この記事はPRが含まれていますが、直接取材・調査した一次情報を元に書かれています。
街中などでよく、パン屋やクレープ屋などの移動販売は、よく見かけますよね。
それを見かけた方の中には、
と考えている方もいるかもしれません。
もしあなたもそう考えているのであれば、移動販売は参入のハードルが低いので、挑戦する価値は十分にあります。
脱サラした後に移動販売に参入する元サラリーマンがいる一方、定年退職して移動販売に参入する方もいるなど、多種多様な人が移動販売に参入しているのです。
店舗を設けて起業(開業)をしようにも、店舗を設けるという時点で、多額の開業資金を必要となります。
車での移動販売なら、起業(開業)のハードルが低く、少ない開業資金と車があれば、比較的カンタンに移動販売を始めることができるのです。
しかし、いざ移動販売で「起業(開業)しよう!」と考えても、具体的にどうしたらいいのか手順がわからず、悩む人も多いのが現実です。
中には、この時点で挫折する人も少なくありません。
そういった方々の悩みを解決に導くために、「移動販売の起業(開業)の仕方」や「各種手続き方法」について、わかりやすく記事化してみました。
商売や経営のことについて、
といった方にこそ読んで頂きたい内容ですので、これを機に一気に前進していってください。
では早速、はじめていきましょう!
移動販売とは?起業・開業タイプの種類
移動販売とは文字通り、車で商品を運んで移動しながら商売を行う、行商や無店舗販売のひとつです。
しかし、移動販売にもいくつか種類があります。
その種類によっては、起業(開業)方法が異なるだけでなく、移動販売に使用する車種も異なってくるのです。
まずは、移動販売の種類を挙げて、その内容を解説していきます。
調理や盛り付けなどができる「飲食系」の移動販売
飲食系移動販売とはカンタンに説明すると、その場で調理して盛り付けを行い、完成した物を提供する移動販売のタイプです。
このタイプは、調理設備を持ったキッチンカーが求められるだけでなく、保健所の営業許可と食品衛生責任者の資格が必要です。
この部分については「食品関連の移動販売の起業・開業に必要な資格と手続きを紹介」という見出しで詳しく解説していきます。
飲食系移動販売で、主に該当される店舗には、
- クレープ屋
- 焼鳥屋
- たこ焼き屋
- 焼き芋屋
などが挙げられます。
買い物がむずかしい人を救う「生活必需品系」の移動販売
生活必需品系移動販売とはカンタンに説明すると、スーパーやコンビニの機能を持った移動販売タイプです。
具体的にどのようなものが販売されるのかというと、
- 生鮮食品(野菜や肉や魚など)
- ジュース類
- 果物類
- 総菜類
- その他色々の生活必需品
などが挙げられます。
買い物がむずかしい人に向けられた移動販売タイプで、車がなく遠出がなかなかできない人にとっては必要不可欠なものです。
週に1回~2回、公共施設や広場など事前に決められた場所で、指定された曜日と時間帯で食料品など生活必需品の販売を行います。
このタイプでは、冷蔵設備などを兼ね備え、食品移動に特化した改造車が必要です。
中には、大型貨物を改造した食品移動販売車もあり、利用者の利便性に応えているものもあります。
よく見かけるパン屋の移動販売は、このタイプに該当します。
大まかな流れとしては、
- 保健所の営業許可を受ける
- ちゃんとした施設でパンを製造する
- 製造したパンを梱包する
- 梱包されたパンを移動販売していく
といった手順で、販売されています。
ファッションや小物などを扱う「日用品系」の移動販売
ファッションや小物などを扱う日用品系移動販売は、数多くある移動販売の種類の中で、比較的ハードルが低いとされています。
というのもこのタイプの場合、飲食類を扱っていないため、衛生面を配慮する必要がありません。
飲食類を扱うには、「保健所の許可」が必要でした。これがないだけでも、グッとハードルは下がるのです。
また普通の車でも問題なく、移動販売に利用可能です。
こうした日用品に関しては、車から外に商品を出して販売すれば良いだけのことだからです。
日用品は私たちの生活には、欠かせないものばかりですので、需要も安定しています。
念のため、日用品の例を以下に挙げておきます。
- トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの衛生用品
- 食器洗い洗剤や洗濯洗剤などの潜在系
- 食器や調理器具やアルミホイルなどの日用品
- 歯ブラシや歯磨き粉などのオーラルケア用品
- シャンプーやボディソープなどのトイレタリー用品
- その他乾電池やライターなどの雑貨
インターネットで注文すれば手に入る品物ばかりですが、そのインターネットに弱い高齢者などにとっては、必要不可欠な存在というわけです。
共通する移動販売の起業・開業の準備と手続き
移動販売に参入するとき、その起業(開業)はどのようにして行うのかと、誰しも悩むことでしょう。
とくに商売や経営の初心者であれば、なおさらのことです。
今回は、その準備と手続きの方法について、わかりやすく解説していきます。
移動販売車が必要
移動販売を行うには、まず移動販売車が不可欠です。
しかし、移動販売車はどのようにして手に入れればいいのでしょうか。
その方法には、これから紹介する3つの方法があります。
では、順に見ていきましょう。
新車を購入して改造
これの具体的な入手方法はというと、たとえば以下のようなメーカーに、基となる車の改造を発注する方法があります。
- 移動販売車.net
- 移動販売車製作のゼック
- 札幌ボデー工業株式会社
予算や製作期間は、メーカーや車によって異なるので、ハッキリとこの場で紹介することはできません。
ただ予算に関しては、基本的に、
「車の購入費用+改造費用=合計金額」
となります。
中古の移動販売車を購入
もう少し予算を抑えたい方は、中古の移動販売車の購入がおすすめです。
すでに移動販売車として改造され、その状態で中古市場に出回っているため、こだわらなければかなりのコストダウンを図れるでしょう。
しかし中古車とはいえ、それでも高い価格で取引がされています。
もし自分好みに改造したいとして、その自由度は制限されることも、しばしばです。
それでも、オーダーメイドで制作した移動販売車よりも安いことに変わりはありません。
自分がやりたい移動販売事業と、マッチングした移動販売車があれば、購入を検討してみてもいいでしょう。
レンタルの移動販売車を活用
また初期費用が用意できない場合では、移動販売車のレンタルを扱っている会社を活用する手もあります。
この方法なら、スタート時の資金を抑えることができるので、スムーズに開業ができるでしょう。
開業資金はいくら必要か
次に問題となるのは、開業資金についてです。
ザっと考えるだけでも、車の用意から設備費用、仕入れ費用などまとまった資金が必要だということが分かります。
こういったまとまった資金を調達するには、一体どうすればいいのでしょうか。
開業資金の調達方法
開業資金の調達方法は主に、以下の3つの方法が挙げられます。
- 自身の貯金から捻出
- 金利の低い日本政策金融公庫からの融資
- 金融機関のビジネスローンを組む
開業資金は具体的にいくら必要か
中古の食品移動販売車(生活必需品系移動販売に利用する移動販売車)の購入を前提に、開業資金は具体的にどれくらい必要なのかと言うと、
- 移動販売車の購入費用:50万円~150万円
- 駐車場などの使用料:10万円~30万円
- 保健所の営業許可申請:5万円
- 販促品や広告費など:50万円
- 運転資金:50万円
合計で「165万円~285万円」が必要
厨房設備がある移動販売車は、
と思われがちですが、新車を改造するのであれば、確かにその通りです。
ただし、厨房設備がある移動販売車の中古であれば、50万円から150万円で手に入れることができます。
会計に必要なレジのおすすめは?
また、会計するときにはレジも必要です。
導入するレジは、たとえば以下のメーカーだと、導入コストが抑えられるためおすすめです。
- iPhoneとiPadがレジになる「Airレジ」
- android端末がレジになる「Padpos(パドポス)」
- 楽天Edyなど電子マネー対応なら「NECモバイルPOS」
現金だけでなく、クレジットカードに対応したPOSレジを扱っているメーカーを挙げてみました。
中でも「NECモバイルPOS」は、楽天Edyなど電子マネー対応のレジを扱っています。
移動販売でキャッシュレスを導入したい方や、導入コストを下げたい方には、POSレジの導入が適切だといえるでしょう。
出店場所を探す
移動販売車の購入の目途が立ったら、次は出店場所を探します。
出店場所を探さないと、移動販売はできません。
理想の出店場所は人通りが多いところに限ります。
もう少し具体的に説明しておくと、
- 駐車場
- 空き地
この2つに絞られます。
出店場所の確保するには使用料がかかる
駐車場と空き地に出店する場合、その駐車場と空き地の持ち主に、事前に許可を取らなければなりません。
許可を得た場合、持ち主にもよりますが、大体のケースで使用料が発生します。
その際の使用料の目安ですが、
- 売り上げの10%~20%
- 1日の平日で数千円、土日は1万円~2万円
など、時期や場所によって、かなりバラつきがあります。
ちなみに、使用料は勘定科目「支払手数料」として、経費に計上することができます。
駐車場や空き地などの私有地以外はNG
駐車場や空き地など、私有地以外での出店はNGです。
私有地以外とは「道路」のことを指し、道路で移動販売を行うには、警察の許可が必要となります。
道路に出店するメリットは、イベント以外にはありません。
特に理由がないかぎりは、駐車場または空き地など持ち主が明確な私有地での出店にこだわりましょう。
開業届を税務署に提出する
もし個人事業主として、移動販売を本格的に行う場合は、開業届を税務署に提出する必要があります。
開業届は、提出しなくても、これといった罰則規定はありません。
しかし開業届を提出しない場合、経費の計上を行うことができないため、節税の面では不利となります。
開業届の提出と同時に、「青色申告承認申請書」を税務署に提出することをおすすめします。
大きな節税効果が見込めるのが理由です。
個人事業主の場合は、確定申告について知識もつけておくようにしましょう。とくに「青色申告」というワードが聞き慣れていない方は、以下の記事で知識を養っておくことをおすすめします。
確定申告のやり方と基礎知識!初心者必見の損をしないためのコツとはまたもし法人を設立して、移動販売を行う場合は、会社設立のノウハウを身につけておきましょう。
法人の作り方の手順とは!事前準備や登記後に行うべきことも自宅の住所で開業届を提出しても問題はない
個人事業主の多くは、自宅の住所で開業届を提出しています。
移動販売に向けて、自宅で商品を整理し、移動販売車の点検と整備を行うので、自宅の住所で開業届を提出しても問題はないということです。
「食品関連」の移動販売の起業・開業に必要な資格と手続き
食品関連の移動販売の起業(開業)のやり方は、食品を扱わない移動販売の起業(開業)のやり方と異なります。
なぜかというと、食品を扱う以上、保健所の営業許可と食品衛生に関連する資格が必要になるからです。
ここでは、食品関連の移動販売の起業(開業)に必要な資格と手続きを、詳しく紹介していきます。
保健所に事前相談
食品関連の移動販売の起業(開業)を行うなら、まず保健所に事前相談が必要です。
事前相談する内容は主に、以下のようなものが挙げられます。
- 商品の販売方法
- 使用する移動販売車は何が良いか
- 必要な設備は何なのか
- 仕込み場所は必要か
- どこで移動販売を行うか
これらは、保健所の職員から、細かく聞かれることがほとんどです。
担当者にもよりますが、移動販売を行うにあたり「必要な資格」や「使用する移動販売車はなにがおすすめなのか」などについても、教えてもらえることがあります。
もし移動販売に関して、抱えている悩みがあるのなら、保健所に相談するようにしましょう。
また、料理などの仕込み場所は、食品営業自動車と食品移動販売車によって異なります。
この辺りについては「移動販売の営業許可と使用する車を保健所に申請する」という見出しで解説いたします。
必要な資格の取得
食品関連の商品を扱うには、どういった資格が必要なのかを次に挙げて、解説していきます。
調理師免許や管理栄養士などの資格は必要か?
移動販売車で調理して料理を提供するには、「調理師免許」や「管理栄養士」などの国家資格があった方がいいでしょう。
その資格により、顧客からの信頼を得やすくなります。ただしこれは必須ではありません。
あくまでも必須の資格は、「食品衛生責任者」に限定されます。
これだけで、食品関連の移動販売の起業(開業)の条件を満たすことができるのです。
調理師免許や管理栄養士などの国家資格をすでに持っていた場合、食品衛生責任者の資格取得に必要な講習が免除され、すぐにその資格を取得することができます。
食品衛生責任者の資格を必ず取得する
食品衛生責任者の資格は、どのようにして取得するのかを順に追って説明すると、以下のような手順となります。
- 保健所の窓口で申し込む
- 受講料1万円を支払う(地域によって受講料が多少異なる)
- 合計6時間の講習を受ける
- 講習を終えた後に、「修了証」が手渡される
ある意味では、受講料を支払い講習を受ければいいので、ハードルが非常に低いといえます。
ただし場合によっては、定員をオーバーしていることもあるので、早めに申し込むことをおすすめします。
移動販売の営業許可と使用する車を保健所に申請する
移動販売の「営業許可」と、使用する車を保健所に「申請」するのですが、販売方法によっては車種も異なってくるでしょう。
その車種を次に挙げて、理由を含めて解説していきます。
クレープ屋など飲食系の移動販売は「食品営業自動車」
食品営業自動車はクレープ屋など飲食系に該当します。
具体的に説明すると、厨房設備と給排水設備を兼ね備えた移動販売車です。
しかし、保健所から食品営業自動車の営業許可を取るには、非常に厳しいです。
なぜ厳しいのかというと、保健所の基準にあります。
・運転席と調理スペースの間に間仕切りがあるか
・給水タンクと排水タンクが設置されているか
・手洗い専用と調理器具洗浄専用のシンクが計2ヶ所あるか
・アルコールスプレーや石鹸(ハンドソープでも良い)があるか
・冷蔵庫や冷凍庫があるか(食品によっては必要ない場合がある)
・換気扇
・防虫設備
・調理スペースの壁や天井などの素材が耐火性を持っているか
・清掃しやすいか
・食品や調理器具などを保管する蓋つき容器があるか
上記のような厳しい基準を全て満たさないと、営業許可が下りないのです。
つまり、安全に食品を提供するための、徹底した衛生管理が求められるというわけですね。
スーパーなど食品販売系の移動販売は「食品移動販売車」
すでに食材を加工して、梱包または包装を行っている食品の移動販売は、食品移動販売車となります。
もう少しわかりやすく説明すると、弁当屋やパン屋やスーパーなどがこれに該当します。
上述した食品営業自動車と異なり、保健所による食品移動販売車の基準は厳しくありません。
加工された生鮮食品を保存する冷蔵庫・冷凍庫さえあれば問題はないからです。
仕込み先は、すでに保健所の許可が下りている厨房設備がある施設がほとんどとなります。
食品衛生責任者の資格は必要ですが、それ以外の資格は必要ありません。
移動販売の起業・開業方法の種類は大きく分けて2つ
移動販売の起業(開業)方法の種類は大きく分けて、
- フランチャイズの利用
- 独自の方法で移動販売の開業
が挙げられます。
この2つを次に挙げて、解説していきます。
初心者なら「フランチャイズ利用」がおすすめ
移動販売どころか、事業経営が全く未経験の初心者であれば、フランチャイズの利用がおすすめです。
というのも、フランチャイズを利用することで、本部が今まで培ってきたノウハウを学ぶことができるからです。
とはいえ、成功するかしないかは本人の力量にかかっていますので、自身で努力することは大前提となります。
フランチャイズビジネスのメリットとデメリット!稼ぐ仕組みやリスクとは?上級者なら「独自の方法で移動販売」を起業・開業する
上級者とは、店舗経営の経験を持っている人とか、移動販売の経験がある人などが挙げられます。
フランチャイズに頼らず、独自の方法で移動販売を起業(開業)するので、自由度が高い移動販売業を行うことができるというわけです。
移動販売の起業・開業で多く見られる失敗例
移動販売の起業(開業)において、大きなリスクがあるのは間違いないと言えるでしょう。
成功すれば安定した高い収入が得られる一方、失敗すれば大きな損失を被るからです。
しかし、最初は失敗したほうがいいと断言します。
なぜかというと、その失敗で多くのことを学ぶことができて、次の成功に活かせるからです。
そこで、よく見られる失敗を次に挙げて、解説していきます。
移動販売車選びに失敗
移動販売車選びに失敗しているというケースが、案外多くあります。
車を買うとなると高額で、レンタルしようにも、レンタル料も安くはありません。
この失敗を少しでも避けるためには、まずは自分が移動販売で何をしたいのかと考えることです。
また実際に何度もシミュレーションしてみることも大切でしょう。
それでもわからなければ、実際にお店を開いている方に、直接会いに行くのも手です。
目的が見えてきたら、自分にとって必要な移動販売車を見つけることができます。
安くはない投資ですので、念入りに検討していってください。
出店場所を見つけることができなかった
移動販売をいざ開始しようとしても、リサーチが甘く、
というケースもあります。
移動販売を行うには、まず出店場所を確保しなければなりません。
他の同業者も出店場所を探して、中には私有地の持ち主に直接交渉する人も存在します。
出店場所は、移動販売の中でも競争が激しい部類だと思ったほうがいいでしょう。
生活がかかっているのは自分だけではないということです。
思うように収入を得ることができなかった
自身が本来想定していたより、
というケースも多く聞かれます。
これには、あらゆる原因が考えられ、
- 出店場所があまり良くない
- ニーズがない
- 仕入れ値と売値のバランスが悪い
- 見た目が悪い
など、理由は様々です。
高い収入を得るには、当然ながら売り上げを伸ばさなければなりません。
「どうすれば売れるのか」という分析を疎かにしないようにしましょう。
また次からは、移動販売を成功に導くには、一体どういったことに注目すればいいのかについて紹介していきます。
今後のヒントになる可能性もありますので、ぜひこのまま読み進めてみてください。
移動販売で成功させるための5つのコツ
新たなビジネスを始めるとなれば、誰もが成功させたいと考えるものです。
では、どのようにして売り上げを伸ばしていけばいいのか、という点が問題となりますよね?
ここでは、その売り上げを伸ばすためのヒントを共有していけたらと思います。
では早速、移動販売で成功させるために5つのコツについて見ていくことにしましょう。
1:出店場所は複数持っておく
移動販売の一番のメリットは、なんといっても商品の提供範囲にあります。
固定型の店舗では、当然店舗を移動できないため、提供できるお客さんは限られてくるものです。
しかし、移動販売では違います。出店場所の契約さえ取り付けてしまえば、どこでも商品提供ができるのです。
であるなら、わざわざ一つの場所に出店場所を絞る理由もありません。
また、平日の方が売れ行きが良い場所もあれば、土日祝日の方が売り行きが良い場所もあります。
その土地の特性を見極めながら、リスク管理という意味でも、出店場所は複数持つべきなのです。
2:状況によってメニューを変える
常に一定の商品を提供するのも悪くはありませんが、天気や気温によってメニューを変える工夫をすると、よりお客さんのニーズにマッチしやすくなります。
たとえば、コンビニを例に出すとわかりやすいのですが、コンビニは雨が降ると傘などの雨具を目立つところに置きますよね?
お客さんの中には、突然の雨に傘を持っていない方もいます。
そんな時に傘が目に飛び込めば、必要性があるため、購入してしまうのです。
これと似たような話で、普段はクレープを提供していたとしても、気温が上がった暑い日にはアイスも提供するといったようにすれば、売り上げを出しやすくなるでしょう。
また季節に応じたメニューも、限定で出してみてもいいかもしれません。
状況に合わせてメニューを変えることは、お客さんのニーズに寄り添うことにもなるということです。
3:お客さんからの見え方を意識する
いくら良い商品を提供していたとしても、それが目の前を通るお客さんに気づいてもらえなければ、購入はしてもらえません。
それどころか、閑散とした雰囲気を出してしまうこともあります。
ここで意識すべきことは、「これ欲しい!」といった感情にさせることです。
それを考えると、以下に挙げる項目はNGパターンとなるでしょう。
- メニューがない、わかりづらい
- メニュー写真が暗く、欲しくならない
- 売り手の見た目に清潔感がない
- お客さんに見えている外観や内装が汚い
- オシャレな雰囲気がない
まずは、これらに該当しないように気を付けていきましょう。
また、流行っている店がある場合は、リサーチをして「なぜ売れているのか」を考える癖をつけるようにしてください。
これは思う以上に大切なこととなります。
4:SNSを活用する
集客をしたいのなら、まずいろんな方に知ってもらう必要があります。
そこで役立つのがTwitterやFacebookなどの「SNS」なのです。
ここで挙げる情報は、新作メニューやお店の雰囲気、割引情報でも良いでしょう。
もちろん、「いつ」「どこで」販売するのかの基本情報も忘れてはいけません。
この点でも、
と思わせるような写真が重要となってきます。
5:収益源は他にももっておく
これは、精神的な安定も含んでいるのですが、移動販売ではスタッフの人数も限られるため、どうしても売上に上限が見えてくるものです。
毎月、一定額以上の利益が確保できる保証があればいいのですが、現実はそう甘くありません。
こういった背景もあり、移動販売をしている方は、他のビジネスもやっているケースが案外多いものです。
他の収入源があれば、精神的にも安定しますし、より楽しんでビジネスを続けることができます。
そうすれば、明るい雰囲気の店舗づくりにも、つながってくるのです。
移動販売で起業したなら成功するまで諦めない
ここでは、移動販売の起業(開業)方法について紹介してきました。
移動販売車は、中古でも安く手に入るので、起業(開業)のハードルとしては低い部類に入ります。
ただ起業すること自体はカンタンだとしても、本番はその後からです。
その後、どう行動していくのかで成功するのかどうかは決まってくるでしょう。
めでたく移動販売を始めることができたなら、成功させるためにも、ここで紹介した成功のコツは頭の片隅にでも置いておくようにしてください。
また、カンタンに諦めてはいけません。失敗と改善を繰り返してこそ、その先の成功にありつけるのです。
移動販売で儲けられるかどうかは、自分次第であることを忘れないでください。
そして、この記事からヒントを得て、成功者が増えていくことを期待しています。