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オフィスにかかるコストを削減しようとすると、最初に節約対象になるのが電気代。
しかし、何にどれだけかかっているかを把握できていない企業は案外多いのではないでしょうか。
また、もし把握できたところで、自社が使いすぎているのかどうか、なかなか判断しづらいでしょう。
そこで今回は、オフィスの電気代の相場や内訳、電気代を削減するコツをご紹介します。
オフィスの電気代の相場や内訳は?
まず、オフィスの電気代の相場や内訳についてご紹介します。
相場は10坪のオフィスで20,000円/月
オフィスの広さや、従業員数に応じた電気代の目安をまとめました。
坪数 | 従業員数 | 電気代/月 |
10坪 | 6人 | 20,000円 |
30坪 | 20人 | 40,000円 |
75坪 | 50人 | 80,000円 |
20,000円/月はあくまで目安
上記の内訳は、あくまでも目安です。
この目安の場合、10時間の稼働を想定しています。
しかし、世の中には交代制で24時間オフィスに人がいるところがあったり、営業所など時間帯によっては人が出払っているところもあったりと、その状況はさまざま。
従業員数が同じでも、全員がパソコンとモニター2台を稼働させていれば電気代は高くなりますし、漫画家やアシスタントが手書きで作業をするオフィスならその分電気代はかかりません。
とはいえ相場を把握していないと、ある程度の概算も出せませんので、最低限度こうした数値は把握しておくといいでしょう。
内訳は空調が約半分を占める
経済産業省・資源エネルギー庁の発表によると、オフィスの電気代の内訳において、空調が占める割合はおよそ半分の48%。
オフィスの電気代を節約したいと考えている方は、空調の電気代を節約することを念頭に置くといいでしょう。
照明とOA機器を含めれば、全体の88%に相当
他の割合は、照明が24%、プリンターなどのOA機器が16%。
空調と合わせると全体の88%となり、9割近くになります。
エレベーターに必要な電気代が5%で、残りの7%はその他です。
オフィスの電気代を削減する13つのコツ
ここからは、具体的にオフィスの電気代を削減するための13のコツをご紹介します。
1:電力会社を乗り換える
電気代を削減する方法として最も有力なのが、電力会社の乗り換えです。
2016年の電力自由化に伴い、契約する電力会社を自由に選べるようになったため、電力会社を見直せば電気代を節約できる可能性が高くなっています。
一見電力会社の乗り換えは面倒そうですが、一度乗り換えてしまえば、その後の電気代は据え置きで安くなります。
そのため電力会社を乗り換えることは、ちまちまと節電対策を続けるより、長い目で見るとはるかに効果的です。
それに、電力会社の乗り換えなら、ホームページからの申込や書類の手続きだけで完結します。
面倒な工事や部品の取り付けなども発生せず、今までと何も変わらないかのように電力会社を乗り換え、電気代を削減可能です。
迷ったら専門家に相談するのがおすすめ
とはいえ、電力自由化に伴って電力会社も増え、現在は500社以上にまで増えています。
もちろんオフィスを構える地域によって、契約できる電力会社は限られるので、実際に検討する電力会社はもっと少なくなるでしょう。
それでも今までに比べて膨大な数の電力会社を比較し、その電力会社の中でさらにプランを検討し、あなたのオフィスにぴったりの電力会社を見つけるのはとても大変です。
どの電力会社がいいか選べなくなったときは、迷わずに専門家に頼るのがおすすめ。
専門家に相談すれば、あなたのオフィスの事業内容や働き方を鑑みて、どの電力会社のどのプランを契約するのが一番お得か判断してくれます。
相談は必ずしも無料とは限りません。
しかし、電気代は会社経営を続けていく限りコストがかかり続けます。
そのため、多少のコストを犠牲にしても、安くてあなたのオフィスに合った電力会社を見つけるのがおすすめです。
また専門家といっても、「比較サイト」のような便利サービスも近年あります。
こうしたサービスを有効活用して、効率良く電気代の節約を目指しましょう!
おすすめの比較サイトについては、後半の「電力比較サイト「エネチェンジ」を利用する」で、詳細を紹介しています。
事業計画書の書き方!融資を受けられる確率をアップさせるには?2:照明の数を減らす
続いておすすめなのが、照明の数を減らすこと。
たとえば廊下の天井に10個並んでいる照明を間引き、5個に減らすだけでも、電気代を10%以上削減できるといわれています。
会議室など明るい部屋である必要性が高いところの照明を減らす必要はありませんが、廊下など照明の必要性が高くないところの照明は思い切って取り外してみるのもおすすめ。
照射範囲が広い照明に切り替えるのがベター
しかし、照明を間引くと、その空間の明るさが今までより減少してしまいます。
そのため、ただ照明を間引くだけでなく、一緒に照明を変えるのがおすすめ。
照射範囲が広く、より明るい照明に変えると、今までの明るさを多少なりともキープ可能です。
また、おしゃれなオフィスを演出するために、間接照明を使っている企業もあると思います。
しかし、インテリア業界など間接照明の必要性がある場合を除き、電気代を節約したければ間接照明はやめましょう。
3:LEDライトに切り替える
LEDライトは、経済産業省が2020年までの100%普及を掲げていることでも知られています。
LEDライトは寿命が10年と長く、電球の交換頻度が少なくなるメリットも。
導入コストはかかるが長い目で見ればお得
導入コストは普通の電球より高くなりますが、10年間買替不要なので、10年スパンで見ればLEDライトの方がお得です。
LEDライトは消費電力が少なく、電気代を最大80%近く削減できるので、月々の電気代も大幅にコストカット可能。
そう考えれば、LEDライトを導入しない手はありません。
4:空調温度を一定に保つ
オフィスの電気代の半分とも言われる空調代。
空調代を削減する最大のコツは、空調温度を一定に保つことです。
夏なら28℃、冬なら20℃といわれています。
服装や備品で温度調節できるなら対応してもらう
人によって暑がりか寒がりかは異なります。
そのため、28℃では暑すぎる方もいれば、それでも寒い方もいるでしょう。
寒がりの方にはカーディガンやブランケットを持参してもらったり、暑がりの方には卓上タイプの扇風機を用意してもらったり、空調の空気口の近くに席替えしてもらうなど、対策できることは少なくありません。
また、営業などの社外の人と会う職種の社員には、内勤時もネクタイやスーツを強制しないようにしましょう。
5:空調や室外機のメンテナンスをする
空調や室外機のメンテナンスをサボっている企業も、なかにはあるのではないでしょうか。
そういった企業はしっかりメンテナンスをして、効率的に空調や室外機を稼働させましょう。
一度のメンテナンスで稼働効率が変わるので侮れない
空調や室外機にホコリやゴミが溜まっていると正常に稼働せず、車でいうところの燃費が悪い状態になります。
そうなると、同じ室温に調整するにも多くの電気が必要になるので、電気代は高くなりがちです。
一度のメンテナンスで稼働効率は結構変わるので、空調代を節約したい方こそ、メンテナンスをケチらないようにしましょう。
6:最後にオフィスを出る人が使わないOA機器の電源を切る
案外忘れがちなのが、OA機器の電源を終業後に落とすことです。
待機中のOA機器に発生する電気代も、実は侮れません。
最後にオフィス出る人が使わないOA機器の電源を落とし、最初にオフィスに来る人が使うOA機器の電源を入れれば、夜の待機電力をかなり節約できます。
ウォーターサーバーなど電源を切らない方がいいものもあるので注意
これには注意点があり、すべての機器の電源を切ればいいわけではありません。
パソコンの主電源はもちろん、冷蔵庫も電源を切ってはいけない筆頭です。
また、熱湯が使えるウォーターサーバーを導入している企業は、ウォーターサーバーも電源を切らないほうがいいでしょう。
その理由は、熱湯がサーバー内を循環することでウォーターサーバーの中を熱殺菌してくれる機能が搭載されている場合があるからです。
衛生問題に関わることなので、説明書をよく読んだりメーカーに問い合わせたりして、しっかり確認しましょう。
7:モニターの明るさを落とす
パソコンのディスプレイやOA機器のモニターなどの明るさを落とすと、意外と電気代を節約できます。
「とりあえず」や「なんとなく」といった理由で明るさを最大にしている方もいるかもしれませんが、1~2段階暗くしてもあまり仕事に支障はありません。
視力を落とさない範囲かつ、仕事に影響しない範囲に留める
ただし、あまり暗くしすぎると見えづらくなって、視力を落としてしまう可能性も。
また、デザイン系やイラストレーターなど色味を重視する仕事をしている方は、ディスプレイの明るさひとつで見え方が異なるので、仕事に影響を及ぼしてしまう可能性があります。
そうした事態を防ぐためにも、視力や仕事に影響しない範囲でモニターの明るさを調整しましょう。
8:照明を人感センサーでオン/オフできるものに変える
照明やエアコンウォーターサーバーなどは、人感センサーで電源のオン/オフを切り替えられるものを導入するといいでしょう。
一般的な商品より値段は高くなりますが、効率を考えると導入して損はありません。
うっかり消し忘れを防げるので無駄がない
人感センサー対応商品なら、消し忘れを防げるので無駄がありません。
オフィスで導入している企業は多くなく、お手洗いの電気が人感センサー対応の場合がある程度でしょう。
オフィス用で調べても出てこない場合は、お手洗い用の照明をあたってみるのもひとつの方法です。
9:古い設備を刷新する
長年使い続けているオフィスであれば、古くなっているものもあるでしょう。
「まだ使えるから」「もったいない」と使い続けているかもしれませんが、電気代を節約するなら、思い切って新しいものに買い替えるのも方法のひとつです。
OA機器も空調も古い型と新しい型では省エネ度が違う
古い設備と新しい設備の最大の違いは省エネ力です。
販売時期にもよりますが、古い設備は最新モデルほど省エネ機能が整備されておらず、節約・節水できないものも少なくありません。
その点、最新の設備を導入すれば、大幅に電気代を節約できる可能性があります。
設備刷新はコストがかなりかかるので、一度に全部取り替えるのは無理かもしれません。
しかし、もし検討されるのであれば、メーカーから資料を取り寄せたり見積もりを依頼したりするのがおすすめです。
10:太陽光発電などの導入
電気代を節約するのであれば、自社で電気を作って購入する電気の絶対量を減らすのも方法のひとつ。
太陽光発電や風力発電などを導入できる環境があれば、導入してみてはいかがでしょうか。
自社ビルなら導入を検討する価値はあり
太陽光発電の導入などの最大の懸念は、導入コストが非常に高いこと。
しかし、もしあなたの企業が自社ビルで、なおかつしばらく移転する予定がなければ、導入を検討する価値は十分あります。
こちらもメーカーから資料を取り寄せたり見積もりを依頼したりして、どれほど電気代を削減可能か把握してから、設備投資の妥当性を探るのがいいでしょう。
11:不要不急の残業を極力やめる
あまり電気代の節約とは関係ないように見えますが、不要不急の残業をやめるのも電気代節約の手段として有効です。
たとえば、定時が18時だとして、20時まで残業するとします。
繁忙期で通常オフィスに勤務する従業員10人全員が残業していれば、その2時間の電気代は決して無駄ではありません。
しかし、ひとりだけ2時間残業しているとすれば、2時間分の電気代はそのひとりのためだけに発生することになり、無駄といえます。
働き方改革と電気代削減を同時にできて一石二鳥
作業進捗に遅れを出さないことも大事ですが、電気代を節約したければ不要不急の残業は極力なくしましょう。
納期に余裕があれば、通常の勤務時間内に終わらせればいいのであり、残業してまで終わらせる必要はありません。
それに、残業をなくせば従業員はしっかり休めて、翌日の遅れを取り戻す元気を養えます。
さらに、働き方改革が叫ばれているこの時代、目的を持って残業を減らせれば企業としてのアピールにも繋がって一石二鳥です。
思い切ってオフィスの消灯時間を決めるのもいいでしょう。
12:なんとなく置いているけど使っていないOA機器を捨てる
買ったはいいものの、使っていないOA機器がある企業も多いのではないでしょうか。
などの理由で、使っていないOA機器を思い切って捨てるのもおすすめ。
電気代を節約できるだけではなく、リサイクルショップなどで買い取ってもらったり、設備を新調する際に下取りに出したりすればさらにお得です。
FAXをやめてデジタルに移行するのも手段のひとつ
FAXを置いている企業なら、思い切ってFAXは全部廃止するのも手段のひとつ。
FAXを廃止してデジタルに移行すれば、作業効率化にも繋がります。
取引先がFAXをまだ使用しているのであれば、かなり勇気がいる決断だと思いますが、逆にあなたの企業で先にFAXを廃止することで、取引先にもFAX以外でのやり取りを促し流して、互いに作業効率化を図るきっかけになる可能性も。
今では、経費削減のために、インターネットFAXというものもあります。
「FAXの機能自体はなくせないけど、どうにかしたい」という方にとって、助け舟になるかもしれませんので、一度目を通してみるのもいいでしょう。
インターネットFAXおすすめ比較11選!事業者に向けて選び方を解説13:節電意識を徹底する
最後に一番アナログな方法ですが、節電の意識を従業員全員で徹底しましょう。
使っていないポットや電子レンジの電源を切るなど、細かいところは意識しないと忘れがちです。
しかし、長い目で見るとこうした細い部分が大きな効果を生むこともあります。
塵も積もれば山となる
電子レンジやポットの電源をいちいち切ること自体に、大した電気代の節約を臨めるわけではありません。
しかし、「塵も積もれば山となる」という言葉があるように、そのひとつひとつの積み重ねが結果として大きな節約効果を生みます。
電力比較サイト「エネチェンジ」を利用する
前半で、「電力会社を乗り換えること」がオフィスの電気代削減のコツだと紹介しましたが、こちらではそれを具体的にどう実践していくかをお伝えしていきます。
効率良く電気代の安い業者を探すのなら、前半でもお伝えしたとおり、電力比較サイト「エネチェンジ」がおすすめです。
こちらのサービスは、すべて無料で利用することができるので、ムダな費用がかかることもありません。
次から、エネチェンジの使い方やその特徴など、詳しく紹介していくのでぜひ活用してみてくださいね!
「エネチェンジ」の使い方は?
まずは、使い方について紹介していきます。
使い方はカンタンで、エネチェンジのホームページから、必要情報や見積もりについてを登録するだけ。
もしも、ネット登録が苦手な方でも、電話登録も行っているため安心です。
その後は、厳選され提示してもらった見積もりをチェックしながら、今よりも電力が削減できる会社を選ぶといった流れとなります。
希望に合った電力会社を選んだあとは、乗換えの手続き。
また、この手続きに関しては、エネチェンジの専門家が代わりに行ってくれるため、利用者側で何かすることはありません。
こうした手間の削減も無料でできるとなれば、活用しない手はないのではないでしょうか?
経験豊富な専門家がアドバイスをしてくれる
エネチェンジを利用する際は、経験豊富な専門家がアドバイスやサポートをしてくれます。
数多くある電力会社の中から、厳選された会社を見つけてくれるので、自身で探すよりも圧倒的に効率が良いでしょう。
また、マッチした電力会社を見つけてくれるため、契約後の不満が出にくいのも魅力のひとつ。
専門家たちの培ってきた経験から、現状にそこまで不満がない企業の場合でも電力を削減できる場合があるので、念のため相談だけしてみてもいいかもしれません。
次では、次に実際に乗り換えた企業の実績を見ていきましょう。
実際に乗り換えた企業の実績も見てみよう
エネチェンジで、これまでに乗換えをしてきた企業の数は、なんと約3万件。
その中の約9割以上が、電力の削減に成功しています。
これは、かなりの実績といえるのではないでしょうか?
では、実際に乗換えをした企業の例も見ていきましょう。
以下の例では、年間でこれだけの削減に成功しています。
- 6,791万円 → 6,354万円(437万円削減)
- 3,350万円 → 3,070万円(280万円削減)
- 4,197万円 → 3,830万円(367万円削減)
これらの企業は、製本工場や物流センターの例です。
年間でこれだけのコストを抑えられるのであれば、試してみる価値は十分にあるでしょう。
初めにもお伝えしましたが、エネチェンジのサービスはすべて無料のため、相談だけの利用だけでも損はありません。
さらに詳しく知りたい方は、公式ホームページをチェックしてみてください。
できるところから節電しムダな経費を削減しよう
今回は、オフィスの電気代の相場や内訳、電気代を削減するコツをご紹介しました。
電気代は季節によっても変動があり、短期間で正確な使用状況を把握するのは困難です。
オフィスの電気代節約は長期的に取り組むのがおすすめです。
オフィスの電気代を削減し、本来の事業をより活性化させましょう!