この記事はPRが含まれていますが、直接取材・調査した一次情報を元に書かれています。
転職を考えた時に気になるのが、資格を持っておいた方が有利になるのではないかという点でしょう。
特に、30〜40代で転職をする場合、スムーズに転職できるか不安になるものです。今回は、転職をするのに資格が必要となるかどうか、また持っておくと有利となる資格について解説します。
転職に資格は必要?
基本的に、転職をする上で資格は必須ではありません。しかし、望む転職先によっては資格を持った人を優先するケースも多いでしょう。
とはいえ、求められる資格とは異なる資格を持っていても意味がありません。まずは、必須資格が必要な仕事や必置資格が有利となる仕事について解説します。
「必須資格」が必要な仕事
職業によっては、「必須資格」が求められます。いわゆる「業務独占資格」で、国家資格に多いのが特徴です。
例えば、弁護士や薬剤師、税理士などが挙げられるでしょう。どれも専門性が高い職種であり、資格がなければ対応が不可能です。
「必置資格」があれば有利な仕事
続いては、「必置資格」について解説します。必置資格とは、資格保有者を最低でも一人おく必要がある事業のための資格です。
例えば、ドラッグストアや薬局で一般用医薬品を販売するための登録販売者や不動産の売買や賃貸の仲介に欠かせない宅地建物取引士があげられます。
必置資格は法律で定められており、在籍していない状態では営業ができません。そのため、こうした業務を行う企業において、必置資格を持っている人は大変重宝されるでしょう。
転職に有利な資格を選ぶポイント
いくら資格を持っていたとしても、必ずしも転職ができるわけではありません。転職に資格を活かすためには、選び方が大切です。続いては、転職に有利な資格を選ぶポイントを解説します。
資格取得の時間を確保できるか
資格は、すぐに取得できるものではありません。資格によっては、勉強時間をしっかり確保できなければ太刀打ちできないものも多くあります。特に、転職のために資格取得を目指す人は、本業をしながら勉強をするため、体調や精神面とのバランスをとりながら、時間を確保しなければなりません。
転職に必要な資格を取るための時間が十分に確保できるかどうかは、転職を目的とした資格取得の大切なポイントとなります。
将来性があるか
世の中に資格は山のようにあります。民間資格を合わせると、聞いたこともないような資格も多いでしょう。
資格をたくさん取るのは人生を豊かにすることもありますが、あまりにも将来性のない資格を取っても時間の無駄になりかねません。望む転職先に必要な資格かどうかを踏まえた上で、資格を選ぶように心がけましょう。
今までのスキルに沿っているか
資格取得が転職に有利になるからといって、適当に資格を選んでしまうと、実際の業務に活かせない可能性があります。
無駄なく資格を得るためには、これまでのスキルに見合った資格を選ぶことが大切です。すでに土台が固まっていれば、資格獲得もスムーズに行きやすくなります。
転職に有利な資格
続いては、転職に有利となる資格を12種類紹介します。目指す転職先と照らし合わせながら、参考にしてみてください。
ファイナンシャルプランナー
税金や年金、保険などお金に関するスペシャリストがファイナンシャルプランナーです。
人生を豊かにするための知識であり、銀行や保険会社、証券会社といった金融関係だけではなく、不動産業界でも役立ちます。スキルアップをすれば、独立開業もできる資格といえるでしょう。
日商簿記検定
会計事務所や経理職を目指すなら、日商簿記検定もおすすめです。2級以上を取得すると、財務諸表を読み解くスキルが深まり、どんな業種においても役立ちます。
ただし、合格率が非常に低く、簡単に受かる資格ではありません。しっかりと勉強時間を確保した上で挑みましょう。
介護職員初任者
現代において欠かせない仕事であり、人手不足の深刻化も問題となっているのが介護職です。
介護職員初任者は、ホームヘルパー2級と言われていましたが、2013年4月に制度変更がなされ今の名称となりました。資格を持っておくと、転職時に優位性が上がるほか、給与アップにも活かせます。また、介護福祉士の資格取得を目指している場合にも、持っておくと有利です。
MOS
エクセルやワードといったマイクロソフトオフィス製品のスキルを証明できるのがMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)です。
現代の企業において、パソコンスキルは欠かせません。高度なスキルがあれば、事務職やIT系はもちろん、販売や営業職においても有利にはたらくでしょう。
医療事務
医療事務とは、病院やクリニックの事務処理を行う仕事です。
医療事務の代表的な資格は、「診療報酬請求事務能力認定試験」「医療事務管理士(R)技能認定試験」「医療事務技能審査試験(メディカル クラーク(R))」です。資格がなくても医療事務に転職はできますが、実務経験がない場合、資格を持っておくと有利になります。
社会保険労務士
いわゆる「社労士」と呼ばれる資格で、社会保険労務士法に基づいた国家資格です。
労働や社会保険に関する知識を持ち、年金の相談など幅広い業務を請け負うことができます。社会保険労務士事務所や会計事務所だけではなく、一般企業でも人事労務を担当する部署への転職で活かせる資格です。
調理師
食事のスペシャリストといえば、調理師です。カフェやレストランで調理をするのに資格は必要ありませんが、調理師を名乗るためには調理師の国家資格を得なければなりません。
国家資格を得ておけば、病院や高級ホテルなど転職先の幅が広がります。また、独立して飲食店を持つ場合、食品衛生責任者の資格が必要ですが、調理師の資格があれば申請のみで取得可能です。
宅地建物取引士
略称で「宅建」と呼ばれる資格で、不動産取引のスペシャリストです。
受験者数が非常に多く、年間20万人前後が受験しています。不動産業界に転職をしたい人は、大変有利にはたらく資格でしょう。最近は、不動産を担保に融資を行う金融機関やIT業界においてもニーズが高まっています。
中小企業診断士
経営コンサルタントにおける唯一の国家資格が中小企業診断士です。
中小企業の経営について、幅広い知識を持って分析した上で、経営者にアドバイスを行います。経営戦略だけではなく、経済学や人事、マーケティングなど様々な分野の知識を身につけられるため、非常に人気の高い資格です。
登録販売者
第一類医薬品以外の薬を販売するための資格が登録販売者です。
近年は、ドラッグストアだけではなくコンビニでも目薬や風邪薬などが販売されるようになりました。しかし、こうした医薬品を販売するためには登録販売者が在籍していなければなりません。そのため、医薬品販売をしている企業に転職する上で非常に有利となる資格です。
ITパスポート
ITの基礎知識から経営の基礎知識にわたるまで幅広いスキルの証明となるのが、ITパスポートです。
経済産業省が認定している国家資格ですが、難易度がさほど高くないため独学でもチャレンジできます。例えば、未経験者がIT系の仕事に転職したい場合に、有利となるでしょう。また、事務系でも重宝されます。
まとめ
転職に有利となる資格のバリエーションは豊富にあります。目指す転職先によって必要な資格が異なるため、しっかりと把握した上でチャレンジすることが大切です。
仕事にマッチする資格を得ておけば、転職後の給料にも反映する可能性があります。転職時には、取得した資格のアピールを忘れないようにしましょう。