この記事はPRが含まれていますが、直接取材・調査した一次情報を元に書かれています。
ビジネスチャットツールが台頭し、メールすら旧世代のツールになりつつあります。
しかし、依然としてビジネスに欠かせないツールのひとつに数えられるのが電話。
昔からビジネスシーンに欠かせないツールではあるものの、長年の積み重ねで電話代が膨大になっている企業も少なくありません。
導入する電話の数だけ電話代が膨れ上がったり、従業員の私物のスマートフォンでの電話代の精算に困ったりしている企業もあるのではないでしょうか。
そこで今回は、IP電話サービスのおすすめをご紹介しましょう。
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IP電話サービスとは?
IP電話サービスとは、インターネットプロトコル(Internet Protocol)という通信方式を採用した通話方法です。
一般的な電話が電話回線を利用するのに対し、IP電話サービスはインターネット回線を利用しています。
「050」で始まる電話番号が、IP電話サービスの特徴です。
IP電話サービスのメリット
まずは、IP電話サービスのメリットをご紹介しましょう。
基本料金と通話料金を大幅に節約できる
IP電話サービスの大きなメリットは、基本料金と通話料金を大幅に節約できること。
基本料金は、無料または500円程度の場合がほとんどで、基本的には電話した分だけ料金が発生するイメージです。
特に法人の電話は「万が一電話があったときに出られないと困る」を前提に多めに設置されていることが多いので、電話が鳴らなければ基本料金が低いほどお得といえるでしょう。
都道府県を跨ぐなど遠方との通話の場合、NTTなら通話料金は3分ごとに40円かかります。
しかし、大半のIP電話の通話料金は、3分ごとに8円。
これだけで、電話料金が1/5に抑えられる計算です。
電話回線を引かなくてもいい
IP電話を利用する場合、電話回線を引く必要がありません。
インターネットで通信するのでパケット通信料は発生しますが、よほど長電話をしない限りは気にする必要ないでしょう。
また、IP電話の回線は電話回線と異なるので、スマートフォンで090や080から始まる電話番号と併用できるのもメリット。
私用の電話では090や080の電話回線を利用し、仕事用の電話では050のIP回線を利用するなど、オンオフの使い分けが可能です。
また、電話番号を登録しないデータ専用SIMで利用できるのも、IP回線のメリットといえるでしょう。
海外とも格安で通話可能
インターネット環境さえ整っていれば、海外ともIP回線で通話可能。
国際電話の料金は相手の国や地域によって料金体系が異なります。
日本とアメリカ間の通話の場合、NTTなら7分25秒の通話で1,000円の通話料金がかかります。
しかし、大半のIP電話の通話料金は、1分ごとに16円です。
通話時間を29分に統一すると、NTTの通話料金は4,000円ですが、IP電話なら通話料金は464円。
IP電話でいかに安く国際電話できるか、一目瞭然でしょう。
IP電話サービスのデメリット
続いて、IP電話サービスのデメリットをご紹介しましょう。
緊急通報用電話番号に電話できない
あまり知られていませんが、IP電話の多くは「緊急通報用電話番号」に電話できません。
「110番(警察)」や「119番(消防)」に加え、「117(時報)」などの3桁番号サービスが緊急通報用電話番号に該当します。
ほかにも、基本的にフリーダイヤルはIP電話から通話できないと判断していいでしょう。
通話品質は電話回線に劣る
IP電話の通話品質は、インターネット回線の質に依存します。
そのため、通話品質は電話回線に劣るとされるのが一般的です。
インターネット回線が使えなくなる大規模災害時には、一時的に通話不能になる可能性も否めません。
とはいえ、インターネット回線は日々向上しています。
そのため、まずは社内運用や近隣の取引先との通話から試すといいでしょう。
IP電話サービスの選び方・注意点
ここからは、IP電話サービスの選び方や注意点をご紹介しましょう。
利用料金は?
IP電話の利用料金が固定電話に比べてかなり安いのは、先述の通り。
しかし、具体的な利用時間や利用相手を想定したうえで見積もりを出しましょう。
IP電話サービスには月額料金制のものと時間課金制のものがあり、どちらのIP電話サービスを選ぶかによって料金は大きく異なるからです。
また、IP電話の通話料金は「国内電話」か「国際電話」かだけでなく、
- スマートフォン(携帯電話)との通話か
- 固定電話との通話か
- IP電話同士の通話か
で料金は異なります。
基本的にIP電話(050)同士の通話は無料ですが、それ以外との通話料金は各サービスで異なるので、自社の通話場面を想定して一番お得なIP電話サービスを選びましょう。
通話品質は?
IP電話の通話品質は電話回線に劣る、というのは先述の通り。
しかし、IP電話の通話品質は一律ではなく、各社によって異なります。
また、IP電話で通話する側にとって問題なく通話できても、固定回線やスマホでIP電話と通話する側にとっては聞き取りづらい場合もあるでしょう。
比較的安価に導入できるのがIP電話サービスの強みなので、最初は社内通話などの限定的な用途からテスト運用するのがおすすめです。
専用番号を取得できるか?
IP電話の電話番号の上3桁は、先述の通り「050」です。
IP電話サービスによっては、契約者に「050」の専用番号を公表していない場合があり、その場合は発信専用になってしまいます。
自分から電話できても相手から電話できなければ、クライアントに迷惑をかけてしまって自社の評価が下がる恐れも。
そのため、専用番号を取得できるかどうかは必ず確認しましょう。
必要な機能は?
IP電話サービスは、スマホで利用できるものもあれば、ブラウザでしか利用できないものもあります。
そのため、導入を検討しているIP電話サービスの対応端末やOS、ブラウザは必ず確認しましょう。
また、留守番電話や通話の録音、プッシュ通知など電話回線の電話でできる機能は、IP電話サービスによって利用できるか異なります。
なかにはパソコンや各種サービスと連携できるIP電話サービスもあるので、通話の品質だけでなく機能についても確認するのがおすすめです。
IP電話サービスのおすすめ12選
ここからは、IP電話サービスのおすすめ12選をご紹介しましょう。
最後に比較表もあるので、あわせてご覧ください。
1:050 plus(050プラス)
「050 plus(050プラス)」は、NTTの100%子会社・NTTコミュニケーションズが運営するIP電話サービスです。
IDごとに月額料金300円が発生します。
緊急通報用電話番号に発信できるのは、競合のIP電話サービスにはないメリットです。
そもそも緊急通報用電話番号とIP電話が通話できない理由は、110番や119番などへの通話はNTTが提供しているサービスだから。
緊急通報用電話番号の利用ができないのは、万が一を考慮するとIP電話サービスが敬遠される理由になりがちです。
しかし、IP電話サービスのデメリットを解消できる050 plusなら、利用しない理由がないといえます。
国内最大手の通信企業が提供するサービスの安心感もあるので、迷ったときは050 plusがおすすめです。
2:SMARTalk(スマートーク)
「SMARTalk(スマートーク)」は、楽天モバイル株式会社によるIP電話サービスです。
通信事業にも進出している楽天の運営するサービスなので、安心感はあります。
基本料金はかからないものの、固定電話の通話料金も1分ごとに16円なので、競合IP電話サービスに比べると割高といえるでしょう。
留守番電話だけでなく、着信転送や着信拒否などを標準搭載しているのが、SMARTalkの特徴。
ノイズキャンセリング機能も搭載しているので、IP電話サービスのデメリットである通話品質もある程度カバーできるでしょう。
3:ビジネスLaLa Call(ビジネスララコール)
「ビジネスLaLa Call(ビジネス ララコール)」は、関西電力の100%子会社によるスマホ向けIP電話サービスです。
私用のスマホにアプリを入れれば、一台で2つの電話番号を利用できます。
法人利用を前提としているサービスなので、セキュリティー対策は万全です。
ビジネスLaLa Call専用の電話帳を利用できるため、電話帳を公私で区別可能。
また、最大10名までのグループ通話にも対応しています。
何より便利なのが、ビジネスLaLa Callを介した通話の料金は、企業に一括請求。
そのため、月末の精算業務がなくなるので、経理の業務効率化も図れるでしょう。
月額料金はIDごとに500円です。
4:My 050(マイ050)
プリペイド式のIP電話サービスとして知られるのが「My 050(マイ050)」。
固定電話への通話料金が3分ごとに8.79円、スマホへの通話料金が1分ごとに19.80円と、やや高めです。
しかし、国際電話は他社より安いので、国際電話を中心に利用する企業にMy 050はおすすめといえるでしょう。
ひとつのアカウントに複数の端末で同時ログインできるのも、My 050の特徴です。
月額料金は無料ですが、一年間お金がチャージされないと解約扱いになって番号が失効してしまいます。
その点だけ注意しましょう。
5:Skype番号(スカイプばんごう)
「Skype番号(スカイプばんごう)」は、言わずもがなMicrosoft社のSkypeのIP電話サービス。
Skypeユーザー同士なら無料でビデオ通話可能ですが、有料で固定電話やスマートフォンへの通話が可能になります。
通話料金は相手の国によって異なりますが月額制です。
無制限ではないものの、60分何円といった具合の料金体系を採用しています。
国際電話なら、どのIP電話サービスよりも安く通話可能です。
6:Viber Out(バイバーアウト)
「Viber Out(バイバーアウト)」も、SMARTalk同様に楽天グループのIP電話サービスです。
My 050同様、Viber Outもプリペイド式を採用しています。
固定電話とスマホへの通話は、それぞれ1分あたり3.26円と10.64円。
小数点が発生するのはドル建てだからで、Viber Outは世界中で多くの人々に利用されています。
比較的通話品質は安定しているうえに、LINEのようなグループチャットや画像の送信も可能です。
そのため、通話だけでなく画像のやり取りも生じる企業に、Viber Outはおすすめといえるでしょう。
7:G-Call 050(ジーコール 050)
IP電話サービスでも通話品質の高さに定評のある「G-Call 050(ジーコール 050)」。
基本料金はIDごとに月額280円です。
通話品質以外では国際電話の安さで知られ、アメリカなら1分あたり5円で通話できます。
アプリを起動してなくても着信できるので、電話回線の電話同様に利用可能なのも、G-Call 050のメリットのひとつ。
お知らせ機能が充実しているので、プッシュ通知で常に状況を把握したい企業にもおすすめです。
8:Basix(ベイシクス)
固定電話用のIP電話サービスとして今回ご紹介するのが、「Basix(ベイシクス)」。
対応の電話機にLANケーブルを接続するだけの、お手軽さが人気のIP電話サービスです。
月額料金は1,500円から、初期費用は50,000円からと、電話回線に比べて非常にリーズナブルに導入できるのがBasixのメリットといえるでしょう。
一台から導入できるので、できるだけ費用を抑えたい中小企業にもぴったり。
営業時間外のボイスメールや自動音声ガイダンス機能もオプションで搭載可能なので、電話回線さながらの使用感で顧客対応可能です。
9:LINE Out(ライン アウト)
「LINE Out(ライン アウト)」は、メッセージアプリ・LINEのIP電話サービスです。
支払い方法はプリペイド式の「コールクレジット」と、月額プランに相当する「30日プラン」の2種類。
それぞれ料金体系が異なり、30日プランは通話時間に制限があります。
固定電話とスマホへの通話は、それぞれ1分あたり2円と6円と、非常にリーズナブルな通話料金が人気の理由。
しかし、LINE Outでは専用番号の取得ができないので、発信専用になります。
その点は注意しましょう。
10:FleaLine(フリーライン)
Basixと同じく、固定電話用のIP電話サービスとして知られる「FleaLine(フリーライン)」。
特別な設備・工事は必要なく、インターネット接続環境があれば簡単に導入できます。
利用料金は、基本料金と通話料金の合算。
「440円×外線数(ID数)」と「1,100円×内線数」の和が基本料金です。
営業時間外のボイスメールや自動音声ガイダンス機能は標準搭載で、オプションでリアルタイムWeb明細を利用可能。
期間と電話番号を指定すれば、その場で通話料金を照会できます。
11:pickupon(ピクポン)
営業に特化したクラウド型IP電話サービスの「pickupon(ピクポン)」。
電話による営業活動の生産性向上を目的に作られた、AI搭載型のIP電話サービスです。
ブラウザの「Chrome」がインストールされたパソコンとヘッドセットがあれば、工事不要で即日利用できます。
pickupon最大の特徴は、通話中の会話内容を自動で録音し、文字起こしすること。
SalesforceやSenses、Slackなどのビジネスチャットツールとの連携が可能で、通話内容の重要箇所をAIが抽出し、連携したツールを通じてチームに自動でシェアします。
12:IP-Line(アイピーライン)
「IP-Line」は、90秒課金制を採用しており、よりお得に利用できるIP電話サービスです。
その料金も固定宛て通話料で「90秒4.6円」。
他社IP電話サービスの場合では、つながっただけであっても180秒分の金額がかかることが多いため、どれだけ良心的な設定かがわかります。
また国内電話の通話時間では、その約74%は90秒以内で終えているため、そう長く利用する機会がないのなら「IP-Line」が良い選択肢となるでしょう。
気になる音質についても良く、固定電話と同等レベルのクオリティーで利用できます。
しかし、大手企業も導入しているので、セキュリティ面でも安心して利用することができるでしょう。
IP電話サービスおすすめ12選の比較表
アプリ | 通話料金 | 月額基本料金 | ||||
Android | iOS | 固定電話 | スマホ | IP電話 | ||
050 plus | ○ | ○ | 8円/3分 | 16円/分 | 無料 | 300円/ID |
SMARTalk | ○ | ○ | 16円/分 | 16円/分 | 無料 | 無料 |
ビジネスLaLa Call | ○ | ○ | 8円/3分 | 16円/分 | 無料 | 500円/ID |
My 050 | ○ | ○ | 8.79円/3分 | 19.80円/分 | 無料 | 無料 |
Skype番号 | ○ | ○ | – | – | – | 300円/ID |
Viber Out | ○ | ○ | 3.26円/分 | 10.64円/分 | 要問合せ | |
G-Call 050 | ○ | ○ | 8円/3分 | 16円/分 | 無料 | 280円/ID |
Basix | × | × | 8円/3分 | 18円/分 | 無料 | 1,500円~ |
LINE Out | ○ | ○ | 2円/分 | 6円/分 | 要問合せ | 120円~/ID |
FleaLine | × | × | 8円/3分 | 16円/分 | 無料 | 440円/ID |
pickupon | × | × | 要問合せ | 6,000円/ID | ||
IP-Line | ○ | ○ | 4.6円/90秒 | 15円/分 | 要問合せ | 1,000円/ID~ |
IP電話サービスの導入後にやるべきこと
ここでは、企業がIP電話サービスを導入した後に行うべきことをまとめました。
これからIP電話サービスの導入を検討している方は、こちらも合わせても目を通しておきましょう。
スマホへの転送設定をする
外出中にオフィスに電話がかかってきて電話をとることができない場合、大事な取引先からの電話を取り逃してしまうこともあるでしょう。
こうした事態を避けるためにも、外出時の際にスマートフォンで電話をとれるよう、あらかじめスマートフォンへ電話を転送する設定を行う必要があります。
ただしIP電話サービスによっては、スマートフォンと連携できない場合や、転送サービス機能がない場合もあるので、その点には注意が必要です。
事前にそれら機能が付いているのかどうかは、しっかりと確認してから導入するようにしてください。
電話を受ける拠点を1カ所へまとめる
電話を受ける拠点が複数ある場合、通信費がそれぞれかかるため、1カ所へまとめてコストダウンを図ることも検討してみましょう。
こうなると、
と思う方もいるかもしれませんが、実は内線を使えば実現できてしまいます。
複数の拠点があったとしても、「拠点間内線電話」という機能を利用することで、複数ある拠点を内線回線を利用し集約することが可能なのです。
こうすれば、回線がよりシンプルになり、業務効率を上げることもできるでしょう。
電話を受ける拠点が複数ある場合は、拠点間内線電話機能が付いているIP電話サービスを導入するといいでしょう。
緊急通報用電話番号への発信方法の検討
前述でもお伝えしたように、IP電話サービスの多くは、緊急通報電話番号への発信ができません。
これは、GPS機能や回線保留機能が付いていないものが多いため。
そのため、万が一に備えて緊急時の緊急通報用電話番号への発信方法はどうするのか、事前に決めておく必要があるわけです。
たとえば、緊急時には社員それぞれのスマートフォンで発信したり、緊急時用のスマートフォンを1台置いておくのもいいでしょう。
IP電話サービスで賢くコストダウンを図ろう
今回は、IP電話サービスのおすすめ12選をご紹介しました。
IP電話サービスはスマホ向けのものが主流ですが、固定電話向けやパソコン向けなど、さまざま。
利用シーンや用途に合わせ、適切なものを選んでください。
IP電話サービスを導入し、賢く電話代を節約しましょう!