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子どもから大人まで、幅広い層に親しまれているYouTube。
そんな大人気のツールで生計を立てている「YouTuber(ユーチューバー)」は、近年話題となっている職業です。
なかには、YouTuberとして年収1億円以上も稼いでいる人も。
そう聞くと楽しく大儲けできる夢のような話ですが、なぜYouTubeで稼ぐことができるのでしょうか?
ここでは、YouTuberになるにはどうしたらいいのか、さらには収入の仕組みや稼ぐコツについて詳しく解説していきます。
YouTuberを目指したいとお考えの方、必見です。
そもそもYouTuber(ユーチューバー)とは
YouTuber(ユーチューバー)とは、YouTubeにさまざまな動画をアップして、その再生回数に応じる広告収入を得ることで生活している人のことをいいます。
近年では、子どもがなりたい職業ランキングで上位にランクインされるほど注目を集めている職業です。
YouTuber(ユーチューバー)の主な仕事内容はこの2つ
YouTuberの仕事内容は、主に以下の2つです。
1.動画を企画して撮影する
まずはどのような動画を撮影するのかを企画します。得意なこと、好きなことなどどのようなジャンルでも構いません。
動画の企画が固まったら、実際に撮影を行います。
映像にこだわるのであれば専門機材をそろえる必要がありますが、初めての場合はスマートフォンのカメラでも問題ないでしょう。
2.動画を編集してYouTubeにアップロードする
イメージする動画が撮れたら、より面白い動画にするために編集作業を行います。
もちろん撮ったままの動画をアップしても構いませんが、再生回数が多い動画のほとんどは編集されています。
ちなみに、編集はパソコンやスマートフォン上で行うケースが一般的です。
効果音やBGMを付けたり、字幕を入れたり、不要な部分をカットしたりなど、見やすさや面白さが高まるように工夫をします。
動画の編集が完了したら、いよいよYouTubeにアップロードします。
この作業を繰り返して日々たくさんの動画を投稿することが、YouTuberの主な作業内容です。
YouTuber(ユーチューバー)の収入の仕組み
続いては、YouTuberは動画をアップすることでどのように稼いでいるのかを見ていきましょう。
YouTuberにおける収入の内訳は、主に以下の5つです。
- 広告収入
- スーパーチャット
- YouTubeチャンネルメンバーシップ
- 企業案件
- グッズ販売
それぞれがどのような収入なのか、詳しく解説していきます。
広告収入
YouTuberにおける収入の基本は、広告収入です。
YouTubeでは動画を視聴する際に広告が流れるシステムになっており、視聴者がその広告をクリックしたり動画広告を最後まで視聴したりすることで、その動画を作ったYouTuberに報酬が発生する仕組みになっています
ちなみに、配信される広告はYouTuberが選んでいるわけではありません。
YouTuberは広告の種類のみを選択し、あとはYouTubeを運営しているGoogleによって自動的に選出されます。
では、広告にはどのような種類があるのでしょうか。
以下では、代表的な3つの種類について押さえておきましょう。
1:インストリーム広告
インストリーム広告とは、 YouTubeで動画が再生される前や再生される途中で流れるCMのことです。
CMの長さは数秒~数十秒程度で、途中でスキップが可能なタイプもあれば、スキップが不可能なタイプのものもあります。
スキップできないタイプのCMに出くわすと、視聴者は強制的にそのCMを見なければなりません。
そのため、スキップできるCMに比べると宣伝効果は高いといわれています。
2:オーバーレイ広告
オーバーレイ広告とは、動画を視聴している間に画面の下のほうに出てくる広告です。
オーバーレイ広告の右上には×ボタンがあり、邪魔な場合は×ボタンをクリックすれば消える仕組みになっています。
しかし、消そうとしたら誤って広告の部分を押してしまうケースが多く、クリックしてもらえる確率は高いとされています。
また、最近のオーバーレイ広告には面白いアニメーションが使われており、画面のなかで移動したり拡大縮小したりするタイプも。
目に留まりやすいことから、高い宣伝効果が期待できる広告のひとつです。
3:ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、PCの場合に画面の右上部分に表示される広告のことです。
その箇所はサイドバーと呼ばれることから、サイドバー広告ともいわれます。
このタイプは動画そのものに表示されるわけではないため、上記2つと比較すると宣伝効果は低いです。
これらの3種類の広告のなかから、YouTuberは自分の動画にどのタイプの広告を付帯させるかを選びます。
広告は表示されるかクリックされると報酬が発生するため、必然的に動画の再生回数が多ければ多いほど広告収入は増える仕組みです。
スーパーチャット
YouTuberにとって広告収入の次に収入源となるのが、スーパーチャットです。
スーパーチャットは視聴者がYouTuberに寄付できる機能で、主に動画を生配信する際に視聴者がコメントにお金を乗せて投稿できるシステムとなっています。
動画の再生回数に関係なく報酬を得られることから、魅力的な生配信を行うことをメインに活動しているYouTuberもたくさんいます。
ただし、スーパーチャットで得た収益は、YouTubeが手数料の30%を天引きしたあとに振り込まれるため注意しましょう。
YouTubeチャンネルメンバーシップ
チャンネル登録者数が3万人を超えるYouTuber限定となりますが、YouTubeチャンネルメンバーシップによる収入も見込めます。
YouTubeチャンネルメンバーシップとは「月額490円で好きなYouTuberを支援できる機能」のことで、視聴者はその月額料金を払うことによってバッジや絵文字などの特典をチャンネルから得られるシステムです。
ちなみに、YouTubeチャンネルメンバーシップにおける収入のうち、70%がYouTuberの収益になり、30%がYouTube側の収入になります。
企業案件
人気が高いYouTuberは、企業とのタイアップで動画を配信することも可能です。
企業は影響力を持つYouTuberに自社の商品やサービスを体験してもらうことで、その対価となる報酬を支払います。
企業案件による報酬は案件やチャンネルの規模によって異なりますが、相場としては1本あたり150万円程度です。
トップクラスのYouTuberともなれば、1本あたり300万円~500万円程度の収入が見込めます。
ただし、チャンネル登録数が10万人前後のYouTuberでなければ、企業から声がかかることは難しいでしょう。
グッズ販売
人気YouTuberの多くが「UUUM(ウーム)」というプロモーション会社に所属しており、オリジナルグッズの開発・販売による収益を得ています。
特に人気が高いグッズがTシャツで、ファンにオリジナルTシャツを着用してもらうことも宣伝効果につながるため一石二鳥といえます。
YouTuber(ユーチューバー)の年収や単価相場は?
では、実際にYouTuberはどのくらいの収益を得ているのでしょうか。
YouTuberの平均年収や単価相場について見ていきましょう。
YouTuberの平均年収
実はYouTuberが自身の収入額を公開することは、YouTubeの規約によって禁止されています。
そのため、YouTuberの平均年収を算出することは現段階では非常に難しいです。
ちなみに、日本で活躍しているYouTuberのTOP100人における年収の統計は出されており、それによると中央値はおよそ3,200万円となっています。
ただし、これがランキング1,000位あたりになると年収は15万円程度といわれており、人気度によって年収に大きく差があることがわかります。
つまり、下は月収0円というYouTuberもいれば、上は数百万、数千万と稼いでいるYouTuberもいるという非常に格差が大きい業界です。
YouTuberの単価相場
動画再生による報酬単価は広告の種類によって異なりますが、相場としては1再生あたり0.1円とされています。
つまり、動画が1,000回再生されると100円、10万回再生されると10,000円得られる計算です。
ただし、この単価は一定ではなく、時期などによって変動する可能性があります。あくまで目安としてとらえておくとよいでしょう。
YouTuber(ユーチューバー)になるには
YouTuberだけで生計を立てることは難しいですが、YouTuberになるための資格や経験は一切必要ありません。
ただし、YouTuberになるには「YouTubeパートナープログラム」に登録をして、条件を満たす必要があります。
このYouTubeパートナープログラムとは、ユーザーが動画を収益化できるプログラムのことです。
参加しなければ広告による収益を受け取れないため、報酬を得たい場合には必ず参加しましょう。
ただし、YouTubeパートナープログラムに参加するには、以下の2つの条件があります。
- チャンネルの過去12ヶ月間の総再生時間が4,000時間
- チャンネル登録者数が1,000人
上記の2つの条件をクリアしていなければ、YouTubeパートナープログラムに参加することはできません。
参加するにはご自身のチャンネル上で簡単に申請でき、審査に通過すると参加できる仕組みです。
YouTuber(ユーチューバー)のリスクについても把握しておこう
YouTuber(ユーチューバー)を目指すなら、リスクについても把握しておくべきでしょう。
事前に把握しておけば、対策をした上で動画投稿ができるようになるので、リスクも低減できます。
では早速、どういったリスクがあるのかについてみていきましょう。
個人情報が不要に拡散するリスク
まず考えなくてはいけないのが、顔出ししている場合に個人情報が予期せぬところで広まってしまうリスクです。
YouTuber(ユーチューバー)になる以上、ある程度は公開している情報が拡散するのは当たり前ではありますが、予期しない形で拡散することもあります。
たとえば、知り合いが見ていて本名や住所をばらしてしまうということもありますし、悪意のある著作権違反をYouTubeへ申告し、YouTuberの個人情報を洗い出すという恐ろしい手口も過去にはありました。
「匿名だから問題ない」と考えるのではなく、個人情報を守るために投稿する動画内容はどうするべきなのか、しっかりと考え調査した上で始めるようにしましょう。
根も葉もない噂が拡散してしまうリスク
個人情報が漏れてしまうリスクも怖いですが、根も葉もない悪い噂が蔓延してしまうことで、自身のイメージを大きく崩してしまうリスクもまた怖いものです。
たとえば顔出しをしていた場合などでは、自身の顔を悪意のある人により勝手に利用され、悪徳サービスなどの広告塔として使用されてしまうリスクもゼロではないでしょう。
つまり、一般の方が簡単に投稿できてしまうプラットフォームでは特に、自分の身は自分で守る必要があることも理解しておく必要があるということです。
アカウント停止のリスク
YouTubeでは、より良いサービスを目指すために、ガイドラインや規約も変化していくものです。
今まで良しとされていたものが、いきなりNGとなることも、しばしばあるわけです。
つまり、ガイドラインや規約については、変更があるたびにしっかりとチェックしておくことが大切。
そのチェックを怠ってしまったがために、カンタンにアカウントの停止になることもあります。
これが収益が出ているアカウントであれば、ひとたまりもないでしょう。
面倒がらずに、YouTuberになるのなら、YouTubeのルールは守るようにしてください。
頑張っても稼げないリスク
YouTuberは、今や戦国状態でカンタンに稼ぐことはできません。
むしろライバルばかりとなっており、最近では芸能人も多く参入していることから、さらに難易度は上がっています。
つまり、頑張っていても動画の内容によっては、先述したとおり「稼げない」ということもザラにあるわけです。
ではどうしたら、稼げるようになるのでしょうか。この点は、次項で紹介していきます。
YouTuber(ユーチューバー)で稼ぐコツ
最後に、稼げるYouTuberになるためのコツを3つご紹介します。
どれも人気YouTuberが実践している方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
独自性が高いチャンネルを作る
YouTube動画は世界中でアップロードされています。
そのなかから自分の動画を選んで視聴してもらうためには、ありきたりな内容ではなく独自性が高いチャンネルを作ることが大切です。
つまり、ほかにはないオリジナルのチャンネルを作ることができれば、YouTuberとして注目される確率が高まります。
ご自身の特技や好きなことをベースに、あっと驚くような希少性があるチャンネル作りを目指しましょう。
継続して投稿する
YouTube動画は、とにかく継続して投稿することが重要なポイントです。
継続して投稿することでアカウントの評価が上がるため、より多くの人に見てもらいやすくなります。
ただし、動画の撮影はもちろん編集にも多くの時間と労力が必要となるため、毎日コンスタントに動画を投稿することは簡単なことではありません。
「人気YouTuberになる!」という強い決意と根気がなければ、稼げるレベルには到達しないでしょう。
YouTubeから外部メディアに誘導する
YouTube動画は1再生=およそ0.1円のため、動画再生だけで稼ぐことは至難の業です。
そこで、YouTubeとブログをリンクさせるなど、外部メディアに誘導する方法がおすすめです。
双方が上手く機能し合えば、アフィリエイト収入なども見込めます。
YouTubeだけを充実させることよりも、ほかのツールと連携させて相乗効果を狙うほうが賢く稼げるかもしれません。
YouTuberになるには地道な努力と根気が必要
YouTuberは夢がありますが、それだけにライバルがたくさんいます。
いかにほかと差別化できるかという点が重要で、安定して稼げるようになるまでは地道な努力と根気が必要です。
まずは世の中のニーズに注目し、そのなかで誰もが驚くような企画を考えてみてはいかがでしょうか。
あきらめずに魅力的なチャンネル作りに励むことが、YouTuberとしての成功に向けた大きな一歩になるはずです。