この記事はPRが含まれていますが、直接取材・調査した一次情報を元に書かれています。
デジタル系の事業に限らず、Webサイトは今やなくてはならない存在です。
Webサイトを作成したはいいものの、管理や運用が面倒でなかなかうまく管理・運用できていない企業も多いのではないでしょうか。
そんななか、Webサイトを初心者でも簡単に管理・運用できるシステムとして、CMSが注目を集めています。
そこで今回は、CMSおすすめ18選をご紹介しましょう。
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CMSとは?
まずは、CMSについて簡単にご紹介します。
CMSとは、コンテンツマネジメントシステム(Contents Management System)の略。
Webサイトなどのコンテンツを一括管理するシステムのことです。
HTMLなどのプログラミング知識がない人でも、Webサイトの管理・運用を可能にします。
メール配信機能などさまざまな機能がCMSに搭載されるようになり、MAツールを兼ねたCMSも増加中です。
MAツールについては、以下の記事で紹介していますので、「よく知らない」という方は一読しておくといいでしょう。
MA(マーケティングオートメーション)ツールおすすめ17選を比較!CMSを導入するメリット
次に、CMSを導入するメリットをご紹介しましょう。
専門知識がなくても簡単に本格的なWebサイトを構築可能
専門知識がなくても簡単に本格的なWebサイトを構築可能な点が、CMS最大のメリットといえるでしょう。
自分で一からWebサイトを構築しようとすると、複数のプログラミング言語の習得やセキュリティーシステムの学習など、Webサイトの構築までにかかる工程が非常に多くなります。
しかし、サーバーにインストールするだけでWebサイトを構築できるのがCMS。
専門知識を持つ人がいれば安心ですが、いなくてもCMSのサポートに問い合わせたり検索したりすれば、解決策を見つけられる場合も少なくありません。
Webサイト運営に必要なサービスがデフォルト装備されていることも多い
CMSに搭載されているのは、Webサイトの管理・運用機能だけではありません。
決済サービスなど、Webサイト運営に必要なサービスがデフォルト装備されていることも多く、CMSだけあれば簡単にWebサイトの運営を始められます。
テンプレートやプラグインでカスタマイズできる
もしデフォルト装備されていない機能で必要なものがあれば、プラグインを導入すれば簡単に追加できるのもメリットといえるでしょう。
機能のプラグイン以外にも、デザインテンプレートの選択肢が豊富なCMSが多数。
そのため、プログラミング素人でも簡単におしゃれで多機能なWebサイトを構築できます。
CMSを導入するデメリット
続いて、CMSを導入するデメリットをご紹介しましょう。
企業が開発するCMSはカスタマイズの幅が限られる
CMSには、企業が提供するものとオープンソースのものに分かれます。
前者の場合、後者に比べてカスタマイズの幅が限られるのはデメリットといえるでしょう。
テンプレートで自在にカスタマイズできるものの、テンプレートで変えられないところに手を加えられない場合も少なくありません。
オープンソースCMSはサポートに乏しい
企業が提供するCMSに対して、オープンソースのCMSはサポートに乏しい傾向にあります。
特定の企業が提供するサービスではないため、公式のサポートがないものも少なくありません。
しかし、そうした場合はユーザーコミュニティーが発達している場合が多く、ユーザーが集うサイトに質問を書き込めば誰かが答えてくれる場合も。
CMSの選び方・注意点
ここからは、CMSの選び方や注意点をご紹介しましょう。
Webサイトの運営目的は?
まずは、Webサイトの運営目的を明確にしましょう。
簡潔に伝えたい情報を載せたいWebサイトもあれば、デザインやWebサイトそのものを含めて視覚でアピールしたいWebサイトもあります。
目的に合わせて必要な機能が変わるうえに、料金プランなどを吟味する際に必要な機能が明確でないと正しく判断できません。
そのため、Webサイトの運営目的はCMSを選ぶ前に必ず明確にしましょう。
必要な機能は搭載されているか?
自社のWebサイトに必要な機能が搭載されているCMSか、デフォルト搭載されていなくてもプラグインで対応できるかは必ず確認しましょう。
プログラミングできる人がまったくいなければ、最初からデザインテンプレートを活用した方がいいです。
しかし、ある程度プログラミングでWebサイトを構築できる人がいれば、デザインテンプレートが不要な場合もあります。
プログラミングできる人材に関係なく、洗い出した必要な機能をカバーしているCMSを選びましょう。
Webサイトの管理しやすさは?
Webサイトの管理しやすさは、CMS選びで重視したいポイントです。
マニュアルを見ることなく管理できるCMSもありますが、チュートリアルをひとつひとつこなして練習したうえでようやく管理できるようになるCMSもあります。
直感的に操作できたり、編集前後の変化がわかりやすかったりするCMSがおすすめ。
導入形態は?
オープンソースか企業が提供するものかは、CMS選びで欠かせない観点といえます。
HTMLやCSSに精通したWebエンジニアを擁する企業ならオープンソースでも問題ありませんが、エンジニアがいない場合は企業の提供するCMSを選ぶのが無難です。
また、CMSにもクラウド型とオンプレミス型があるので、CMSの導入形態の擦り合わせもしましょう。
セキュリティーは?
CMS選びで最も注意したいポイントが、セキュリティーです。
特にオープンソースの場合、メリットであるカスタマイズ性の高さを逆手に取られてしまう場合もあります。
もちろん、オープンソースCMSにはセキュリティー系の機能は標準装備されているうえにプラグインも多いです。
そのため、オープンソースだから危ないということはありません。
どのCMSを導入するにせよ、セキュリティーの確認は必要不可欠です。
既存Webサイトから移行する手間は?
ここからは、既にWebサイトを運営している場合の注意点です。
既存のWebサイトをCMSに移行して管理しようと考える方もいるでしょう。
移行時に手間がかかるかどうかも、CMS選びの際には検討してください。
移行するときだけの手間なので軽視されがちですが、場合によってはWebサイトの移行だけで数日を費やす場合もあります。
移行作業中のWebサイトは利用できない状態になるので、移行に手間がかかればかかるほど、Webサイトを通じた機会損失に繋がるでしょう。
CMSによっては移行作業の代行業者がいるので、業者に発注するのも手段のひとつです。
CMSのおすすめ18選
ここからは、CMSのおすすめ18選をご紹介しましょう。
WordPress(ワードプレス)
世界のWebサイトの1/3以上がこのCMSで構築されるほど圧倒的な人気を誇るのは、「WordPress(ワードプレス)」。
海外製ですが日本語にも対応していて、基本的なことは無料版で十分実現可能です。
オープンソースのCMSですが、圧倒的な知名度ゆえにユーザーコミュニティーは非常に充実。
そのため、不具合が起きてもググれば解決する場合も少なくありません。
デザインテンプレートやプラグインも非常に豊富なので、迷ったら候補に入れたいCMSです。
Movable Type(ムーバブルタイプ)
「Movable Type(ムーバブルタイプ)」は、日本で50,000社以上に導入されているCMS。
官公庁や地方自治体のWebサイトにも導入されているCMSです。
「どこに何を入力すべきか」が一目でわかる編集画面なので、Webページの管理・運用初心者にもおすすめできるCMSといえるでしょう。
クラウド型にもオンプレミス型にも対応しているので、自社の方針に会った方を導入できます。
Jimdo(ジンドゥー)
「Jimdo(ジンドゥー)」は、ドイツ発祥のCMSです。
日本ではKDDIのグループ企業が提供しています。
メールアドレスを入力してアカウントを作成すれば、すぐにWebサイトを作成可能です。
CMSというとパソコンから操作するイメージですが、JimdoはスマートフォンからでもWebサイトを編集可能。
ちょっとした変更を加えたいときにパソコンがなくてもさくっと編集できるので、とてもお手軽です。
Drupal(ドルーパル)
NASAのWebサイトなどに導入実績を持つ「Drupal(ドルーパル)」。
WordPressに比べて日本では知名度が劣るものの、海外では大企業や政府機関などのWebサイトがDrupalで構築されています。
phpをベースにしたオープンソースCMSで、柔軟なカスタマイズ性が特徴。
Webサイトの多言語対応も可能なので、グローバル展開したいWebサイトなどの構築におすすめです。
Ameba Ownd(アメーバオウンド)
アメブロなどのサイバーエージェント社が運営するのは「Ameba Ownd(アメーバオウンド)」。
芸能人の公式Webサイトにも採用されているCMSです。
無料版でも十分な機能を利用でき、有料版にすると広告が非表示になるほか、作成できるページ数の制限がなくなります。
国産のCMSを使いたい企業や、大手企業の安心感やサポート体制を求める企業におすすめのCMSです。
RCMS(アールシーエムエス)
「RCMS(アールシーエムエス)」は、クラウド型とオンプレミス型両方に対応しているCMSです。
日本ハムや富士通などの大企業に導入実績があります。
月額料金は10,000円からとやや高めですが、機能数は250以上と非常に充実。
サポートも充実しているので、多少コストがかかっても高性能なCMSを導入したい企業におすすめです。
EC-CUBE(イーシーキューブ)
国産オープンソースCMSとして知られる「EC-CUBE(イーシーキューブ)」。
ECサイトの構築に特化しているのが特徴で、2006年のリリース以来、全国で35,000店舗以上のネットショップにEC-CUBEが導入されています。
支払い方法の選択や帳簿出力といった、ECショップに必要な機能は標準搭載。
足りない機能は800種類以上のプラグインから選択すれば簡単に搭載可能です。
無料版でも十分利用できますが、EC-CUBE自体はオープンソースなので、ソースコードを非公開にできる有料版の商用ライセンスの獲得が法人にはおすすめ。
Wix(ウィックス)
世界中で利用されている「Wix(ウィックス)」は、手軽にWebサイトを構築できるCMSとして知られています。
ドラッグ&ドロップで簡単にWebサイトを作れるので、Web系言語の知識を持つ人がいない企業にもおすすめ。
テンプレートは500種類以上と豊富で、ECサイトやポートフォリオサイト、予約サイトなどさまざまな目的に利用できます。
Strikingly(ストライキングリー)
「Strikingly(ストライキングリー)」は、アメリカ・カリフォルニア州発祥のCMSです。
30分ほどあればドラッグ&ドロップでおしゃれなWebサイトを簡単に構築できるので、Webサイト構築初心者にもおすすめできるでしょう。
アクセス解析機能が標準搭載されているのもStrikinglyの魅力で、プラグインやツールを導入しなくてもWebサイト運営のPDCAサイクルを回せます。
利用料金の支払いは米ドル建てなので、その点だけ注意しましょう。
HeartCore(ハートコア)
「HeartCore(ハートコア)」は、オンプレミス型のCMSです。
Webサイトの管理・運用に必要な機能がデフォルトで網羅されていて、「HeartCoreさえあれば大丈夫」と言われるほど。
ユーザーの行動や属性を学習してコンテンツに反映させるAIを搭載していて、手を動かさなくてもWebサイトが最適化されます。
利用価格は要問合せです。
CREAM(クリーム)
SEO対策を強化したいWebサイトにおすすめなのが、「CREAM(クリーム)」。
オウンドメディアの構築に特化していて、読者にとって読みやすい記事を簡単に作成できるように設計されています。
レスポンシブデザインに対応しているので、Webサイトの閲覧デバイスを問わずきれいにページを表示可能です。
拡張性はあまり高くないので、シンプルなオウンドメディアを手掛けたい企業におすすめといえるでしょう。
Blue Monkey(ブルーモンキー)
法人利用を前提とした国産CMSである「Blue Monkey(ブルーモンキー)」。
無駄を削ぎ落し、必要な機能だけを残したシンプルな管理画面が使いやすいと評判です。
Blue Monkeyでは、運営会社がセキュリティーアップデートを定期的に実施しています。
そのため、セキュリティー面でも安心して利用できるといえるでしょう。
ferret One(フェレットワン)
「ferret One(フェレットワン)」は、B to B事業に特化したCMS。
月額料金は100,000円からと高額ですが、トレーニングによって構築したWebサイトを通じたマーケティングの成果を90日で出せるようになります。
Webマーケティングに必要な機能は標準搭載されているため、他のマーケティングツールを導入する必要はありません。
結果として費用を抑えられる可能性もあり、Webマーケティングに予算を割ける企業は候補に入れたいCMSといえるでしょう。
Webnode(ウェブノード)
「Webnode(ウェブノード)」は、チェコ発祥のCMS。
無料でも利用できますが、有料版も月額378円からと非常にお手頃です。
全世界の1,800万サイトがWebnodeで構築されていて、日本語にも対応しています。
日本ではまだ知名度が低いものの、専門知識なしで簡単にWebサイトを構築したい企業におすすめといえるでしょう。
Sitecore Experience Platform(サイトコア エクスペリエンス プラットフォーム)
「Sitecore Experience Platform(サイトコア エクスペリエンス プラットフォーム)」は、ターゲットを限定したマーケティングで効果を発揮します。
訪問者のWebサイト閲覧履歴を分析し、訪問者ごとの傾向や最適なコンテンツを抽出可能です。
複数チャネルを一元管理できる便利さから、業界を問わず多くの企業に導入実績を持ちます。
Joomla(ジュームラ)
「Joomla(ジュームラ)」は、WordPressやDrupalと並んで世界的な人気を誇るオープンソースCMSです。
日本でも、公益財団法人や県立施設のWebサイトなどに導入実績があります。
日本語にも対応していて、WordPressより多機能なのにDrupalより専門知識を必要としないのがメリット。
レスポンシブデザインも標準搭載されているので、スマホからの閲覧を前提にしたWebサイトもきれいに表示できます。
Baser CMS(ベーサー シーエムエス)
「Baser CMS(ベーサー シーエムエス)」は、日本人の日本人による日本人のためのオープンソースCMS。
メールフォームやブログ機能といった基本的な機能は標準搭載されているので、Webサイトの構築に時間を取られることなく、コンテンツの掲載準備に取りかかれます。
フリーランスのWebデザイナーが開発した経緯があるため、ユーザーコミュニティーが充実しているのは特徴のひとつ。
CMSなどのユーザーコミュニティーは英語が主流の場合も少なくありませんが、日本語で情報検索できるのは国産CMSのメリットといえるでしょう。
Soy CMS(ソイシーエムエス)
「Soy CMS(ソイシーエムエス)」もまた、国産のオープンソース型のCMSとなります。
料金は用途がなんであろうと無料となっており、カスタマイズ性も富んだ仕様が魅力。
つまり、各社の目的を満たしたサイトが構築できるわけです。
またCMS本体は小さく設計されており、必要な機能だけを追加することが可能。
なにより、オープンソースでありながら、サポートが受けられる点は見逃せないポイントにもなるでしょう。
無料でカスタマイズ性に富んだCMSを求めるなら、「Soy CMS(ソイシーエムエス)」がおすすめです。
CMSおすすめ18選の比較表
月額料金 | 導入形態 | ||
ビジネス | 無料 | ||
WordPress | 500円~ | ○ | オープンソース |
Movable Type | 2,500円~ | × | クラウド、オンプレミス、ライセンス |
Jimdo | 965円~ | ○ | ライセンス |
Drupal | 無料 | ○ | オープンソース |
Ameba Ownd | 960円~ | ○ | ライセンス |
RCMS | 10,000円~ | × | クラウド、オンプレミス |
EC-CUBE | 7,800円~ | ○ | オープンソース、クラウド |
Wix | 500円~ | ○ | クラウド |
Strikingly | 8USD~ | ○ | クラウド |
HeartCore | 要問合せ | × | オンプレミス |
CREAM | 30,000円~ | × | オンプレミス |
Blue Monkey | 30,000円~ | × | オンプレミス |
ferret One | 100,000円~ | × | クラウド、オンプレミス |
Webnode | 378円~ | ○ | ライセンス |
Sitecore Experience Platform | 要問合せ | × | ライセンス |
Joomla | 無料 | ○ | オープンソース |
Baser CMS | 無料 | ○ | オープンソース |
Soy CMS | 無料 | ○ | オープンソース |
CMS導入後に発覚?よくある失敗事例
ここまでで、CMSのおすすめについて紹介してきましたが、導入後には選ぶときには予期していなかった悩みも発生します。
ここでは、その代表的な失敗事例を3つほど挙げておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
では早速、ひとつ目から紹介していきます。
カスタマイズやプラグインの難易度が高い
まず導入後に発覚した失敗事例は、とくに機能ばかりを重視してしまい、素晴らしい機能が揃うもののそれらを完璧に扱える担当者がいなかった(想定よりも難易度が高かった)というものとなります。
せっかく素敵なWebサイトを作成しようとしても、結局そのCMSを使いこなせる人がいなければ、それは宝の持ち腐れ。
CMSを導入する前には、知識のない方が扱える機能はどれか、どの機能だと専門知識が必要なのかも含めて確認しておくようにしましょう。
サイト更新をできる部分が少ない
いくらサイトが完成したとしても、利用者が自在に更新できる箇所が少なければ、更新内容があるたびに専門業者へ外注に出す必要が出てきます。
そうなれば、頻繁に外注費を支払わなければならなくなり、気がつけば「コストがかさんで仕方がない」という事態にもなり兼ねないわけです。
せっかくコストダウンを図って導入したCMSが、外注費や手間が増えてしまえば、元も子もないでしょう。
CMSを導入する際は、複数のサービスを実際に使い比べて、使い方だけでなく運用部分に想定しながら判断するようにすることが大切です。
承認手順が一致しないために手間が増える
企業によっては、社内の承認手順が存在するでしょう。
この承認手順がCMSの承認ワークフローと異なっていた場合、社内とCMSのそれぞれで承認作業をしなくてはならなくなり、作業が増える結果となります。
また中には、CMSの承認ワークフローを決めても、承認担当者があまり時間をさける人でないがために、承認がされずに更新遅れを引き起こすこともあるでしょう。
場合によっては、機会損失にまで発展することも否定はできません。
CMSが逆に負担とならないよう、社内でのスムーズな承認手順も事前に決めておいた方が良さそうです。
CMSを導入してサクッとWebサイトを構築しよう
今回は、CMSおすすめ18選をご紹介しました。
利用料金や機能はCMSによってさまざま。
どんな機能が必要かはもちろん、自社でWebサイトを管理・運用できる人材がいるかどうかも加味しながら導入するCMSを選ぶのがおすすめです。
CMSを導入して、手軽に効率よくWebサイトを管理・運用しましょう!