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会社設立や起業とともに必要になる法人カード。
さまざまなカード会社がさまざまなカードを発行しているため、どの法人カードを選べばいいかわらからない方も多いのではないでしょうか。
法人カードは個人カードより審査が厳しいため、もし一枚も法人カードを持っていないなら、審査が甘い法人カードを一枚作って実績を作るのが大切です。
そこで今回は、審査が甘い法人カードの特徴や審査に通るコツをご紹介します。
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審査が甘い法人カードおすすめランキングBEST5
ここでは、審査が甘い法人カードのおすすめを素早くチェックしたい方向けに、中でもおすすめのサービスをランキング形式でBEST5まで紹介していきます。
それでは早速チェックしていきましょう。
第1位:三井住友ビジネスカード for Owner
年会費 | 1,250円
※初年度無料 |
個人事業主利用 | 〇 |
形態 | プロパー |
限度額 | 150万円 |
対応国際ブランド | VISA |
第1位として選ばせていただいたのは、審査が甘い特徴がそろった「三井住友ビジネスカード for Owners」となります。
1位に選ばせていただいた理由としては、この理由からで審査の際に決算書や登記謄本が必要ないという点です。
また「三井住友ビジネスカード for Owners」は、「クラシック・ゴールド・プラチナ」で分かれており、クラシックの場合は1,250円と負担のかからない年会費の設定となっています。
追加カードが必要な場合は1人毎に400円で発行可能。
カードの発行まで約1週間ほどのため、急ぎで法人カードが必要な方にもおすすめの法人カードといえるでしょう。
第2位:アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
年会費 | 31,000円(税抜) |
個人事業主利用 | 〇 |
形態 | プロパー |
限度額 | ー |
対応国際ブランド | American Express |
第2位として選ばせていただいたのは、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードとなります。
2位に選ばせていただいた理由としては、審査が甘いだけではなく特典が充実しており申し分ない点です。
年会費は高めではありますが、特典を利用することにより、それだけの価値は十分にある法人カードといえるでしょう。
たとえば、福利厚生に利用可能なプログラム、社員の健康管理に役立つヘルスケア無料電話相談、人脈作りに役立つ会員限定イベントなども参加することが可能です。
審査が甘いという条件はもちろん、プラスで充実した特典を利用したい方はアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードがおすすめになります。
第3位:ライフカードビジネスライト
年会費 | 無料 |
個人事業主利用 | 〇 |
形態 | 提携 |
限度額 | 200万円 |
対応国際ブランド | Master、VISA、JCB |
第3位として選ばせていただいたのは、ライフカードビジネスライトとなります。
3位に選ばせていただいた理由としては、年会費が無料という点です。
ゴールドの場合でも、初年度は無料で2年目以降でも2,000円と破格の年会費の設定となっています。
また、申し込み後最短4日で発行可能な点も大きな魅力の1つといえるでしょう。
気になる特典については、ポイント還元はありませんが、弁護士無料相談サービスやスポーツジムや全国の旅館等で利用可能な福利厚生サービスが優待価格で利用可能です。
さらに、マスターカードとVISAを選択することにより、特典の幅が広がるのでより多くの優待を受けたい方はマスターカード、もしくはVISAを選ぶことをおすすめします。
第4位:EX Gold for Biz
年会費 | 2,200円
※初年度無料 |
個人事業主利用 | 〇 |
形態 | 提携 |
限度額 | 300万円 |
対応国際ブランド | Master、VISA |
第4位として選ばせていただいたのは、「EX Gold for Biz」となります。
4位に選ばせていただいた理由としては、年会費2000円という価格でゴールドカード同等の特典が得られる点です。
たとえば、空港ラウンジが無料で利用できたり、福利厚生サービス、融資を受けたい場合の金利優待制度も活用することができます。
また、先ほど紹介したライフカードビジネスライト同様でマスターカード、もしくはVISAを選ぶことにより、特典が広がるので優待の幅を広げたい場合は、こちらを選ぶといいでしょう。
審査が甘い法人カードの7つの特徴
まずは、審査が甘い法人カードの7つの特徴をご紹介します。
1. カードのランクが低い
当然ですが、カードのランクが低ければ低いほど審査は甘くなります。
ブラックカードよりもプラチナカードの方が、プラチナカードよりもゴールドカードの方が、ゴールドカードよりも一般カードの方が審査は甘いといえるでしょう。
2. 提携カード
クレジットカードには、プロパーカードと提携カードがあります。
プロパーカードは、カードブランドが直接発行するカードで、提携カードは他の企業と提携しているカードです。
たとえば、
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード」は、American Expressが発行するプロパーカード。
その一方で、
「ANAダイナースコーポレートカード」は、Diners Clubと航空会社のANAによる提携カードです。
提携カードで審査に落としてしまうと、提携企業に惹かれてカードを利用してくれるユーザーを失いかねません。
そうした事情からも、プロパーカードに比べて提携カードは審査が甘くなりがちです。
3. 外資系法人カード
意外に思う方も多いかもしれませんが、外資系カードブランドの法人カードは審査が甘い傾向にあります。
これは単に、日系ブランドと外資系ブランドのビジネス感の違いが理由です。
外資系ブランドの法人カードは、概して年会費が10,000円以上の高額帯に設定されています。
そして、審査通過直後のカード利用額は、かなり低額に設定されていることが一般的。
そうすれば、貸倒の損失リスク以上に年会費収入が上回るため、利用額を制限して法人カードを発行するのは問題ないとなるわけです。
これが外資系ブランドの考えです。
もちろん、すべての外資系ブランドが個の通りとは断言できないにせよ、外資系法人カードの審査はかなり甘いといえるでしょう。
4. 業界シェアの小さいカード会社の法人カード
業界シェアの小さいカード会社の法人カードは、審査が甘い傾向にあります。
シェアが小さいカード会社は、当然カード会員を増やしたいと考えているので、せっかく申し込みしてくれた利用者をわざわざ審査落ちにしたくありません。
そのため、審査が甘くなりがちです。
さらに、法人カードなら個人カードに比べて利用額が大きくなりやすいので、カード会社にとってもメリットが大きい顧客といえます。
5. 個人事業主向けカード
法人カードには、法人向けのカードと個人事業主向けカードがあります。
個人事業主向けの法人カードは個人の信用を見られるため、審査が甘くなりがちです。
ちなみに、「法人」ではなく「法人代表者」が個人として申し込む法人カードは、個人事業主向けカードと法人向けカードの中間の審査難易度といわれています。
6. 登記簿謄本や決算書不要、固定電話が不要
提出書類が少なかったり、固定電話が不要だったりする法人カードは、審査に甘いといわれています。
特に登記簿謄本や決算書が不要な法人カードの場合、個人用カードと同じ感覚で申請可能です。
また、近年は固定電話を持たない法人や個人事業主も増えていることから、一部で固定電話不要の法人カードも増加中。
それらは審査が甘い傾向にあるので、設立間もない企業など固定電話を持たない場合におすすめです。
7. 特典は最低限
特典が少ないカードは、審査が甘い傾向にあります。
たとえば、
- ポイント還元
- キャッシュバック率
- 盗難・ショッピング保険
- 旅行傷害保険
- 空港ラウンジ
- 24時間対応のコンシェルジュ
- 提携施設利用料の優待割引
など。
これらの特典が多く付帯するカードほど審査ハードルが高く、付帯特典が少ないカードほど審査ハードルは低くなります。
また、判断基準のひとつとして年会費も特典の多さに比例するので、手っ取り早く審査が甘いカードを知りたいときは年会費が安いカードを調べましょう。
審査が厳しい法人カードの7つの特徴
続いて、審査が厳しい法人カードの7つの特徴をご紹介します。
基本的には、「審査が甘い法人カードの7つの特徴」の裏返しです。
1. カードのランクが高い
当然ですが、カードのランクが高ければ高いほど、審査は厳しくなります。
一般カードよりもゴールドカードの方が、ゴールドカードよりもプラチナカードの方が、プラチナカードよりもブラックカードの方が審査は厳しいといえるでしょう。
2. プロパーカード
クレジットカードの審査は、プロパーカードのほうが厳しくなります。
配慮する提携企業がいないぶん、クレジットカードブランドが利用してほしいと思っている申請者だけを通すからです。
審査に通りやすいかどうかで考えれば提携カードを選ぶべきですが、カードのステータス性はプロパーカードの方が断然上といえるでしょう。
3. 日系法人カード
外資系に比べて、日系カードブランドの法人カードは審査が厳しい傾向にあります。
これは単に、日系ブランドと外資系ブランドのビジネス感の違いが理由です。
外資系ブランドの考え方は「審査が甘い法人カードの7つの特徴」で説明した通りですが、日系ブランドは外資系より高額な枠を提示する分、返済能力を求めます。
そのため、日系ブランドの法人カードは相対的に審査が厳しいといえるでしょう。
4. 業界シェアの大きいカード会社の法人カード
業界シェアの大きいカード会社の法人カードは、審査が厳しい傾向にあります。
シェアが大きいカード会社は、黙っていても申し込みが殺到するので、カードを持つのにふさわしくないと判断された利用者には審査を通過させません。
そのため、審査が厳しくなりがちです。
また先述した通り、法人カードなら個人カードに比べて利用額が大きくなりやすいので、カード会社にとってもメリットが大きい顧客といえます。
とはいえ、すべての利用者というわけではなく、信用度によっては利用枠は少なめになる可能性もあるので注意しましょう。
5. 法人向けカード、利用者の区別がないビジネスカード
法人カードには、法人向けのカードと個人事業主向けカードがあります。
法人向けの法人カードは、登記簿謄本や決算書などで企業の信用を見られるため、審査が厳しくなりがちです。
ちなみに、法人と個人事業主の区別がないビジネス向けの法人カードは、基本的に法人を念頭に置いているため審査は厳しめといえるでしょう。
6. 登記簿謄本や決算書不要、固定電話が必要
提出書類が多かったり、固定電話が必要だったりする法人カードは、審査に厳しいといわれています。
特に登記簿謄本や決算書が必要な法人カードは、決算書が必要な期間分揃っていないと申請できないため、会社設立直後は申込すらできません。
また、近年は固定電話を持たない法人や個人事業主も増えていますが、法人カードの申込においては依然として固定電話がある方が有利です。
7. 特典が充実している
特典が充実したカードは、審査が厳しい傾向にあります。
たとえば、
- ポイント還元
- キャッシュバック率
- 盗難・ショッピング保険
- 旅行傷害保険
- 空港ラウンジ
- 24時間対応のコンシェルジュ
- 提携施設利用料の優待割引
など。
これらの特典が多く付帯するカードほど審査ハードルが高く、付帯特典が少ないカードほど審査ハードルは低くなります。
また、判断基準のひとつとして年会費も特典の多さに比例するので、手っ取り早く審査が厳しいカードを知りたいときは年会費が高いカードを調べましょう。
審査が甘いおすすめの法人カード10選
ここからは、審査に甘いおすすめの法人カード10選をご紹介しましょう。
1. ダイナースクラブビジネスカード
「ダイナースクラブビジネスカード」は、Diners Clubの法人カードです。
年会費は27,000円と安くはありませんが、Dinersのプロパーゴールドカードのステータス性はピカイチ。
付帯特典も多く、国内外を問わず飛行機を利用した出張が多い方には打ってつけです。
審査難易度は決して甘いわけではありませんが、外資系カードなので想像しているよりは厳しくありません。
ステータス性の高いカードを一枚持ちたい方は、検討する価値のある法人カードです。
2. P-one Business MasterCard
「P-one Business MasterCard」は、ポケットカード株式会社が発行する法人カード。
年に1回以上利用すれば年会費無料なのにゴールドカードのスペックなので、コストパフォーマンスも高め。
また、最大300万円のキャッシング枠もこのカードが人気を集める理由のひとつです。
法人向けカードでは、キャッシングを利用できるカードが少ないので、かなり貴重な存在といえるでしょう。
キャッシング枠も手に入って、一度利用すれば年会費が無料になるので、キャッシング用に持っておくにもおすすめです。
3. 三井住友ビジネスカード for Owners
「三井住友ビジネスカード for Owners」は、三井住友カードが発行している個人事業主向けの法人カードです。
プロパー法人カードなのに、年会費は1,250円(初年度無料)と低く、しかも審査時は登記簿謄本・決算書不要と、審査に甘いカードの特徴を揃えています。
ちなみに法人向けの「三井住友ビジネスカード」と比べてもメリットが大きく、個人事業主が利用するにはかなりおすすめといえるでしょう。
4. アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
泣く子も黙るAmerican Expressのプロパーゴールドカードも、審査に通りやすい法人カードです。
付帯特典は、最高1億円の海外旅行傷害保険やレストランなどの優待プログラムなど、さまざま。
ビジネスカード会員限定のイベントもあり、人脈形成にも役立ちます。
年会費は31,000円と、今回ご紹介するなかで最も高額ですが、うまく活用すれば年会費の元はあっという間に取れてしまうカードです。
外資系カードなので審査基準が日系カードとは異なり、会社設立後間もなくても審査に通るとの口コミもあるので、申請する価値はあるでしょう。
5. アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード」は、先ほどご紹介した「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」の一般ランク。
カードの色から通称グリーンカードと呼ばれます。
一般カードとはいえ、そのステータス性は他社のゴールドカード以上。
ゴールドカードに比べて年会費は半額以下なので、資金繰りに苦しい企業でも比較的申し込みやすいといえるでしょう。
特典はゴールドカードに劣るものの、年会費以上のコストパフォーマンスを発揮します。
6. セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」は、株式会社クレディセゾンが発行するAmerican Expressの提携カード。
提携カードとはいえ、プラチナカードなのに年会費は22,000円と破格です。
この年会費も、初年度無料で年に一度利用すれば次年度の年会費は無料なので、無料同然。
また、法人カードにもかかわらず最短3営業日で発行できるのも、嬉しいポイントです。
コンシェルジュデスクも利用できるので、コストパフォーマンスは抜群といえます。
提携カードゆえそれほどステータス性はないものの、デザインはAmerican Expressを全面に押し出しているので、知らない人から見ればすごいカードに見えるでしょう。
7. ライフカードビジネスライト
「ライフカードビジネスライト」は、ライフカードが発行している法人カード。
年会費永年無料の一般カードです。
オンライン上で申し込み手続きが完結するうえに決算書が不要で、法人ETCカードを無料で使えるのも大きなメリットといえます。
ポイント還元がないなど特典はかなり絞られていますが、コストを少しでも抑えたい方におすすめの法人カードです。
8. ビジネクスト法人クレジットカード
「ビジネクスト法人クレジットカード」は、ビジネクストが発行する法人カード。
ビジネクストはビジネスローンを展開している企業で、大手消費者金融・アイフルの100%子会社です。
ビジネクスト法人クレジットカードも年会費は永年無料で、追加カードも年会費無料。
ポイントも0.25%と還元率は低めながら、還元されます。
ホームページには赤字決算でも申し込めると明記されているので、審査はかなり甘いと判断していいでしょう。
9. EX Gold for Biz
あらゆる法人カードで最も審査が甘いと呼び声高いのは、「EX Gold for Biz」(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ)。
株式会社オリエントコーポレーションが発行する法人カードです。
法人向けの「M」と個人事業主向けの「S」の2種類がありますが、両者に大きな違いはありません。
ゴールドカードスペックで、年会費2,000円(初年度無料)は大きなメリット。
とにかく審査に甘い法人カードを発行したければ、まずはEX Gold for Bizに申し込みましょう。
10.楽天ビジネスカード
「楽天ビジネスカード」は、楽天プレミアムカードを保有していることで持つことができる法人カードとなります。
そのため、楽天プレミアムカードと同時に発行する必要があるのです。
また、年会費についてですが、ビジネスカード自体は2,200円となりますが、楽天プレミアムカードの年会費11,000円も払わなければいけません。
とはいえ、他の法人カードの年会費に比べると比較的良心的で、さらにこの年会費で海外出張に便利なプライオリティパスが無料で登録できる点はコストパフォーマンスが高く、大きなメリットといえるでしょう。
審査が甘い法人カードの比較表
法人カード名 | 年会費 | 個人事業主 | 形態 | 限度額 | ブランド |
ダイナースクラブ
ビジネスカード |
27,000円 | ○ | プロパー | – | Diners |
P-one Business MasterCard | ※2,000円 | ○ | 提携 | 300万円 | Master |
三井住友ビジネス
カード for Owners |
※1,250円 | ○ | プロパー | 150万円 | VISA |
アメリカン・エキスプレス・
ビジネス・ゴールド・カード |
31,000円 | ○ | プロパー | – | American Express |
アメリカン・エキスプレス・
ビジネス・カード |
12,000円 | ○ | プロパー | – | American Express |
セゾンプラチナ・
ビジネス・アメリカン・ エキスプレス・カード |
※22,000円 | ○ | 提携 | – | American Express |
ライフカード
ビジネスライト |
無料 | ○ | 提携 | 200万円 | Master、VISA、JCB |
ビジネクスト法人
クレジットカード |
無料 | ○ | 提携 | 300万円 | VISA |
EX Gold for Biz | ※2,200円 | ○(Sのみ) | 提携 | 300万円 | Master、VISA |
楽天ビジネスカード | 2,200円
※別途楽天プレミアムカード(年会費11,000円)が必要 |
○ | 提携 | 300万円 | Master、VISA、JCB、American Express |
※初年度無料
法人カードの審査に落ちてしまった方の事例とは
ここまでで、審査が甘いといわれる法人カードについて紹介してきましたが、審査に落ちる方は何が原因で落ちてしまうのでしょうか?
ここではその事例について、いくつか紹介してきます。
事例を知り、次項で解説している審査に通すコツと併せて確認することで、糸口を探っていきましょう。
では早速、紹介していきます。
開業したばかりで申し込みをした
まず一つ目は、開業したばかりにも関わらず法人カードに申込んで、審査に落ちてしまったケースです。
そもそも法人カード発行会社からすれば、開業したての企業に対して、返済をしてくれるという信用がありません。
もちろん、それを証明するための実績も開業したての企業にはないので、審査をより難しいものにします。
この場合の大きな原因は、開業したてでも通りそうな法人カードに申込まなかったこと。
これまで紹介してきたように、法人カードのほとんどが、2期分などの決算書類の提出を求めるものです。
その必要書類が提示されている以上、開業したて企業がその法人カードの審査に通過することは難しいでしょう。
ただ、ここで紹介してきた法人カードの中には決算書が不要な、「三井住友ビジネスカード for Owners」や「ライフカードビジネスライト」もあります。
開業したての企業なら、こうした法人カードに申込むと良いでしょう。
キャッシングを利用した
この事例は、開業したばかりで資金繰りに困り、個人のクレジットカードのキャッシングを繰り返し利用していたという事例です。
実際に、キャッシングの利用は、クレジットカードの審査に影響する場合が多くあります。
またキャッシング機能を利用する方の多くは、返済が遅延することが多く、1社だけでなく複数のクレジットカード会社のキャッシング機能を利用している確率が高いのです。
もしキャッシングを利用していて、返済が済んでいない場合はクリーンな状態にしてから申し込むといいでしょう。
売上がほとんどなく、赤字決算
法人カードでは、先ほどお伝えしたように、決算書を必要書類として提出するものです。
これは、経営状態がどうなっているのかを把握することが目的で、赤字決算の場合どうしても審査では不利になってしまいます。
赤字決算であるということは、返済能力が低いということの現れでもありますから、ほとんどの法人カードの審査が厳しくなるのです。
とはいえ、この場合も先ほど紹介した審査の甘いカードで対応してくれるケースもあります。
たとえば、「ビジネクスト法人クレジットカード」なんかは、赤字決算にも寛大です。
気になる方は、一度公式HPを確認してみましょう。
登記住所がバーチャルオフィス
もし法人登記している住所がバーチャルオフィスの場合、申込む法人カードによっては、審査に落ちる可能性もあります。
また、バーチャルオフィスが過去に不正企業に利用されていた場合などでは、審査の雲行きも怪しくなるでしょう。
ですが、バーチャルオフィスのすべてがダメというわけでもありません。
バーチャルオフィスでも法人カードに通る可能性は十分にあり、実績あるオフィスもあります。
また法人カード側も、バーチャルオフィスを受け入れているケースも、近年では増えつつあります。
不安な方は、一度バーチャルオフィスと法人カード発行会社に問い合わせて、確認してみると良いでしょう。
限度額の枠が足りなかった
赤字が続いている場合、経営者の給料が0円となるケースもあるでしょう。
こういったケースのように、給料がないのであれば、貯蓄がないかぎりは法人カードの支払いをすることが不可能です。
たとえば、年収100万円の場合は、限度額の割合により審査が通ることもあります。
この限度額の割合を導き出すには計算式があり、その式は以下の通り。
限度額の割合 = 保有しているクレジットカードのトータル限度額 ÷ 年収
また、審査に通る基準は30%以下で通過することができ、50%以下できわどいライン、50%を超えてしまうと審査に落ちる可能性が高くなります。
年収がある程度高い場合でも、個人のクレジットカードの限度額が高い場合は審査に落ちてしまうこともあるので、限度額の枠がトータルでどれくらいあるのかは重要となるのです。
そのため審査を通過するためには、利用していないクレジットカードを解約するか、この枠を審査基準にしていない外資系を申し込むといいでしょう。
法人カードの審査に通過するためのコツ7つ
最後に、法人カードの審査に通過するためのコツを7つご紹介します。
1. 設立年数3年以上で申し込む
法人カードの審査基準として、会社設立3年以上というのが通説のひとつです。
実際には会社設立3年未満で審査に通るケースもありますが、その場合は概して「審査に甘いカードだった…」と言う場合も少なくありません。
そのため、希望する法人カードを確実に発行したい場合は、会社設立3年以上になるまで待つのがおすすめです。
2. 短期間で複数の法人カードに申し込まない
短期間で複数の法人カードに申し込まないのも、審査に通るための重要なポイント。
各法人カードの申込状況は、信用情報から筒抜けです。
そのため、短期間で複数の法人カードに申請していることがわかると、
と思われてしまいます。
すぐに法人カードが必要な場合でも、何枚も同時に申し込むのはやめましょう。
3. 黒字決算2期以上で申し込む
会社設立3年以上なら、必ず審査に通るわけではありません。
黒字決算の期間も見られていて、2期以上黒字決算がある状態で申し込むのが望ましいです。
また先述している通り、赤字決算が続くと、支払い能力がないとみなされてしまう可能性があります。
とはいえ、なかには赤字決算でも申し込めるとホームページで明記している法人カードもあるので、気になるカードの審査基準はくまなく確認しましょう。
法人カードの審査基準について、事前に把握しておきたいという方は、以下の記事が参考となります。
対策できるところは、事前に余裕を持って行っておきましょう。
法人カードの審査基準を知りたい!押さえておきたいポイントを解説!4. 少ない書類で申請可能な法人カードに申し込む
法人カードの審査に必要な書類は、概して次の通り。
- 本人確認書類
- 登記簿謄本(法人向け)/事業計画書(個人事業主向け)
- 口座番号が確認できるもの
これらは一般的な場合であり、各カードで必要な書類は異なります。
カード会社は、審査に不要な書類を提出させないので、審査書類の少なさは審査の甘さに直結すると考えていいでしょう。
5. 事業主(代表者)個人のカードもきれいな状態にする
特に個人事業主向けカードの場合、個人カードの利用状況も確認されます。
もちろんすべての法人カードでチェックされるとは限りませんが、念には念を入れておくべきでしょう。
クレジットカードヒストリー(クレジットカードの使用履歴)に傷があれば、大きなマイナスポイントになる可能性もあります。
逆に、ゴールドやプラチナなどステータス性の高いカードを個人で所有している場合、法人カードの審査も有利になる可能性はゼロではありません。
そのため、個人で利用しているカードをグレードアップできるなら、法人カードの審査前にグレードアップするのも手段のひとつです。
6. 希望条件は低めに設定する
もし利用額の見当がついていなければ、希望条件は低めに設定しておきましょう。
希望限度額が低いほど、法人カードは審査に落ちにくいといわれています。
理由はもちろん、貸し倒れリスクを抑えられることです。
また、キャッシングは不要なら設定しない方がいいでしょう。
キャッシングをつけると、審査難易度は格段に上がると言われているからです。
7. 固定電話を引く
事業用の固定電話は、法人カードの審査通過率を上げるのに一役買います。
固定電話を持たない事業者も増えていますが、まだまだ権威性は健在。
個人事業主や自宅をオフィスにしている場合でも、事業用の電話番号を新たに取得するのがベストです。
法人カードの審査落ち!それなら法人デビットカードも検討しよう
さて、審査の甘い法人カードについて紹介してきましたが、中には法人カードの審査に落ちてしまうといった方もいるかもしれません。
そんなときには、法人デビットカードが心強い味方となってくれます。
法人デビットカードは、法人カードほどの利便性は確かにないかもしれません。
しかし、ポイント還元や優待など、法人カードの魅力もデビットカードによっては見受けられます。
そこでここでは、現状法人カードの所有がむずかしい方へ向けて、おすすめの法人デビットカードを3つほど紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
では早速、ひとつ目から紹介していきます。
1:GMOあおぞらネット銀行の「Visaビジネスデビット」
まずはネット銀行としても支持の集まるGMOあおぞらネット銀行が提供する「Visaビジネスデビット」です。
なんとこの法人デビットカードは、年会費や発行手数料が無料でありながら、ポイント還元率が1%とという実にお得なカード。
デビットカードという特性上、その銀行の口座をもっている必要はありますが、デビットカードの発行自体に審査はありません。
また国際ブランドはVisaとなっており、Visaの提携施設やサービスであれば、優待価格で利用することもできます。
法人デビットカードをどれにすべきか悩んでいるのなら、まずはこのカードを選ぶと良いでしょう。
2:スルガ銀行の「SURUGA Visaビジネスデビットカード」
次に紹介するのは、スルガ銀行が提供する「SURUGA Visaビジネスデビットカード」です。
まずこの法人デビットカードの対象者は、個人事業主となっており、法人の方は残念ながら利用ができません。
しかし、もしあなたが個人事業主であるのなら、年会費無料のこのカードはおすすめとなります。
まず、この法人デビットカードでは、従業員カードとしてメインカード以外に3枚無料で発行することができます。
またポイント還元も実施しており、その最大は0.6%と法人カードとほぼ同等レベル。
なによりも海外旅行傷害保険などが付帯されているのが、この法人デビットカードの一番の強みとなるでしょう。
デビットカードで旅行傷害保険が付帯しているのは、そう多くはないため、重宝するサービスとなります。
海外出張などをする機会がある個人事業主は、このカードを選択として持っておくべきでしょう。
3:みずほ銀行の「みずほビジネスデビット」
大手バンクであるみずほ銀行から提供している法人デビットカードは、こちらも年会費無料の「みずほビジネスデビット」となります。
このカードでは、従業員カードとして最大10枚までデビットカードを追加発行することが可能。
また、盗難保険が付帯していることはもちろん、最高5,000万円の海外旅行傷害保険も付帯します。
特典も充実しており、VisaビジネスオファーやVisaビジネスグルメオファーの利用もできます。
これにより、提携施設やサービスが優待価格で利用できるため、経費の削減としても一役買ってくれるでしょう。
法人カードの審査難易度を見極めて目的のカードを取得しよう
今回は、審査が甘い法人カードの特徴や審査に通るコツをご紹介しました。
法人カードの審査の甘さは一概に断言できませんが、甘いカードにも厳しいカードにも傾向があるので、その傾向をしっかり把握するのがおすすめです。
法人カードの審査難易度を適切に見極め、一発で審査に通過して法人カードを手に入れましょう。