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専門卒と大卒では就職率や年収はどれくらい違うのでしょうか。
また専門卒や大卒ではどのような職種に就けるのでしょうか。
それぞれ詳しく説明していきます。
専門卒と大卒の就職率・年収
まずは専門卒と大卒の就職率や年収の違いを説明していきます。
専門卒はその業界の仕事に就くためのカリキュラムとなっているので就職率は99.6%とほどんどの学生が就職することできます。
大卒は97.6%なので、やや差があるといえます。
平均初任給は、大卒が約210,200円、専門卒が約183,900円で、この差は1年間で約24万円に相当します。
また年収ですが、すべての年齢の平均収入が大学卒だと400,500円で、専門卒だと313,800円です。(男性の場合)
その差は30歳を境に更に広がります。30代前半では、大卒が約450万円、専門卒が約350万円です。
40代になると、大卒が約650万円、専門卒が約480万円となります。
しかしこの数字はマスコミやコンサルティング業など平均年収が高い業界も含まれているため、一概に専門卒の方が安いとはいえません。
また専門卒の場合、スキルをもっているためある程度経験を積んだら独立する傾向もあるため平均が安くなる理由でもあります。
そのためこの数字はあくまで目安として考えるとよいでしょう。
専門学校卒で稼げる仕事
それでは専門卒で稼ぐことができる仕事をご紹介してきます。
特殊な専門知識や技術が高い仕事が多いのが特徴的です。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザインは商品開発やホームページなど、さまざまな分野において需要が高まっております。
さらにグラフィックデザインは特別なスキルが必要であるため、スキルが高い人は稼ぐ機会が多いということです。
グラフィックデザイナーの平均年収は 厚生労働省の令和4年度賃金構造基本統計調査によると、38.3歳のグラフィックデザイナーで約481万円です。
初任給は20代前半の年収平均から年収を約250万円とすると、手取りは約200万円程度で、月収は約17万円となります。新人時代の給料は一般的な会社員よりは少なくなることが多いです。
また10〜99人規模の事業所に勤めるグラフィックデザイナーの平均年収は457万円、100〜999人規模は437万円、1,000人以上の規模では642万円とかなりの高収入で、大規模な会社に勤めると待遇や福利厚生が充実することも期待できます。
ゲーム制作
ゲームの制作は学歴よりも、専門知識が必要となります。
そのため専門学校で十分な知識やスキルを持っている人が稼ぐ機会の多い職種です。
ゲーム会社に務めることが多くなりますが、将来的に独立をする人や、ゲーム会社と委託契約をしたり、また自分で独自のゲームを開発している人もいます。
ゲーム業界は国内外で急速に成長しています。特にオンラインプラットフォームの市場が拡大しており、需要が高まっています。
ゲームのプラットフォームは多様化しており、規模を問わずゲームをリリースできる時代になっているので人材が必要となり高収入が見込めます。
大手ゲーム制作会社の平均年収は約994万円で、民間企業の平均年収(約440万円)よりも高いです。
ゲームで稼げる仕事は他にもたくさん存在します。こちらの記事では詳しく解説していますので参考にしてみてください。
プログラミング
WEBやゲーム、AIやロボットなどさまざまな自動的に動くものに対してプログラミングが必要になります。
そのためプログラミングの需要は高く、専門的な知識を持っている人は高い報酬を得らえるチャンスが多くなります。
専門学校では実践的なプログラミングスキルを磨く機会が多く、即戦力として採用されやすいです。
近年IT技術を必要としている企業は多く、十分な技術をもっていればチャンスは増えるのです。
最も需要が高まっている仕事の一つと言えるでしょう。
専門学校卒のプログラマーの初任給は約20万円程度ですが、その後の経験やスキル次第で年収は上昇します。
厚生労働省の調査によれば、プログラマーの平均年収は約350万円〜500万円とされており、他業種と比べても大きな違いはありません。
プログラミングを一から習得するにはやはりプログラミングスクールで学ぶことが近道となるでしょう。
服飾
パタンナーやデザイナーなど服飾には数多くの専門知識が必要になります。
これらは独学で勉強することは困難であり、専門学校を卒業して知識やスキルを持っている人は優遇され、さらに高い報酬を得られることが多いのです。
年収は企業規模や経験によって異なりますが、一般的には約300万円から500万円程度です。
初任給はおおむね20万円前後で、見習いのアシスタントとしても標準的な初任給が得られることが多いです。
企業に就職する他、将来的に独立する人も大勢います。
理容・美容
理容や美容師はほとんど学歴をもとめておらず、高校を卒業して専門学校に入ったり直接美容院で修行をすることが多いです。
そのため専門卒であることが多く、専門卒で稼ぐことができる仕事の一つです。
大学卒でも就職することはできますが、スキルが全くないと一からの修行となるので稼げるようになるには時間がかかってしまいます。
こちらの記事では美容系で稼げる仕事を紹介していますので参考にしてみてください。
調理師・パティシエ
調理師やパティシエは学歴よりも技術力が必要であることから、専門的な勉強をしている人が多いです。
パティシエの年収は企業規模や経験によって異なりますが、一般的には約280万円から400万円程度がボリュームゾーンとされています。
調理師の年収は経験や勤務先によって変動しますが、一般的には300万円から400万円程度が一般的です。
パティシエも調理師も独立して自分の店を開いたりすることで、年収を大幅にアップさせることができます。
成功すれば年収500万円以上、さらに1000万円以上を得る人もいるので夢のある仕事かもしれません。
大手の調理師専門学校が多く、調理の技術だけでなく調理師として必要なことを学ぶことができるので調理師やパティシエになるには専門卒を出た方が早道であるといえます。
鍼灸・マッサージ師
鍼灸・マッサージ師も大学で教えていることはほとんどなく、専門的に技術を学ぶ必要があります。
そのため専門学校で勉強をする人がほとんどなのです。
鍼灸師の年収は経験や勤務先によって変動しますが、一般的には約300万円から400万円程度が相場です。
マッサージ師の年収は経験や勤務先によって異なりますが、一般的には300万円以上が期待できます。
最初はすでに開業しているところに就職する形になるのがほとんどですが、将来的には独立をしてさらに稼ぐチャンスを増やすことができるのです。
救命救急士・臨床検査技師・歯科衛生士
救命救急士、臨床検査技師・歯科衛生士は大学で学ぶことは少なく専門学校で専門的な知識を学ぶことが多いです。
そのため専門学校を卒業して稼げるチャンスの大きい職種です。
また特別なスキルが必要な職種であり、初任給から一般職よりは高くなるケースがほとんどです。
救命救急師の年収は経験や勤務先によって変動しますが、一般的には約420万円から550万円程度が相場です。不規則な勤務体系で、危険な現場にも出動することから、一般の消防士よりもやや高めの給料が期待できます。
臨床検査技師の年収は経験や勤務先によって異なりますが、一般的には約300万円から500万円程度が多く、医療系の専門職として、国家資格を持つ人が多く、安定した収入を得ることができます。
歯科衛生士の年収は経験や勤務先によって変動しますが、一般的には約300万円から400万円程度が相場です。
どの職も専門的な技術が必要な職業ですので安定した収入を得ることが出来ます。
専門学校卒で稼げる仕事に就くメリットデメリット
上記で説明したような仕事は、学歴よりも技術力が必要であることが多いです。
そのため専門学校でそれぞれの業界において必要なことを勉強している方が、就職しやすいのがメリットです。
即戦力になる 専門学校では、特定の分野や職種に直結した技能や知識を学ぶことができます。
そのため、卒業後は現場で活躍できるスキルを持っていると企業から評価されやすくなります。また、在学中に資格を取得できることも多く、それが就職に有利に働く場合もあります。
また業界とのコネクションを得やすい 専門学校では、その業界の第一線で活躍している人が講師として授業を行ったり、企業との提携や協力を行ったりすることが多いです。
そのため、業界の最新情報や求人情報を得やすくなります。また、卒業生が業界で活躍している場合は、OBやOGのネットワークを活用できる可能性もあります。
専門卒で稼げる仕事に就くデメリットしては、他の仕事に転職することが難しい点があげられます。
特定の分野や職種に直結した技能や知識を学ぶことができますが、それ以外の分野や職種には適応できないと見られる可能性があります。そのため、将来的にキャリアチェンジをしたい場合や、自分の興味が変わった場合には、転職のハードルが高くなることがデメリットとなるかもしれません。
特に学歴を求められる仕事に転職するのは容易ではありません。
まとめ
新入社員時の平均年収でいうと、大卒の方が専門卒よりも高いです。
しかし専門卒で就くことができる仕事は、専門的な仕事であることから将来的に稼げるチャンスは多くあります。
また専門卒の場合はその業界における専門的なスキルを持っていることから、将来的に独立をする人が多いです。
そのため高い報酬を得ている人が多い傾向にあります。
あくまで自分の努力次第で、報酬をあげやすい環境にあるということです。