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パン屋開業をこれからやりたいけど、その開業資金はどれくらい必要なのかと気になる人は多いと言えます。
それだけでなく、開業資金が途中で尽きたときにどうすればいいのかと、気になっている人もいるでしょう。
そこで今回、パン屋開業資金の内訳と資金調達方法に加え、パン屋の開業資金の節約方法や成功させるためのコツなどについても徹底解説していきます。
この記事を読んで、着実にパン屋開業へと進めていきましょう!
パン屋開業にどれくらいの費用が基本的にかかるのかをまとめてみた
パン屋開業にどれくらいの費用がかかるのかと気になる人は多いと言えます。
そこで、その費用の内訳をいくつか挙げて、費用の相場やその内容について解説いたします。
不動産取得の費用
建物と土地の購入費用は、1,000万円から5,000万円が相場となります。
1,000万円から5,000万円が相場と考えている理由は、地域によって費用にバラつきがあるからです。
中古物件の場合、地方だと1,000万円から2,000万円、東京都など人口密度の高い都市部であれば、3,000万円から5,000万円が相場になるでしょう。
賃貸物件であれば、
- 敷金と礼金
- 前家賃と管理費
- 火災保険料
- 保証料
などの費用が発生するので、相場的には50~200万円が良いところでしょう。
ちなみに自宅を店舗にする場合は、不動産物件を購入する必要がなく、家賃も発生しないというメリットがあります。
まずは立地条件の良い物件を押さえることから始めましょう。
パン屋にとって適した立地条件とは、
- 人通りが多い場所
- 駅から徒歩5分から10分
などが挙げられます。
なぜかと言うと、いくら美味しいパンを作り上げたとしても、パンを買う人がいなければ意味がないからです。
立地条件の良い物件は、他のパン屋や他の飲食店なども狙っているなど、競争率が高いという一面を持っています。
まずは立地条件云々に関係なく、良い物件があれば候補に入れて、最終的に物件を選ぶようにしましょう。
新築の店舗を構える場合の費用
建物がないなら、土地を購入してパン屋の店舗を新築するという方法があるのですが、新築する場合は、1,000万円から3,000万円が相場となるでしょう。
「不動産取得の費用」という見出しで、中古物件の相場が1,000万円から5,000万円と先にお伝えしました。
なぜかと言いますと、中古物件よりも土地自体の値段が高い場合があるために、ここまでの費用が掛かってきているのです。
新築する場合の相場も、1,000万円から3,000万円と説明しましたが、この場合は土地の購入費用を除いてです。
もう少し費用を押さえて、シンプルに小さな店舗の新築を希望する場合、1,000万円から2,000万円ぐらいが適切だと言えるでしょう。
内装工事の費用
内装工事の費用相場は、400万円~800万円だと言われています。その内訳はというと、
- 水道工事
- 電気の配線工事
- ガス工事
- 空調設備の設置工事
などが基本的に上げられます。
なお費用を極力抑えたい場合は、居抜き物件の購入が最大の節約方法と言えます。
居抜き物件については、「居抜き物件を購入する」という見出しで詳しく解説いたしますので、今はこのまま読み進めていきましょう。
厨房機器や業務用品などにかかる費用
パンを作るのに必要な厨房機器や業務用品などをイチから揃えるとなると、費用は400万円~800万円が相場だと言われています。
ただし、中古の厨房機器や業務用品の場合だと、購入費用は安く抑えられることに期待が持てるでしょう。
なお、どのような機械がパン屋に必要なのかというと、
- パンをこねるミキサー
- パンの生地を発行させるホイロ
- パンを焼くオーブン
- 冷凍・冷蔵庫
など、パンを作るのに最低限これらの機械が必要です。
しかし、もう少しパンの作り方を幅広くしたい場合では、以下の機械を導入すると良いでしょう。
- パンを揚げる「フライヤー」
- クロワッサンなどを作るのに欠かせない「リバースシーター」
- あんパンなど作る「自動包あん機」
しかし、注意しておかなければならないところがあります。
それは、値段だけで機械の導入を判断しないことです。
一見当たり前のことをいっていますが、案外資金が限られた状況では、値段重視の判断をしてしまうものです。
しかし、長期間に渡って製造機器を利用していくわけですから、質をなによりも重視してください。
長期目線で考えれば、そちらの方が低コストで済みます。
どうしても費用を抑えたい場合は、中古の機器を導入するという方法もあります。
中古といえど、最新の機械に匹敵するものがあるからです。
材料費の仕入れを含む運転資金
パン屋開業の条件が揃ったので開業、というわけにはいきません。
というのも、パンの原料となる小麦粉などの材料仕入れのための運転資金が必要だからです。
運転資金の使い道は主に、
- お客様に来てもらうための広告宣伝費
- 水道光熱費
- 従業員の給料
- 小麦粉などの仕入れ
などが挙げられます。
どのくらいの運転資金が必要なのかというと、100万円から300万円程度の運転資金があったほうが良いでしょう。
余談ですが、先ほど挙げた使い道は全て経費にすることが可能です。
その他にかかる費用
パン屋開業したとしても、毎回売上げが安定するわけではなりません。
仕入れに割く費用が増えることもあるでしょう。
そのため、資金にある程度の余裕を持ったほうが良いのです。
具体的にどのくらいの資金を残したほうが良いのかというと、規模にもよりますが、最低でも3ヶ月は利益がなくとも稼働できるくらいは残しておく必要があるでしょう。
パン屋開業前に絶対しておかなければならないこと
パン屋開業前に、絶対にしておかなければならないことが4つあります。
その4つを次に挙げて、内容を詳しく解説していきます。
その1:保健所に営業許可証を申請すること
パン屋開業前に必ず、保健所に営業許可証を申請しなければなりません。
営業許可証と言っても様々な種類があるのですが、パン屋開業前だと、
- 飲食店営業
- 菓子製造業
この2つの営業許可証が必要です。
菓子製造業に関しては、自治体の保健所によって、営業許可が必要としない場合があります。
なおパンを作らず、パン自体を仕入れと販売を行う場合は、食料品等販売業の営業許可証が必要となります。
なお、無許可でパン屋を開業した場合、食品衛生法によって処罰の対象になるので、注意しましょう。
その2:食品衛生責任者の資格を取得すること
飲食店を開業するとき、食品衛生責任者という食品衛生法施行条例に基づいた資格が必要です。
この資格を取得する方法はまず、地域管轄の保健所に問い合わせて応募します。
応募時に受講費が1万円程度の費用が発生するので、注意してください。
応募の手続きを終えた後、指定された日時で会場に足を運び、講習を受けます。
6時間講習を受けたら、その資格が得られるのです。
原則として、誰でも受講することが可能ですが、一部地域では受講者に制限を設けているとされているので、まずは保健所に問い合わせ、応募できるかどうかを確認しましょう。
ただし、
- 調理師
- 栄養士または管理栄養士
- 製菓衛生師
- 食品衛生管理者
などの国家資格を保有している場合は講習を免除され、保健所から食品衛生責任者の資格を得ることが可能です。
その3:消防署で防火管理者の資格を取る
店舗の収容人数が、お客様と従業員と経営者を含んで30人以上を超えると、防火管理者の資格が必要です。
防火管理者には主に2種類、甲種と乙種が存在します。
具体的に説明しますと、
- 延床面積300平米(90.75坪)未満は、乙種防火管理者
- 延床面積300平米(90.75坪)以上は、甲種防火管理者
このようになります。
受講費は3,000円~5,000円が相場で、受講時間については、乙種は1日、甲種は2日となります。
その4:税務署に開業届を提出すること
パン屋開業前に、税務署に開業届を提出しなければなりません。
税務署に開業届を提出するタイミングは、上記で紹介した資格を取得した後です。
なぜかと言うと、営業許可証や食品衛生責任者などの資格を持っていないと、開業できないからです。
開業届の提出に合わせて、青色申告承認申請書も提出しなければなりません。
なぜなら、青色申告承認申請書を提出することで、節税効果を高めることに期待が持てるからです。
書き方などについては直接、税務署の職員に教えてもらいましょう。
もしくは以下の記事を参考にしてみてください。
確定申告のやり方と基礎知識!初心者必見の損をしないためのコツとはパン屋開業前後の資金調達方法について
パン屋開業のための資金が足りないときは、その資金を外部から調達しなければなりません。
その資金調達方法は主に3つあります。その3つを次に挙げて、内容を解説していきます。
日本政策金融国庫を利用するのが基本的かつおすすめ
日本政策金融国庫を利用するのが基本的かつおすすめな理由は、金利が低いことにあります。
パン屋開業の資金を調達するなら、日本政策金融国庫の融資制度にある「一般貸付」の利用が適切なので、一般貸付の金利を限定に説明いたします。
その金利はというと、
- 担保不要の金利で、2.16%~2.55%
- 担保ありの金利で、1.16%~2.15%
銀行のビジネスローンより低く設定されているので、返済についてほとんど苦にならないと言えるでしょう。
一般貸付の融資限度額は4,800万円と高額に設定されています。
ちなみに、銀行のビジネスローンの金利はというと、りそな銀行のりそなビジネスローン「活動力」の場合は、
- 金利:「6.0%・10.0%・14.0%」のいずれか
- 限度額:500万円
となっています。
固定金利なので、返済計画を立てやすいという一面になっているだけでなく、カードローンタイプなので、銀行やコンビニなどのATMからの借り入れが可能というメリットがあります。
しかし、金利は日本政策金融国庫のほうが圧倒的に低いので、融資を利用するなら、日本政策金融国庫がおすすめです。
日本政策金融公庫については、以下の記事で詳しく解説しています。
開業資金を得る方法としては最有力のため、一読しておくようにしてください。
クラウドファンディングおすすめサービス20選を比較!成功のコツは?急な資金が必要になった場合はビジネスローンの利用がおすすめ
急な資金が必要になった場合は、ビジネスローンの利用がおすすめです。
というのも、ノンバンク系金融機関の場合だと、最短即日で融資が可能としているビジネスローンを扱っていることにあります。
即日融資が可能なビジネスローンおすすめ13選!確実に融資を受ける方法とは?即日融資が可能で、審査に通ったとしても、翌日に持ち越される場合があります。
また、注意していただきたいのが、金利の高さです。
ノンバンク系金融機関で知名度があるビジネクストの場合だと、
- 3.10%~18.0%
上述したりそなビジネスローン「活動力」と比較しても、ビジネクストの金利が高いです。
しかし、最短即日融資を扱っており、融資限度額が1,000万円と、魅力的な部分もあります。
金利の高さを承知の上で即日融資を希望している場合は、ノンバンク系ビジネスローンがおすすめだと言えるでしょう。
クラウドファンディングで出資金を募るも良い選択肢と言える
クラウドファンディングでパン屋を開業したというケースが多々あるので、クラウドファンディングを利用して出資金を募るのも良い選択肢だと言えます。
どのようなクラウドファンディングがあるのかというと、
などが挙げられるのですが、クラウドファンディングで出資金を募ってパン屋を開業したいなら、レディーフォーがおすすめだと言えるでしょう。
なぜなら、2019年5月4日時点で、パン屋のクラウドファンディングで活発になっているのは、レディーフォーだからです。
ただし、クラウドファンディングを利用したからと言って、成功するとはかぎりません。
出資金が希望額に達しない場合があるからです。
成功する秘訣があるとすれば、
- クラウドファンディングで事業内容をアピールすること
- TwitterなどSNSを活用したアピール
などが挙げられます。
成功するかしないかは、クラウドファンディングに登録し、利用した本人の精力的なアピールによると言っても過言ではないでしょう。
パン屋開業にかかる費用を節約したい場合はどうすればいい?
パン屋開業にかかる費用は決して安くありません。可能なかぎり、費用を抑えた状態で開業したいという人は少なくないと言えます。
実はその方法は4つあります。その4つの方法を次に挙げて、内容を詳しく説明していきます。
居抜き物件を購入する
居抜き物件とは、前に入っていたお店の内装や設備などがそのままの状態になっている物件を意味します。
居抜き物件のメリットは、残った設備や備品をそのまま利用できるというところです。
イチから設備や備品を導入する必要がないので、初期費用を抑えることが可能となります。
しかし、デメリットはというと、居抜き物件に残っていた設備とその内装がパン屋に合わない場合があるというところです。
経営不振を理由に店舗から撤退した居抜き物件の場合、そのネガティブなイメージを引き継ぐ可能性も否定できないのが、デメリットのひとつと言えます。
とはいえ、初期費用がゼロに抑えられるのはほとんどないと考えたほうがいいでしょう。
たとえば、居抜き物件の場合は、
- 自身で足りない設備は別途導入する
- 内装をキレイにする必要がある
など、確実に費用が必要となります。
自宅をパン屋に改装して厨房を設置する
自宅そのものをパン屋に改装して厨房を設置し、開業するという方法もあります。
物件を購入する必要がないので、ある程度の費用を抑えられる見込みがあるのですが、
- 自宅だと場所を選ぶことができない
- 住居エリアの間取りが狭くなる場合がある
などのデメリットが挙げられます。
すでに立地条件が整っているのなら、あえて自宅を改装してパン屋開業するのも良いと言えるでしょう。
プレハブを設置して小さいパン屋を開業する
パンを販売するだけなら、3坪のプレハブであれば十分と言えるでしょう。しかし、パンを作るという機能がありません。
その場合は、もう少し規模が大きいプレハブの店舗が必要となるでしょう。
大きいプレハブを設置して、パンを作る環境を整えるにはまず、
- 基礎工事
- 電気工事
- 給排水工事
最低限、これらの工事を行わなければなりません。
プレハブの費用については、10坪から15坪だと、安くて150万円~300万円程度が相場だと言えます。
そのプレハブを厨房に改造するとなると、もう少しかかると言えるのですが、工事も含めても、1,000万円以内で抑えられる見込みがあるでしょう。
未経験の人はフランチャイズでパン屋開業がおすすめである
パン作りは未経験だけどパン屋に憧れて、パンを作って生計を立てたいという人には、フランチャイズでパン屋開業がおすすめです。
基本的に、はじめて開業するとなれば、経営のノウハウが足らずに苦戦してしまうものです。
そこでフランチャイズを踏み台として活用するわけです。
フランチャイズでは、自身が開業する際のコストを、グッと抑えることができます。
具体的にフランチャイズとしてパン屋開業にかかる資金および費用は、フランチャイズによってバラつきがあるのですが、300万円から1,000万円が相場となるでしょう。
フランチャイズとして開業した後のサポートも充実しているので、これからパン作りの業界に入りたいという人にはおすすめの方法といえます。
また次項では、フランチャイズを受け入れているおすすめのパン屋も紹介していますので、どんなものがあるのかを把握する意味でも目を通しておくと良いでしょう。
開業費を抑えよう!パン屋でおすすめのフランチャイズ3選
先ほどお伝えしましたが、パン屋に携わったことのなく、開業資金もなるべく抑えたいという方は、フランチャイズがおすすめです。
ここでは、フランチャイズを募集しているパン屋の中でも、厳選した3社を紹介しておきます。
それぞれ特徴やサポートが異なるので、しっかりと比較をして、自身に合ったフランチャイズを見つけてみましょう。
1:マーメイドベーカリーパートナーズ
マーメイドベーカリーパートナーズは、以下の店舗を展開している会社です。
- 「リトルマーメイド」
- 「デニッシュバー」
- 「カフェデンマルク」
- 「マーメイドカフェ」
どれも、デンマークの焼き立てパン屋さんをコンセプトにしているお店です。
店舗は日本だけにとどまらず、香港や中国、タイなどのアジアにも展開しています。
マーメイドベーカリーパートナーズのシステムは、工場から冷凍生地が店舗に送られてくるシステムのため、初心者でも簡単に美味しいパンを焼くことが可能です。
またそうすることで、多くのラインナップをそろえることができ、トレンドにあった商品を売り出すこともできるでしょう。
そんなマーメイドベーカリーパートナーズの気になるサポート体制は、研修はもちろんのこと、市場調査や店舗設計などの開店までも、手厚くサポートしてくれるのが特徴です。
開店後も、定期的に本部スタッフがアドバイスのために来店してくれるので、運営上の悩みなどがあれば気軽に相談もできるでしょう。
他にも、店舗の売上向上のために覆面調査や接客スキル向上のための販売検定などを行い、さらに良い店舗へと支援していきます。
さらに詳しく知りたい方は、公式ホームページで確認してください。
2:一本堂
一本堂は、焼き立ての食パンを提供しているパン屋さんです。
昔は朝食にお米を食べることが普通だった日本人も、現代では同様にパンを食べる習慣ができました。
ということで創業したのが「一本堂」。
食パン専門店ということもあり、主婦の方やサラリーマン、学生など多くの方から支持されているパン屋さんでもあります。
また一本堂の社長は、フランチャイズのコンサルタントとしての経験も積んでいます。
それゆえ的確なサポート体制や、効率の良い仕組みが構築されているところが一本堂の強みとっているのです。
フードロスや集客、厨房の設備コストや技術の習得などの負担を軽減し、少量の初期投資でパン屋さんを開けるようサポート。
初心者の方でも安心な研修では、開業前は開業に必要なことや食パンづくりを約2週間もかけてサポート。
開業後は、集客に効果的なキャンペーンや常にアドバイスをしてくれる体制もあるので、安心してパン屋さんを開業することができるでしょう。
3:ロンドン
株式会社オイシスは、関西限定のパン屋さんである「マザーバスケット」や「アローム」、「ロンドン」、「インストアブランド」を展開しています。
どの店舗もおいしい焼き立てパンを提供していて、マザーバスケットに関しては、焼き菓子なども取りそろえているのが特徴です。
マーメイドベーカリーパートナーズと同様で、工場から冷凍生地が店舗に送られてくるシステムのため、初心者でもカンタンにおいしいパンを焼くことができます。
気になるサポート体制については、開業前と開業後ともに手厚いサポートを受けることができます。
たとえば店舗を持ちたい方には、採算可能な物件を調べつくして提案してくれたり、資金調達についてのアドバイスもしてくれるため安心です。
また、開店の際には本部スタッフが応援にきて直接指導を行ったり、定期的に店舗を訪問し、運営に関するアドバイスをもらうこともできます。
その他にも販売促進に関する作業は、すべて本部が行ってくれるため、店舗運営に専念することもできるでしょう。
パン屋の開業で成功を掴むコツ
せっかくパン屋を開業するのなら、
と思うことは当然でしょう。
そこでここでは、どういった行動をしていくことでパン屋を成功に導けるのか、そのコツについて紹介していきます。
どれも大切なことですので、しっかりと目を通すようにしてみましょう。
小さなパン屋で修行する
まず未経験から、本格的にパン屋さんを開業するのであれば、しっかりと経験を積むことをおすすめします。
お客さんにお金をもらってパンを提供することは、家でパンを作るのとはワケが違います。
それなりの機械を利用することはもちろん、温度や湿度にも気を払いながら生地作りをしなくてはなりません。
また最近では、動画などでパン作りの工程を確認できるものもあるかもしれませんが、見ているのとやってみるのとでは当然何もかもが異なります。
しっかりと基礎をたたき上げて、からだに染み込ませ、あなただからこそできるパンづくりを目指してみてください。
また修行に入るお店は、チェーン店などを避けた方がいいでしょう。
パン作りを一通り学ぶためにも、「売れている小さなパン屋」にフォーカスして修行先を探すようにしてください。
パン作りについてはもちろん、「経営」についても触れていくことで、成功への道がグッと近くなります。
外観や内装にもトコトンこだわる
売れているパン屋といえば、雰囲気にそれぞれ特徴があり、またこだわっていることが大半です。
材料や質の良い機械を利用することはもちろんですが、外観や内装にもこだわりを持ちましょう
そのためには、それなりの資金も必要となります。
資金集めとしては、「日本政策金融公庫」を紹介しておりますが、この審査に通るためには「コツコツと計画的に貯めてきた自己資金がある」ことが非常に重要なポイントとなってきます。
もしあなたが修行を計画しているのであれば、その段階から資金を貯めておくようにしてください。
見た目も大切ですが、それは美味しいパンを提供していることが大前提です。
あくまでも注目してもらうといった意味で、外観や内装にもこだわっていくことが大切なのです。
メニューは飽きがこないように工夫する
お客さんは実に様々な好みの方が来店してきます。
また食べること以外にも、お客さんは選ぶことも楽しみとなっているのです。
そのため、ある程度提供するパンのバリエーションは確保しておくことが大切でしょう。
見た目や使う具材はもちろん、食感の違いにもこだわると、よりお客さんに喜んでもらいやすくなります。
また定期的にメニューを入れ替えてみてもいいでしょう。
しっかりと準備を整えてパン屋を開業させよう
パン屋開業の資金はどれくらい必要かについて紹介してきました。
資金だけでなく、保健所の営業許可証や食品衛生責任者などの資格がないと開業できないという条件があります。
まずは、それらの資格を取得することから始め、その後に開業届を提出するという基本的な流れになるのですが、資金の調達方法も考えなければならず、同時に支出を可能な限り抑える必要もあります。
資金の調達と支出の方法を得て、全ての準備が整ったら、パン屋開業に乗り出しましょう。
なお、パン作りが未経験でも、パン屋として独立したいといった人は、フランチャイズの利用をおすすめします。