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ラーメン屋開業でもっとも気になるのは、
といったところでしょうか。
ラーメン屋といっても、その開業方法は様々です。
従来通り「店舗を構える」とか、あえて「屋台を出してラーメン屋を始める」などが挙げられますし、必要資金も開業方法によって異なります。
そこで今回は、ラーメン屋開業にかかる初期費用とその内訳や、ラーメン屋開業の条件、開業資金の節約方法などについても、ご紹介いたします。
またラーメン屋の開業を成功させるコツについても紹介していますので、しっかりと読み込んでみてください。
これを読んで、ラーメン屋の本格開業へと、グッと近いづいてしまいましょう!
ラーメン屋開業にかかる初期費用!その内訳をまとめてみた
ラーメン屋開業にかかる初期費用は、開業方法によってバラつきがあります。
店舗を構えてラーメン屋を経営するとなると、どのくらいの資金が必要になるかと気になるところです。
ここでは、「店舗を構えた」と仮定して、ラーメン屋開業にかかる初期費用の内訳をまとめてみました。
まず大きな項目で見ていくと、以下の5つが初期費用として必要となってきます。
- 不動産取得費用
- 内装工事費用
- 厨房工事費や業務用品設置などの費用
- 運転資金
- その他費用
では、これらについて詳しく見ていきましょう。
1:不動産取得費用
費用相場は、平均的に1,000万円から3,000万円が相場であると考えられてます。
これが相場となっている理由としては、10坪から20坪の物件を購入する必要があるためです。
多くの物件では、10坪から20坪の物件を購入または借りている傾向にあります。それが相場として反映されているというわけですね。
またラーメン屋として最低限求められるのは、厨房と客席のスペースにあり、そのためには10坪から20坪程度は確保しておく必要があるのです。
ただ、ここまではあくまでも、購入の話です。
多くの方は賃貸として借りることが一般的で、それであれば50万円から200万円ほどに費用を抑えることができるでしょう。
また、賃貸の場合の内訳をまとめてみると、以下のような費用の内訳となります。
- 敷金と礼金
- 前家賃と管理費
- 火災保険料
- 保証料
不動産取得にかかる初期費用の支払いが終わった後、次は月々の家賃を支払い続けなければなりません。
家賃は、相場的にどのくらいかかるのかというと、月15万円から25万円になるでしょう。
人通りが多いとか駅が近いなどの立地条件が良い物件となると、当然ながら価格も相場より高くなる傾向にあります。
ラーメン屋を開業するのであれば、ある程度人通りが多めの立地を確保しておく必要があります。
新築の店舗を構える場合の費用
自由度の高いラーメン店を望むなら、土地を購入して新築の店舗を構えるという選択肢も悪くないと言えるでしょうが、土地と新築にかかる費用は合わせて、平均的に2,000万円から4,000万円程度であると考えられています。
土地の価格は、地域によってバラつきがあるのですが、人通りが多いとか駅が近いなどの立地条件の良い土地であるほど、価格が高くなる傾向にあります。
もう少しシンプルに、かつ小さい店舗でラーメン店を構えたい場合は、土地の費用を除いて1,000万円~2,000万円が適当であるといえるでしょう。
2:内装工事の費用
内装工事にかかる費用は、400万円から800万円が相場として見るべきでしょう。
その内訳をまとめると、たとえば以下のような具合となります。
- 給排水工事
- 電気配線工事
- ガス工事
- 空調設備工事
店舗の広さによっても費用は変わってきますが、多くの場合は400万円から800万円の費用がかかると言われています。
3:厨房工事費や業務用品設置などの費用
厨房工事費や業務用品設置などにかかる費用の相場は、100万円から300万円が相場となります。
たとえば、ラーメンを作る上で欠かせない厨房機器や業務用品などが、この費用には含まれています。
より具体的にいうと、以下のようなアイテムや設備となります。
- 冷凍冷蔵庫またはコールドテーブル
- ガステーブル
- ゆで麺機
- スープレンジ
- 作業台
- 鍋などの調理器具
ラーメンだけでなく餃子を焼いてお客様に提供したい場合は、餃子焼き機を導入してもいいでしょう。
また、シンプルにラーメンを作りたいだけなら、ラーメンを作れる環境を整えなければなりません。
もう少し費用を抑えたい場合は、中古の機器などを購入すると良いでしょう。
4:運転資金
運転資金の目安は、300万円から400万円となります。
運転資金として必要となるものには、たとえば次のようなものがあります。
- 月々の家賃(賃貸の場合)
- 水道光熱費
- 通信費
- 広告宣伝費
- 従業員の給料
- 材料の仕入れ
などが挙げられます。
ちなみに、これらにかかる費用は全て、経費として計上が可能です。
5:その他の費用
ラーメン屋を開業するのであれば、突然の材料の値上がりや、想定通りに売り上げが上がらなかったときに備え、ある程度のキャッシュを手元にのこしておくべきです。
最低でも、売上が「0」の状態で3ヶ月は回していけるくらいの資金があるといいでしょう。理想としては6ヶ月分となります。
開業前から、その他の資金にもしっかりと目を向け、準備をしておくようにしてください。
ラーメン屋の開業準備は資金周りだけではない
ラーメン屋を開業するとなれば、その開業資金についてばかり意識が向きがちですが、準備すべきは資金周りだけではありません。
ではラーメン屋開業にあたり、はじめに取り掛かっておくべきことは何かについて、詳しく説明いたします。
具体的にやるべきことは、以下の4つとなります。
- 保健所に飲食店営業許可を申請
- 食品衛生責任者の資格を取得
- 防火管理者の資格を取得
- 税務署に開業届を提出
ではそれぞれについて、順に確認していきましょう。
1:保健所に飲食店営業許可を申請すること
ラーメン屋を開業するには、まず保健所に飲食店営業許可を申請しなければなりません。
飲食店を行うには、食品衛生法という法律に基づいて営業しなくてはなりません。
もしこの申請をすることなく、無許可でラーメン屋を開業すると、食品衛生法に則って経営者は処罰の対象となります。
ラーメン屋開業を決断したら、まずは保健所に問い合わせて、飲食店営業許可を申請するようにしましょう。
2:食品衛生責任者の資格を取得すること
飲食店営業許可と同じく、食品衛生責任者の資格を取得しなければ、ラーメン屋開業の条件を満たすことができません。
食品衛生責任者は、「食品衛生法施行条例」に基づいた資格ですが、実はこの資格を取得するのは非常に簡単です。
というのも、1日6時間の講習を受けるだけで、その資格を取得することが可能だからです。
応募方法は、「食品衛生協会に問い合わせる」か、「保健所の窓口で応募の手続きを取る」のどちらかとなります。
ちなみに、調理師や管理栄養士などの国家資格を持っている方は、食品衛生責任者の講習が免除されます。
どちらにせよ、まずは食品衛生責任者か保健所の窓口などで問い合わせるようにしましょう。
3:防火管理者の資格を取得すること
収容人数が30人以上の広さを持つ店舗でラーメン屋を開業する場合は、防火管理者の資格が必要です。
しかし、防火管理者は乙種と甲種の2種類に分けられます。内容を説明しますと、
- 延床面積300平米(90.75坪)未満の場合は乙種防火管理者
- 延床面積300平米(90.75坪)以上の場合は甲種防火管理者
となります。
受講費は、3,000円~5,000円が相場となっており、受講時間は、乙種は1日、甲種は2日となっています。
4:税務署に開業届を提出すること
飲食店営業許可証を取得し、と食品衛生責任者と防火管理者の資格を取得した後は、税務署に開業届を提出します。
開業届を提出せずにラーメン屋を開業しても、特に罰則はありませんが、開業届を提出することで税制上のメリットが得られます。
税制上のメリットについて説明しますと、青色申告ができるというのがポイントです。
青色申告では、65万円の特別控除が受けられ、利益が赤字になったとしても損失申告という制度を利用することで、その赤字を繰り越すことが可能となります。
青色申告ができるようにするには、青色申告承認申請書を税務署に提出しなければなりません。
ただし、開業届と同時に提出が可能なので、特に理由がないかぎりは青色申告を積極的に利用しましょう。
青色申告についての詳しい内容については、以下の記事でわかりやすく解説していますので、サッとでも確認しておくようにしましょう。
確定申告のやり方と基礎知識!初心者必見の損をしないためのコツとはまた、以下の記事で紹介しているソフトを活用することで、面倒な申告をラクにすることが可能です。
【2021年最新版】確定申告ソフトのおすすめを比較!青色申告をラクにするソフトの選び方とは?ラーメン屋の開業資金を調達するおすすめの方法とは?
ラーメン屋の開業資金は、これまで紹介してきたように、自身で貯めるにはかなりハードルが高い金額となります。
そういった時は、金融機関から資金調達をするのが一般的です。
では具体的にどういった資金調達方法があるのか、その点についてここでは3つほど紹介していきますので、順に確認していきましょう。
日本政策金融国庫を利用するのがおすすめ
まず日本政策金融公庫とは、国が100%出資している金融機関で、創業支援などを行っている機関でもあります。
この日本政策金融国庫の利用をおすすめする理由としては、以下の2つが挙げられます。
- 大手銀行と同じくらい低金利
- 融資審査が易しめ
日本政策金融国庫では、多くの融資制度を扱っています。
ラーメン屋での開業の場合、日本政策金融国庫の融資制度のひとつである「一般貸付」に該当するので、その融資制度を選ぶようにしましょう。
その一般貸付の金利については、以下のようになっています。
- 担保なしの場合:2.16%~2.55%
- 担保ありの場合:1.16%~2.15%
- 新創業融資制度(無担保無保証):2.51%~2.90%
しかし審査は易しめとはいっても、その審査期間は早くて2週間、遅くて1ヶ月以上かかるというデメリットも持ち合わせています。
資金についてあまり急いでいない方には、日本政策金融国庫の融資制度の利用がおすすめでしょう。
日本政策金融公庫から創業融資!その流れと審査に通すための注意点も急な資金が必要になったときはビジネスローンがおすすめ
急な資金が必要になったときは、ビジネスローンがおすすめである理由は、最短即日融資を可能としている金融機関があるからです。
日本政策金融国庫と銀行のビジネスローンは審査期間が2週間から1ヶ月と長く、最短即日融資ができません。
しかしノンバンク系であれば、審査も易しめで最短即日融資もできるので、近々で資金が必要となったときにも大いに助けとなるのです。
ただし、ノンバンク系のビジネスローンは、その分金利が高く設定されています。
大体15~18%程度の金利がかかってくるので、先に紹介した日本政策金融公庫での融資がダメだった場合に検討するといいでしょう。
具体的に、ノンバンク系の金利はどのくらい高いのかといえば、
- オリコ「CREST for Biz」の金利:6.0%~18.0%(利用限度額:300万円)
- ビジネスパートナー「スモールビジネスローン」の金利:9.98%〜18.0%(利用限度額:500万円)
- プロミス「自営者カードローン」の金利6.3%~17.8%(利用限度額:300万円)
これを見ると、
と思われるかもしれませんが、ビジネスローンでは、最高金利に設定されてしまうことが大半です。
とくに初回はほぼ確実に最高金利となるでしょう。
この資金調達方法は、あくまでも最終手段としてとっておくようにしてください。
ビジネスローンおすすめ24選!個人事業主&法人に融資元を紹介クラウドファンディングを利用して出資金を募るのもおすすめ
クラウドファンディングを利用してラーメン屋の開業資金を調達するのは、資金調達方法の中でもおすすめだといえます。
なぜかと言いますと、クラウドファンディングは資金を調達するだけでなく、これから開業する予定であるラーメン屋の宣伝にも利用できるからです。
クラウドファンディングでラーメン屋開業に至ったケースが多く、数多くあるクラウドファンディングサイトの中で、ラーメン屋開業のプロジェクト案件を豊富に扱っているのは、レディーフォーというサイトです。
レディーフォーでラーメン屋開業の資金を調達するのは、無難な選択肢でもあるのですが、注意していただきたいこともあります。
それは、クラウドファンディングにラーメン屋のプロジェクト案件を掲載したからといって、資金が希望通りに集まるとはかぎらないというところです。
その成功率を少しでも引き上げるためには、TwitterなどSNSを利用して、地道に営業して宣伝する必要があります。
また以下の記事では、クラウドファンディングのおすすめについても紹介しているので、サッとでも目を通すことをおすすめします。
クラウドファンディングおすすめサービス20選を比較!成功のコツは?ラーメン屋の開業資金を安く抑えたい!その節約方法とは?
ラーメン屋開業にかかる費用は決して安くなく、可能であれば費用を抑えたいと考えている人は少なくないでしょう。
実はその方法が、いくつかあります。
その主な方法を4つ挙げて、内容を詳しく解説していきます。
1:居抜き物件を購入して既存する設備を利用すること
居抜き物件とは、前に入っていた店が厨房設備や業務用品などを残した状態で撤退した物件を意味します。
居抜き物件を購入するメリットは、初期費用が大きく抑えられることにあります。
居抜き物件にある厨房設備や業務用品や内装などをそのまま利用することで、少ない資金かつ短期間でラーメン屋をそのまま開業することが可能です。
一方、デメリットは自由度が低いことにあります、レイアウトがすでに決まっているので、模様替えや設備の位置を簡単に変えることができません。
もうひとつのデメリットは、設備の老朽化にあります。
過去に最新の設備や業務用品などを導入したとしても、時間の経過と共に老朽化が進むからです。
居抜き物件を購入するときは、その設備がちゃんと利用できるかどうかを確認してから、購入を決めましょう。
2:プレハブを設置して小さなラーメン屋を開業して費用を節約する
店舗がプレハブであれば、初期費用をある程度抑えることが可能です。
ただし、それが実現できるのは、3坪以下のプレハブに限定されます。
それ以上のプレハブを設置してラーメン屋を開業するとなると、建築基準法に適用され、
- 基礎工事
- 電気工事
- 給排水工事
などを行わなければなりません。
3坪以下でもラーメン屋として開業が可能ですが、非常に狭いというデメリットがあります。
それでも、プレハブは普通に新築するより安いので、あえて3坪以上のプレハブを設置して広さを確保したとしても、初期費用はそれなりに抑えられることに期待は持てるでしょう。
3:自宅そのものをラーメン屋に改装する
自宅そのものを改装してラーメン屋を開業するという方法もあります。
店舗の物件を購入する必要がないので、ある程度の初期費用は抑えることは可能です。
しかし、ラーメン屋としての立地条件が悪い(駅から遠いなど)ことや、駐車場を確保できないなど、お客を迎えるうえでの課題を抱えることもあります。
立地条件が良ければ、自宅をラーメン屋として開業しても良いでしょう。
4:フランチャイズ利用でラーメン屋開業資金を抑えるのもあり
ラーメン業界は未経験であっても、「ラーメン屋を開業してお客様に自慢のラーメンを振舞いたい!」といった場合では、フランチャイズの利用がおすすめです。
フランチャイズを利用したラーメン屋開業資金の相場は、300万円~1,000万円となっていますので、自身で開業するよりも低コストとなることが大半です。
それにも関わらず、すでに実績のあるラーメンブランドの名を借りて開業できるわけですから、最初から自身で行うよりも効率良く軌道に乗せることができるでしょう。
またブランド力を借りることもそうですが、フランチャイズ本部から経営ノウハウを学べること、さらには開業後のサポートなども受けられるため、フランチャイズを利用するメリットは十分とあるのです。
ラーメン屋でおすすめのフランチャイズについては、以降で紹介していますので、気になる方はサッとでも確認してみてくださいね!
開業費を抑えよう!ラーメン屋でおすすめのフランチャイズ4選
では早速、フランチャイズを受け入れているおすすめのラーメン屋について見ていきましょう。
ここで紹介するおすすめのラーメン屋は、以下の4ブランドとなります。
- 株式会社サンクワン:麺屋はやぶさ
- 株式会社ガーデン:一竜
- グロービート・ジャパン株式会社:らあめん花月嵐
- 株式会社トライインターナショナル:麺場田所商店
ではそれぞれのフランチャイズについて、その基本情報や特徴を確認していきましょう。
1:麺屋はやぶさ
まずはじめに紹介するのは、進化系ラーメン「麺屋はやぶさ」。
このラーメン屋の大きな特徴は、イタリアンシェフのオーナーが作るラーメンであること。
そのため、メディアでも取り上げられた実績もあり、圧倒的な商品力を誇ります。
また「麺屋はやぶさ」では、自由度の高い経営をすることができ、オリジナルメニューも提供できます。
これなら、自身で商品開発したい方にとっても、うってつけのラーメン店となりますね。
気になる開業資金はというと、総額で「大体500万円~」となっているようです。
とはいえ、経営者が自ら定期的にサポートしてくれる体制のため、本格的に進化系ラーメンを学びたいなら、「麺屋はやぶさ」は外せない選択肢となるでしょう。
まずは公式HPをみて、その雰囲気を掴んでみると良いかもしれません。
2:一竜
次に紹介するのは、複数のメディアにも取り上げられるほどの実績がある、天然とんこつ100%の伝説の店「一竜」。
その歴史は1974年より始まり、近年では地元の熱い支持はもちろん、国内外の観光客までも虜にしてしまうラーメンなのだとか。
それゆえ、ラーメンとしてのブランドは確かといえるでしょう。
またフランチャイズというと、一般的にはロイヤリティといって、毎月売り上げの何%かを本部に支払う必要があります。
しかし、「一竜」ではそのロイヤリティが発生しません。
ここで開業資金についても見ていきましょう。
- 加盟金:220万円
- 保証金:100万円
- 研修費:11万円
上記の保証金については、契約終了後に返金されるので、実質は230万円程度ということとなりますね!
またこれらの投資金額は、2年程度で回収できるように、手厚いサポートも行ってくれます。
豚骨ラーメンにこだわりたいのなら、まずチェックしておきたいラーメン屋となるでしょう。
3:らあめん花月嵐
「らあめん花月嵐」といえば、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
それもそのはずで、全国に265店舗も展開するという、大手ラーメン店であるため。
ここまで安定して店舗拡大できるのですから、その経営ノウハウに申し分はないのではないでしょうか?
また開業する際は、既存の店舗を引き継ぐプランと、新規店舗を開店するプランの2種類から好みの方を選択することができます。
既存店舗を引き継ぐプランの場合、既にお店はありますから、実際の利益や店舗状態を確認した上で引き継ぐことができるので安心感も違うでしょう。
もちろん、研修やバックアップ体制についても万全です。
そんな「らあめん花月嵐」で必要な開業資金は以下の通り。
- 審査依頼料:20万円
- 加盟金:108万円
- 保証金:100万円
- 研修費:32万4,000円
- 宣伝広告費:54万円
項目数は多いですが、その合計金額は314万4,000円となります。
また月々のロイヤリティは、売上の5%となっており、そう負担もないでしょう。
安定したブランドを獲得したいのなら、「らあめん花月嵐」がおすすめとなります。
4:麺場田所商店
最後に紹介する「麺場田所商店」は、日本国内でももちろん評価されていますが、なんとNYミシュランでは5年連続選ばれるという、輝かしい実績も持っています。
そんな「麺場田所商店」は、味噌について強いこだわりを持っており、提供するラーメンも味噌ベースのみ。
だからこそ、国内だけでなく海外でも魅了するのでしょう。
また「麺場田所商店」のフランチャイズでは、手厚い研修が2ヶ月にもわたって行われます。
この研修では、飲食業界が初めての方でもしっかりと独立できるように、基本から教えてくれるのが魅力。
もちろん研修だけでなく、開業前の調査から開業後のサポートまで、こちらも手厚くフォローしてくれます。
そんな「麺場田所商店」では5年間の契約となり、気になる開業資金は以下の通り。
- 加盟金:150万円
- 保証金:150万円
- 店舗デザイン:50万円~
こちらも「一竜」と同様にロイヤリティはかかりません。
またオーナーとなる方は、複数店舗の運営もできるので、利益を拡大していきたい方にもおすすめとなります。
ラーメン屋を成功させるためのコツ
ここでは、実際にラーメン屋を開業するとなれば、どういった点に注目することで成功確度を上げることができるのかについて紹介していきます。
基本的な内容も含んでいますが、その基本を疎かにしてしまう方も少なくありません。
気をしっかりと引き締めるためにも、一読しておくことをおすすめします。
では早速、成功させるためのコツについて3つほど紹介していきます。
未経験なら他店で修行する
ラーメン屋を開業予定の方の中には、
といった方もいます。
とくに近年では、動画でもラーメンの作り方を掲載しているケースもありますから、その知識のみで開業を検討している方も少なくないでしょう。
しかしラーメンはとても奥が深いもので、実際にからだを動かして、五感で覚えることの方が視覚情報よりも圧倒的に多くなります。
またラーメンを作る以外に、経営視点を学ぶ意味でも、他店での修行は良い経験となるでしょう。
独学でオリジナルのラーメンを仕上げることも悪くはないですが、基盤をしっかりと固めたいのであれば、売れているラーメン店に足を運び、修行させてもらうようにしてください。
成功者の方の中には、3年もの間、時間をかけて修行する方もいます。
自信をもって提供できる商品を生み出すためにも、基礎は徹底して叩き込む環境が必要だということです。。
資金は十分に確保しておく
先にも紹介していますが、ラーメン屋の開業資金は、サッと用意できるほどの金額ではありません。
しかし、妥協しない店舗づくりや商品づくり、また予測外の状況に耐え抜くためにも、十分な資金は必要不可欠です。
どんなに良いラーメンが作れたとしても、それを作る場所があまりに老朽化が激しい状態や殺風景すぎる場合では、その雰囲気から取りこぼしているお客さんも必ず出てくるものです。
そういったことにならないためにも、ムダは徹底して省き、手を抜いてはいけない部分は妥協せずに突き詰めることが大切です。
また、日本政策金融公庫の融資審査に通過させるためにも、自己資金は別途でコツコツと貯めるようにしてください。
リサーチは念入りに行う
どんなに修行を積んでも、どんなに資金があったとしても、リサーチを疎かにしていてはすべてがムダになることさえ中にはあります。
たとえば、立地のリサーチをあまりせずに店舗を出した場合はどうでしょうか。
もちろん、それでうまくいくケースもあるでしょうが、そこを通る人がそもそも少ない状態では、集客レベルも下がってしまうのではないでしょうか。
また、仕入れ先のリサーチも手を抜いてはいけません。
自身が安いと思っていても、相場からみれば高かったなんてこともよくある話です。
ラーメン店を開業するのであれば、ひとつひとつのステップで、着実なリサーチを行うようにしてください。
とくに立地や資金計画については、リサーチを入念に行い、必要であれば現地に足を運ぶ手間も惜しまないことが大切です。
ラーメン屋の開業資金はしっかりと計算して成功へ導こう
ラーメン屋開業にどれくらいの資金が必要なのかについて、紹介してみました。
初期費用は大きくかかり、それに伴う開業資金が必要になります。
開業資金が足りない場合は、日本政策金融国庫など金利の低い金融機関からの融資を利用しましょう。
また、クラウドファンディングを利用して開業資金を調達するという方法もありますが、あまり開業に急いでいないという人には、クラウドファンディングの利用がおすすめです。
初期費用を抑える方法もたくさんあります。
中古の厨房設備や業務用品などを導入するとか、居抜き物件を購入して、その物件にある厨房設備や業務用品などをそのまま利用するという方法なども挙げられます。
ラーメン業界が未経験という人には、フランチャイズの利用が適切と言えるでしょう。
まずはラーメン屋開業の資金にどれくらい必要なのかと調査し、それから開業資金を調達しましょう。