地方起業のメリットとデメリットとは?おすすめ業種やアイデアまとめ

地方起業のメリットとデメリットとは?おすすめ業種やアイデアまとめ

忙しない都会を避けて、あえてのどかな地方で起業する人が増えています。

地方起業が増えている理由はやはり地方ならではのよさがあり、都会にはないメリットがたくさんあることが理由でしょう。

しかし、メリットが多い分デメリットもたくさんあります。

ここでは、地方起業のメリットとデメリットについてはもちろん、

  • 地方起業でおすすめの業種はなにか
  • 地方起業で活用すべきアイディアはなにか

という点にも触れながら、わかりやすく紹介していきます。

地方起業とは

地方起業とは、文字通り地方で起業することです。都会では毎日忙しなく日々が過ぎていく一方で、地方に目を向けると豊かな自然に囲まれた穏やかな時間が流れています。

そんな都会での生活に疲れ、地方でのスローライフに憧れる人が増えてきています。

大人になったら、東京でバリバリと働くことに憧れる若者が多かったですが、それは昔のこととなりました。

現在は社会の歯車となって都会でバリバリ働くことよりも、精神的に余裕を持って働くことが重視されるようになってきています。

今や誰もが起業できる時代。地方でスローライフを送りながら、起業をする人たちが増えており、地方創生なども相まって今後もさらに地方で起業する人たちは増えていくことでしょう。

地方起業のメリット

地方起業のメリット

地方で起業することは、都会にはないさまざまなメリットがあります。

ここでは地方起業のメリットについてご紹介します。

主なメリットについては、以下の7つとなります。

  1. 自然に囲まれた環境で仕事ができる
  2. 起業にかかるコストが抑えられる
  3. 助成金制度などが充実している
  4. ライバルが少ないので売上を独占できる
  5. 口コミがすぐに広まる
  6. 地方の雇用促進にも貢献できる
  7. 外部の支援者が集まりやすくなる

では順に解説していきます。

メリット1:自然に囲まれた環境で仕事ができる

都会の高いオフィスビルは迫力がありますし、オフィス街は散歩しているだけでも楽しいですよね。

しかし、そんな都会に毎日いるとどこか息苦しさを感じてしまうこともあります。

自然でストレスが減る

一方の地方には都会のようなビルはありませんが、豊かな自然環境に囲まれた中で生活することができます。

澄んだ空気に豊かな自然は、息苦しさを感じることなく仕事をすることができます。

ムダな音がない

また、都会にはさまざまな誘惑や音があります。

そんな邪念が仕事の生産性を下げてしまうことも時にはあるでしょう。

しかしそういった誘惑の少ない地方なら、周りの話し声や乗り物の音、ビル風などの音もほとんど感じないため、集中して仕事に打ち込むことができます。

静かで誘惑の少ない環境で仕事をすることは、都会で仕事をするよりも生産性が上がる可能性が期待できます。

メリット2:起業にかかるコストが抑えられる

起業をするとき、まずは会社の住所が必要になるのでオフィスを用意しなくてはなりません。

都会の場合は、さまざまなタイプのオフィスがありますが、圧倒的に地方のほうが賃料を安く抑えることができます

たとえば、東京23区でいちばん家賃相場の安い葛飾区で、1LDKの賃貸物件をオフィスとして借りるとすると、賃料は毎月平均で8万円ほどかかります。

一方地方の場合は、同じ1LDKで築浅でも2~3万円ほどで借りられる物件がいくつもあるのです。

Tips

ちなみに通常の賃貸物件ではなくオフィス物件の場合、以下のように価格差が出ます。

  • 東京は坪単価で平均月14000円かかる
  • 地方では3000~5000円だけでいい

坪単価で比較すれば3~4倍も違うのです。

さらに人を雇う場合は人件費がかかりますが、地方で人を雇ったほうが人件費を抑えることができます。

その理由は、最低賃金が異なるからです。

東京の場合は最低賃金が985円なのに対し、最低賃金がいちばん安い鹿児島県の場合は761円で抑えることができるのです。

鹿児島県以外にも東京よりも200円以上最低賃金が安い地方はたくさんあります。

オフィスの賃料を抑えることができるというだけでも大きなメリットではありますが、人件費も抑えることができるというのはなかなか大きなメリットではないでしょうか。

メリット3:助成金制度などが充実している

2014年9月3日の、第2次安倍改造内閣発足時に行われた総理大臣記者会見にて、「地方創生」が取り上げられ、現在地方では消費や人口の増加を促すさまざまな施策が行われています。

各地方自治体は移住者だけでなく、起業家を誘致するために、さまざまな助成金や補助金制度が用意されているため、起業しやすい環境が整っています。

HINT

補助金や助成金の基礎知識が曖昧な方は、以下の記事で学んでみましょう。

補助金と助成金の違いってなに?きちんと理解して活用しよう!補助金と助成金の違いってなに?きちんと理解して活用しよう!

和歌山県の例|地方創生のための助成金

いち早く起業家支援を開始した和歌山県では、2012年より「移住者起業補助金」を発足しました。

10年以上定住する意志がある、地域資源を活用するなどの条件はあるものの、起業にかかる経費を最高100万円まで補助してもらえます。

長野県の例|地方創生のための助成金

さらに長野県では「日本一創業しやすい県づくり」を掲げており、起業家への情報提供やセミナー、各地域の支援機関との連携によってさまざまな支援が行われています。

また、長野県内で設立された資本金1,000万円以下の中小法人には、3年間の全額課税免除を設けるなど、起業しやすく運営しやすい環境が整えられているのです。

今後も地方では起業家を誘致するために、さまざまな支援制度が開始されると思うので、起業資金について悩んでいるのであれば、地方起業を検討してみるのもよいでしょう。

また活用すべき助成金はこれだけではありません。詳しくは以下の記事を参考にしてみましょう。

助成金一覧まとめ!法人・個人事業主・個人の資金調達に必要な全情報助成金一覧まとめ!法人・個人事業主・個人の資金調達に必要な全情報

メリット4:ライバルが少ないので売上を独占できる

業種にもよりますが、地域内で競争していくのであればライバルが必然的に少ないため、売上を独占することができます。

どんなにニッチな業種であっても、都会ではライバルが多いため、その中でも差別化をはからなければなりませんが、地方なら差別化をせずとも売上が見込めるのです。

また、地方ではホームページやSNSを活用していない店舗や企業が多いため、SNSやホームページを開設するだけでも差別化が可能です。

差別化するにしてもかんたんな部分から始めればいいので、業種によってはなにもないという環境が運営しやすい環境になることもあるでしょう。

メリット5:口コミがすぐに広まる

都会では、隣に誰が住んでいるか知らないというケースはよくあることです。

近所のコミュニティは多少はあるものの、それ自体が小さいため、ひとつのコミュニティではあまり大きな力はありません。

しかし地方では、隣人どころか町全体で誰がどこに住んでいるかわかるほど、コミュニティが大きく住民同士の交流が盛んです。

そのため、口コミが広まるのがとても早く、この口コミの拡散力は非常に強力です。

とくに起業家となると、それだけでもある程度は名前が知られるようになるので、自分自身に興味を向けてくれる人もいるでしょう。

興味を持ってもらえた時点で顧客を獲得できるチャンスができるので、都会に比べれば有利なスタートダッシュができるのではないでしょうか。

メリット6:地方の雇用促進にも貢献できる

地方では、働く場所すらままならない地域もあるため、その地域に住む方は遠方まで仕事をしに出ることも少なくありません。

また地元に残りたくても、働き口がないことで、やむを得ず地元を離れてしまう若者も多くいるでしょう。

こういった過疎化の要因となる課題を、地方起業をすることで解消される可能性があります。

また地域の雇用促進も目的とすることで、地元の方との自然なコミュニケーションにもつながり、よりビジネスが加速しやすくなるでしょう。

なによりも、精神的な充実度も増します。

メリット7:外部の支援者が集まりやすくなる

都市部に在住している方の中には、地元が地方という方も多くいるものです。

こういった方たちは、現在の地元の状況にもアンテナを張っており、中には何か手助けできることがあれば積極的に参加する方もいるでしょう。

どういった方法で遠方から参加するのかといえば、ここ数年で当たり前となったクラウドファンディングを通じてとなります。

そのため、地方起業するのであれば、どういった活動をしているのかについて明確にした上で募集をかけてみると良いでしょう。

そうすることで、資金調達はもちろん、人員の確保にもつながる可能性があります。

クラウドファンディングの仕組みとは?やり方も徹底解説!クラウドファンディングの仕組みとは?やり方も徹底解説!
注意

ただし、クラウドファンディングを利用するのであれば、支援金に対するリターンを用意しなくてはなりません。

このリターンが優れているほど資金も集まりやすいので、入念にリターン内容は考えるようにしましょう。

地方起業のデメリット

地方起業のデメリット

地方での起業にはさまざまなメリットがありますが、メリットが多い分デメリットもたくさんあります。

ここでは地方起業のデメリットをご紹介します。

主なデメリットについては、以下の5つとなります。

  1. 地域によっては通信環境が整っていない
  2. 従業員の確保が難しい
  3. 地方の市場規模が小さい
  4. 悪い口コミもすぐに広がってしまう
  5. 生活が不便になる

では順に解説していきます。

デメリット1:地域によっては通信環境が整っていない

IT化が進む中、県単位で光ファイバーを構築するなど、地方でも通信環境が整った地域が増えてきましたが、いまだに電波が入りにくい通信環境が整っていない地域もあります。

そのため、地域によってはインターネットを活用した業種は向いていないこともあるでしょう。

また、環境自体は悪くないものの、回線を野生動物に噛みちぎられるというケースもあります。

野生動物の多い地域に住むのであれば、相応の対策をする必要があり手間がかかります。

ただ、事前に地域の通信環境についてリサーチをしておくことで、デメリットを回避することは可能です。

デメリット2:従業員の確保が難しい

ひとりで仕事をするのであれば問題はありませんが、従業員が必要となった場合、人口が少ない分新たに従業員を雇うのが都会に比べて困難です。

とくに専門技術が必要となる場合は、さらに困難になります。

起業後にゆくゆくは従業員を増やしたいと計画しているのであれば、従業員が確保できないという問題も踏まえて経営戦略を立てる必要があるでしょう。

ただ、短時間での雇用を検討したり、業種によってはリモートワークを利用したりすることで、このデメリットを回避することも可能です。

従業員を確保するのが難しいというだけで、対策ができないというわけではないのです。

なので、地方で起業するなら、業種や会社の経営状況に合わせて対策をしていきましょう。

デメリット3:地方の市場規模が小さい

都会への人口の流出が増え、多くの地方では年々人口が減ってきています。

人口が少ない中で展開される市場規模は、都会と比較するととても小さな規模になってしまいます。

たとえば、都会で繁盛している店舗が地方でまったく同じように出店したとしても、売上が伸びずに失敗してしまうことはよくあることです。

  • 小さな市場規模をどうやって広げていくのか
  • どうやってその中で売上を伸ばしていくのか

これらの点については、しっかり戦略する必要があるでしょう。

ただこれは大きなメリットにつながることもあります。

小さすぎる市場規模の地域には、大手企業が参入しにくい地域でもあるのです。

ここで売上を独占することができれば、たとえ大手企業が参入してきたとしても勝てる可能性があります。

また、現地で行うビジネスに加えて、インターネットを利用した全国規模のビジネスモデルも考えることで、市場を拡大していくことも可能です。

デメリット4:悪い口コミもすぐに広がってしまう

地方での口コミのパワーは非常に強力です。これは大きなメリットのひとつですが、ときには大きなメリットにもなる諸刃の剣でもあるのです。

良い口コミがすぐに広がっていくのはもちろんですが、悪い口コミも同じように、もしくは良い口コミよりも速いスピードで広がってしまいます。

たとえば地方で飲食店を開店し、たまたま料理を出すのが遅くなってしまった場合、

あそこの店は料理を出すのが遅い!

という口コミが広がってしまいます。

また、たまたま水をかけてしまい謝罪したのにも関わらず、

水をかけられたのに知らん顔された!

事実と異なる部分が盛られて広まってしまうこともあるのです。

口コミの力は大きめメリットではあるものの、ときには経営状況を一気に悪い方向へ転換させてしまう起爆剤になってしまいます。

もちろん対策はいくらでもありますが、やはり口コミによって売上が下がってしまう事態に陥らないように心がけることは、地方で起業するにあたってとても重要なことではないでしょうか。

デメリット5:生活が不便になる

地方ではなにもないのが当たり前です。都会のようになんでもある環境ではないので、生活が不便になるのは必然的です。

ちょっとコンビニまで…

という感覚でコンビニに行くこともできなければ、食材の買い出しもたいへんです。

また、公共交通機関が通っていない地域も多々あるため、地方で起業するなら自動車は必須です。

オフィスの賃料や人件費を抑えることはできても、自動車を持っていない場合は新たに自動車を購入する必要があるので費用がかさみます。

地方起業でおすすめの業種

地方起業でおすすめの業種

地方で起業には、まだまだたくさんのメリットやデメリットがあります。

メリットを活かしつつデメリットをうまくカバーすることが、地方起業の鍵となるでしょう。

たくさんのメリットやデメリットがある地方起業ですが、ここでは地方で起業するのにおすすめの業種をご紹介します。

IT関連|地方起業でおすすめの業種

じつは最近、地方で起業するIT企業が増えてきているそうです。

その理由は、地方でも次々と大都会並みの高速通信網が発達し、仕事ができる環境が整っているからです。

通信環境さえなんとかなれば、IT関連の業種なら地方の市場規模に左右されることなく売上を伸ばすことができます。

そのため、家賃や人件費の高い大都会を避けて、あえて地方で起業する人が増えているのです。

IT関連で起業する起業家に支援している自治体も増えています。

場所や周りの環境に左右されることなく起業できる業種なので、市場規模の小さい地方だからこそおすすめできるのではないでしょうか。

地域の特産品や資源を活かした販売業|地方起業でおすすめの業種

それぞれの地域には特産品やさまざまな資源があります。

これといった特産品がない地域でも、

  • 「水がきれい」
  • 「木々がそびえ立つ森がある」

など活かせる資源はたくさんあると思います。

地方起業するならば、そういった地域の特産品や資源を活かした販売業で起業するのがおすすめです。

この場合、地域外の人(主に都会の人)に向けてビジネスを展開するので、大きな規模で商売をすることができます。

また、自治体によっては特産品や資源を売り出すことに力を入れているところもあり、そのような地域なら助成金の支援などが受けやすくなります。

売上が見込めるうえに支援も受けやすくなるため、起業しやすい業種ではないでしょうか。

飲食業|地方起業でおすすめの業種

地方創生によって人口が増えてきている地域におすすめの業種です。

人口がもともと少ない地域には飲食店がほとんどありません。なのでライバルが少ない状態でスタートすることができます。

さらに地方創生で人口が増えている地域には、多方面から移住を考えている人たちが訪れるため、うまくいけばSNSなどで全国に評判を拡散してもらえることもあります。

SNSの拡散力は、山の中のお店でも行列を作ってしまうほど強力なので、地方創生によって人口が増えている地域で起業するならば飲食店はおすすめできる業種でしょう。

地方起業で活用すべきおすすめアイデア

地方起業を行うならSNSを利用することがおすすめです。

現在たくさんのSNSがありますが、日本で拡散力が高いのはTwitterとInstagramではないでしょうか。

POINT

Instagram自体は大きな拡散力はありませんが、Instagramで話題になることでTwitterで拡散してもらえるようにもなります。

そのため、Twitterだけは運営するべきでしょう。

やはりSNSの拡散力は非常に強力です。地方のデメリットをしっかりカバーすることができるので、地方で起業するからこそ活用すべきでしょう。

また、現地で販売業や飲食業を営む場合でも、事務的な仕事はリモートワークで従業員を集うのもおすすめです。

IT関連ならそのほかの業務もクラウドソーシングなどを利用すれば、労働者を確保できますし、従業員が不足しがちなデメリットを対策する手段として検討してみてはいかがでしょうか。

地方起業には無限のチャンスがある!

地方起業には無限のチャンスがあります。

都会では通用しないことでも地方ならうまくいくことだってたくさんあるのです。

チャンスをもににできるかどうかは経営戦略次第です。

しっかりとプランを練って、リスクやデメリットを回避しながら、地方起業ならではのメリットを存分に活かしましょう!

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