この記事はPRが含まれていますが、直接取材・調査した一次情報を元に書かれています。
2019年に厚生労働省が発表した「令和元年簡易生命表の概況」によると日本男性の平均寿命は81.41才、女性は87.45才と海外と比較しても高齢化が急速に進んでいるのがわかります。
人生100年時代と言われる中シニアの人が生き生きと人生を楽しむために、シニアでも稼げる仕事にはどのようなものがあるのかから選ぶポイントまで詳しく解説します。
仕事をしているシニアは増加中
2019年に総務省統計局が発表した「平成30年労働力調査」の結果によると65才以上の就業率は24.3%で、調査を開始した2008年が19.7%だったのと比較すると5%ほど増加しているのがわかります。
65才で年金が支給される年齢となっても1/4の人が働く現代社会では、シニアでも稼げる仕事を探す人はそう珍しくないということです。
参考:総務省統計局「平成30年労働力調査年報」
シニアでも稼げる仕事を選ぶポイント
シニアでも稼げる仕事を選ぶポイントを5つご紹介します。
無理をせずに働ける
シニアでも体調に問題がなく、元気な人はたくさんいますが基礎疾患を抱えている人や、体力が落ちてきたと感じている人は無理をせずに働ける職場を選ぶのが望ましいでしょう。
責任が今の自分にとって重すぎないかどうかを基準に考えてみることがおすすめです。
いろいろな職種に目を向ける
若い頃からいつかやりたいと感じていた仕事があったけれど、タイミングがなくて実現しなかったという人もいるのではないでしょうか。
そのような人は今まで経験してきた職種よりももう少し幅を広げて、本来やりたかった職種にも目を向けてみるのも良いでしょう。
自分の好きな職種で働くというのは生きがいにも繋がります。
雇用形態にこだわらない
厚生労働省が2019年に行った「国民生活基礎調査」の結果によると65才以上の男性では71.0%、女性では84.0%が非正規雇用で仕事をしています。
正社員で仕事を続けた方が稼げるかもしれませんが、こだわりすぎない方が良いでしょう。
勤めていた会社の再雇用
2020年に独立行政法人労働政策研究・研修機構が行った「高年齢者の雇用に関する調査(企業調査)」の結果によると、21.8%の企業では65才以上の高年齢者でも希望者全員が働くことができるという結果が出ており、定年を超えての再雇用が増加しているとわかります。
44.2%の企業では定年前と全く同じ仕事を続けることができるというアンケート結果もあるので、慣れた環境で稼ぎたい人にはおすすめです。
参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「高年齢者の雇用に関する調査(企業調査)」
シルバー人材センターに登録する
シルバー人材センターは原則として市町村単位で設置されており、国や地方公共団体の高齢社会対策を支える組織として、 「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」に基づいて事業を行う都道府県知事の指定を受けた公益法人です。
シルバー人材センターでは「生きがいを得るための就業」を目的として仕事を請け負っているので一定した収入の保証はありませんが、体に無理をせず社会貢献をしたい人におすすめの稼ぎ方と言えるでしょう。
参考:公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会「シルバー人材センターとは」
シニアでも稼げる仕事って
シニアでも稼げる仕事の職種とはどのようなものがあるのでしょうか。
7つご紹介します。
マンション管理
マンション管理は受付、業者の立ち合い、建屋内の巡回などを行うので適度に体を動かすことになり、シニアにはおすすめの仕事です。
住んでいる人や業者の方々との信頼関係ができれば会話を楽しめ、マイペースで働くこともできるのでシニアの人は働きやすいでしょう。
清掃業
清掃業はシニアにとって適度な運動になるのはもちろんのこと、スキルが身につけばすぐに生活にも活かせるメリットの多い職種だと言えます。
未経験からでも応募できる求人が多いので、前職とは異なる仕事をしたい人はチャレンジしてみましょう。
介護職
家事スキルが高い人とコミュニケーション能力が高い人は、介護職に就くと利用者様に重宝される存在となります。
特に家事スキルは掃除や料理など、何か1つ得意なことがあると利用者様だけではなく、周囲の職員からも頼りにされるでしょう。
コールセンター
PC操作に抵抗がなければコールセンターもおすすめです。
適度な緊張感のあるコミュニケーションを続けることで、認知症予防効果も期待できるでしょう。
タクシードライバー
車の運転が好きならタクシードライバーの仕事も良いでしょう。
最近は接客スキルも求められるため、お客様との会話を楽しめる人にも向いています。
飲食店
マクドナルド、モスバーガー、松屋、すかいらーくグループなどの大手飲食店チェーンはシニアの雇用に力を入れています。
慢性的な人手不足というだけではなく、シニアならではの心遣いや丁寧な接客スキルを求められているので、若い人に交じって楽しく働きたい人は応募してみましょう。
家事代行
近年共働き世帯が増加し続けているので、高い家事スキルを持つ人は家事代行サービスで力を発揮するのも良いのではないでしょうか。
掃除・洗濯・料理・ペットのお世話など自分の特技に沿って仕事を選べるのもうれしいポイントと言えるでしょう。
まとめ
シニアでも稼げる仕事は視野を広げさえすれば意外とたくさんあり、シルバー人材センターや今まで勤務していた先の再雇用など、国の施策もあいまって門戸が少しずつ広がっていることがわかりました。
ぜひ自分に合った仕事を見つけて、生き生きとした老後を過ごしてみてください。
シニアの起業についてはこちらの記事も参考になさってください。