この記事はPRが含まれていますが、直接取材・調査した一次情報を元に書かれています。
と考えている人は多いのではないでしょうか。
カフェは飲食店のなかでも人気が高く、開業する人も多い業種です。
この記事では、
- カフェを開業するためにどのくらいの資金が必要なのか
- どんな種類のカフェがあるのか
- 開業資金を安くする方法はないのか
- 立地の賢い選び方はなにか
などについて、詳しく解説しています。
資金の調達方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
カフェの開業資金にはいくら必要?
カフェを開業するための資金は、カフェの種類や場所、規模などによって異なります。
飲食店のなかでは、本格的な調理器具が必要ないため、必要な開業資金は比較的少ない方です。
居抜き物件を利用し、備品なども中古で揃えれば300万円程度でも開業できます。
場所や内装、備品などによっては2,000万円以上かかることもあります。
できるだけ安く済ませたいところですが、地方で居抜き物件を使用する場合は、自分の理想とするカフェにはならないかもしれません。
まずは、自分が経営したいカフェの広さや場所、内装などを決めておくのが大切です。
「とにかく安く済ませれば、100万円でも開業できる」といわれることもありますが、運転資金を考えると、少なくとも300万円は必要でしょう。
資格や申請も同時進行で準備しておこう
カフェを経営するには、最低でも2つの資格が必要になります。
食品衛生責任者
まずは、飲食物を提供するために必要なのが「食品衛生責任者」です。
飲食店を経営するには、食品衛生責任者の資格を持った人が1人は居なければいけません。
資格を取得したら開業する際に、保健所へ申請しましょう。
防火管理者
もう1つ必ず必要になるのが「防火管理者」です。
その名の通り防火に関する知識を持ち、防火の管理や災害について従業員に指導する役割があります。
どちらも難しい資格ではなく、講習を受けて簡単なテストを受けるだけです。
それぞれの費用は?
費用も自治体により異なりますが、食品衛生責任者が1万円程度、防火管理者が5,000円程度となっています。
直前になって取得するのではなく、事前に余裕をもって取得しておきましょう。
カフェの種類によって開業資金は変わってくる
カフェを開業するには、いくつか形態があり、
- 固定の店舗を借りる「店舗型」
- 移動販売車を利用した「移動式」
- 自宅を改装してカフェにする「自宅型」
の3種類があります。
その種類によって、それぞれの開業資金も変わってきます。
ここからは、カフェの種類について解説していきます。
開業に必要な資金も変わってくるので、参考にしてください。
店舗型カフェの開業資金
最も多いのが店舗を借りて経営する店舗型カフェです。
店舗型カフェの開業資金は、店舗を借りる必要があるので、今回紹介している形態の中でも最も多く必要となるでしょう。
ただし、前述したとおり、居抜き物件の利用や開業場所を地方などにすれば、300万円程度でも開業できます。
店舗型は自由に内装を変更できるので、自分の理想とするカフェを実現しやすいのが特徴です。
ゆったりと過ごせる空間を作りたいと考えている人は、店舗型がいいでしょう。
移動式カフェの開業資金
移動式カフェは、固定の店舗を借りるのではなく、移動販売車を使って営業していくカフェです。
移動販売車は状態にもよりますが、100万円から300万円ほどで購入できます。
移動販売車には、ガステーブルや冷蔵庫、給水タンクなどが備え付けられているので、別で購入する必要もありません。
また、一般的には飲み物を入れるグラスも使い捨ての物を使用するので、グラスを購入しなくてもいいのもメリットです。
ただし、広いスペースが確保できないことが多いため、基本的には座ってコーヒーを楽しめるような席は用意できません。
もちろん、販売場所の許可が取れないと販売できないというデメリットがあります。
自宅型カフェの開業資金
自宅型カフェは、自宅を改装してカフェとして開業する方法です。
自宅なので、店舗を用意する費用はかかりません。
当然、自宅をそのままカフェにはできないので、内装工事の費用はかかります。
内装工事の費用を含めても、店舗を借りるよりは、断然安く開業できます。
ただし、通常の店舗型や移動式に比べると、集客が難しいのがデメリットです。
しっかりと集客の戦略を立てる必要があります。
また、周囲が住宅街だった場合に、トラブルになる可能性があります。十分に周囲に配慮する必要もあるでしょう。
カフェを開業するために必要な資金を整理しよう
ここからはカフェを開業するために必要な資金を1つずつ整理していきましょう。
主に費用としてかかるのは、
- 販売する店舗
- 店舗の内装工事費
- 厨房設備
- 食器や看板などの備品
- 運転資金
の5つです。
どの項目も、カフェの種類や規模などにより必要資金は変わってくるので、自分が開業したいカフェのイメージを持ちながら見ていきましょう。
開業資金1:販売する店舗
まずは売り場とする場所からみていきましょう。これらは、どの形態の店舗とするかによっても、必要資金は異なってきます。
では「店舗型」「移動式」「自宅型」のそれぞれで見ていきましょう。
店舗型カフェの場合
まず、必要になるのが販売するための店舗です。
- 保証金
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
などを含めて支払います。
全て足すと、家賃の6ヶ月から12ヶ月分が必要になることが多いようです。
もちろん、あまり飲食店の人気がない地域や建物自体が古いなどの理由で、非常に安い賃料で貸し出している場合もあります。
移動式カフェの場合
移動式のカフェは、移動販売車が必要になります。
移動販売車は状態により100万円から300万円程度で販売されています。
移動販売車のレンタルもあるのですが、価格が高く、半年程レンタルすると購入したほうが安くなってしまいます。
車種の選択肢も狭まるためおすすめはしません。
自宅型カフェの場合
店舗に関して一番費用を抑えられるのが、自宅型カフェです。
家賃がかからず、敷金や礼金といった諸費用もかかりません。
ただし、自宅のローンが残っており、2分の1以上の面積を店舗にする際は、銀行に連絡する必要があります。
場合によっては、店舗にする面積に応じた金額を返済する必要があるので注意しましょう。
開業資金2:店舗の内装工事費
店舗の内装工事費は最もお金のかかる部分です。一般的には、坪単価20万円から40万円かかります。
15坪のカフェなら300万円から600万円程かかることになります。
もちろん、これは目安なので、家具やインテリアにこだわればもっと費用がかかるでしょう。
元々カフェだった居抜き物件を利用すれば、内装工事費はかなり抑えられます。
開業資金3:厨房設備
厨房設備は、取り扱うメニューによって大きく変わってきます。
本格的な料理を提供するとなると、プロが使う設備も必要になりますが、簡単なメニューなら家庭用の設備でも十分対応できます。
家庭用の設備で、中古も含めるなら100万円もかからずに揃えられます。
本格的な料理を1から調理していくとなれば、業務用のレンジやオーブンも必要になります。
そうなると少なくとも200万円は必要です。
移動販売車には、初めからシンクなどの厨房設備があるものが多いので、それほど資金は必要ありません。
最低限の設備しかない移動販売車を購入した場合は、店舗と同様に100万円前後はかかるでしょう。
開業資金4:食器や看板などの備品
大きな設備にかかる費用についてみてきましたが、まだ食器や備品といったものが残ってます。
これらは一つ一つが小さいですが、案外お金がかかるため事前に予算に組み込む必要があるでしょう。
では順にみていきます。
食器にかかる費用
グラスや皿などは1つ1つの金額が小さいので、後回しにして考えがちですが、合計金額は意外に大きなものになります。
グラスは食器のなかでも割れやすく、1日に何度も洗うことを考えると耐久性の高い業務用がおすすめです。
皿に関しても業務用が望ましいですが、100円ショップやニトリといった価格の安い皿でも対応できます。
メニューの種類や規模によっても必要な食器は変わりますが、10万円から20万円あれば十分でしょう。
できれば最低限の数を準備しておき、足りないときに買い足すようにすると無駄な支出になりません。
看板などの備品にかかる費用
また、看板がないとお店の存在を知ってもらえないので、忘れずに発注しましょう。
小さめの看板でも20万円前後はかかります。複数看板を設置したり、大きな看板になれば価格も跳ね上がります。
その他のレジやメニュー表なども合計で10万円程はかかります。
開業資金5:運転資金
店舗を用意し、厨房設備や看板を準備しても、運転資金がなければ、経営を続けてはいけません。
主にかかるのが、以下に挙げる5つとなります。
- 家賃
- 食材の仕入れ費用
- 人件費
- 水道光熱費
- 消耗品などの経費
カフェの経営が軌道に乗るまで、最低でも2ヶ月分、できれば3ヶ月分の運転資金があると安心です。
たとえば、
- 1ヶ月50万円かかるなら100万円から150万円
- 1ヶ月100万円かかるなら200万円から300万円
を準備しておきましょう。
カフェの開業資金を安くする方法
ここからはカフェの開業資金を抑える方法を解説していきます。
あまり資金を準備できない人は、次から解説していく方法を積極的に利用していきましょう。
フリーレントの物件で安くする
契約後の一定期間賃料が無料になるのがフリーレントです。
人気の物件がフリーレントになることはほとんどありませんが、なかなか契約が決まらない物件はフリーレントになることがあります。
家賃の数カ月分となると非常に大きな金額になります。
運転資金にも余裕ができるので、開業したいエリアにフリーレントの物件は見つけたらチェックしておきましょう。
居抜き物件を利用して安くする
居抜き物件は、以前に入っていた飲食店の、
- 内装
- 厨房設備
- 食器
- 家具
などが残っている物件のことをいいます。
厨房設備や食器などは買取になるのが一般的ですが、それでも1から揃えるよりは、内装工事費や厨房設備などにかかる費用を大きく抑えられます。
ただし、故障していたり、汚れが酷いことがあります。
状態は事前に確認しておきましょう。
設備・備品を中古品やリースを利用して安くする
厨房設備や家具などは中古品を利用すると、開業資金を抑えられます。
本格的な業務用の設備を導入したい場合は、リースも検討しましょう。
ただし、中古品を購入する際は、汚れなどの状態はしっかり確認するのが大切です。
リースの利用は、長期的に考えると、購入したほうがお得になるケースも多々あるので、安いからと即決するのはおすすめしません。
内装の工事を自分でやって安くする
開業資金のなかで内装工事費は大きいので、専門的な知識や資格が必要な部分以外は、自分で行いましょう。
内装は自分でしたほうが、自由にできるというメリットもあります。
もしも、知り合いに内装工事ができる人がいれば、安くできるか頼んでみるのも1つの手です。
カフェの開業資金を調達する方法
ここからはカフェの開業資金を調達する方法をご紹介していきます。
どの方法で調達するにしても、無理をして調達するのはおすすめしません。自分に合った方法を使いましょう。
自分の貯金を使って開業資金を調達
カフェの開業は、他の飲食業種よりも開業資金がかかりません。
そのため、自己資金で開業するのが一般的です。
身近な人や金融機関から借りるとしても、ある程度自己資金を準備しておくと融資を受けられるハードルが低くなります。
身近な人から借りて開業資金を調達
金融機関から借りると金利がかかってしまいます。
親や兄弟、友人から借りれば金利がかかりませんし、面倒な審査もありません。
無理に頼んだり、返済ができなければ関係が悪くなることもあるでしょう。
身近な人から資金を調達する際は、関係が悪くならないように注意する必要があります。
日本政策金融公庫から借りて開業資金を調達
カフェの開業でも、日本政策金融公庫などの金融機関から融資を受けることは可能です。
国が管理している日本政策金融公庫は、民間の銀行よりも金利が低く借りやすいので、積極的に利用していきましょう。
金融機関からの融資は、
- 自己資金はどの程度あるか
- カフェを経営した経験があるか
などによって審査が通るかが決まります。
日本政策金融公庫での融資については、以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方は一読しておくといいでしょう。
日本政策金融公庫から創業融資!その流れと審査に通すための注意点も過去に金融機関で延滞や滞納の経験があると、融資は難しくなります。
クラウドファンディングで開業資金を調達
次に紹介する資金調達方法は、クラウドファンディングで資金を集める方法です。
もしあなたのカフェが独特で、他者の共感を得られるようなら、資金は集めやすいでしょう。
ただしこの方法では、資金提供をしてもらう代わりのリターンも用意しなくてはなりません。
そのリターンが魅力的であればあるほど、資金は集まりやすくなるでしょう。
またSNSなどを活用して、共感者を集めることも大切な作業となります。
クラウドファンディングのおすすめについては、以下の記事で紹介していますので、気になる方はサッとでも確認しておくようにしてください。
クラウドファンディングおすすめサービス20選を比較!成功のコツは?補助金や助成金を活用して開業資金を調達
実は、国の制度でもある補助金や助成金でも、開業資金の一部をまかなう方法もあります。
大体のケースでは、かかった費用の「半分~1/3」程度を上限に支給されるものとなっています。
ここで重要なことは、かかる費用については、一度自身で支払う必要があるということ。
支給される補助金や助成金は、支払いが発生した後に受け取ることがほとんどなので、事前に資金を用意できるわけではないのです。
つまり、開業資金の負担を最終的に軽くするという意味で利用するということとなります。
とはいえ内容によっては、かなりの額を支給してもらえるので、申請しない手はないのではないでしょうか?
補助金や助成金について、「よくわからない」という方は、以下の記事も参考に知識を養っておきましょう。
補助金と助成金の違いってなに?きちんと理解して活用しよう!カフェの開業資金の融資ではおすすめしないが役立つ調達方法
ここでは、開業資金としては不向きですが、開業後に役立つであろう資金調達方法について紹介していきます。
いま必要なくとも、こうした選択肢を知っておくことで、万が一の際も役立つはずですので、しっかりと目を通しておくようにしてくださいね!
ではこちらも早速進めていきます。
ビジネスローンで資金調達
まず一つ目に紹介するのは、ビジネスローンというものです。
もし、店舗が軌道に乗っていて、実績があるのなら銀行融資でも問題はないでしょう。
しかし銀行融資は、低金利ではありますが、基本的に審査難易度は高いもの。
それゆえ、利用できないといった方が少なくありません。
また、審査には多くの時間が必要となるため、すぐに資金調達したい場合にも不向きとなります。
とはいえ、銀行で融資できるのであれば、優先的にそちらで融資を受けた方が良いでしょう。
それがむずかしいというのなら、「ビジネスローン」が役に立つはずです。
ビジネスローンでは、審査が易しめな金融機関があることはもちろん、早いところでは即日審査を行ってくれることもあり、いざという時の強い味方となります。
ただし、金利は高めとなりますので、返済計画はしっかりと立てておく必要もあるでしょう。
ビジネスローンの代表的なものについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
即日融資が可能なビジネスローンおすすめ13選!確実に融資を受ける方法とは?カードローンで資金調達
次に紹介するのは、融資審査が易しめといわれるカードローンです。
カードローンの特長を先に紹介すると、審査で決定した限度額内であれば、いつでも好きな金額だけ融資してもらえる融資方法となります。
このカードローンの使い方としては、万が一のために契約しておいて、足りなくなった際に備えるのが一般的です。
また金利も高めですので、限度額いっぱいを利用するのではなく、少額程度に収めておくのが賢い活用方法となるでしょう。
カードローンも即日融資が可能なものが多く、審査書類もそこまで多くありません。
融資や返済をするときも、提携しているATMからできるため、手間もかからないのがメリットとなるでしょう。
カードローンのおすすめについては、以下の記事で紹介されていますので、この記事では割愛させていただきます。
法人カードローンおすすめ比較ランキング10選!その選び方を解説不動産担保ローンで資金調達
最後に紹介するのは、価値ある不動産があれば利用できる「不動産担保ローン」となります。
この資金調達方法のメリットは、低金利でありながら高額融資が受けられ、また返済期間も長く設定できることでしょう。
その期間も、なんと最長で35年まで設定できます。
またビジネスローンやカードローンでは、基本的に無担保であることから、それなりに審査ハードルは高くなるもの。
しかし不動産担保ローンであれば、返済不能となってしまった場合も、金融機関側は担保として提供された不動産を売却すれば回収できてしまいます。
ゆえに、審査のハードルもグッと低くなるということですね。
とはいえ、これはあくまでも価値のある不動産を持っていればの話です。
そもそも所有する不動産がない状態では、利用することすらも難しいため、申込みできる方は限られてしまうでしょう。
また先ほどお伝えした通り、返済不能となってしまえば、提供した不動産は売りに出されてしまいます。
不動産を失うリスクは、返済まで常に付きまといますので、その点はご理解の上でご利用ください。
不動産担保ローンについては、以下の記事で優良企業を紹介しています。
選択肢を増やす意味でも、サッと目を通しておきましょう。
法人向けの不動産担保ローンおすすめ9社を比較!選び方や注意点もカフェの開業準備をする前に決めておきたいこと
ただ「なんとなくカフェをやってみたい」では、必要な資金も計算できません。
まずは、コンセプトやメニューの種類から決めていきましょう。
コンセプトを決めておく
カフェが成功するかどうかは、コンセプト次第といっても過言ではありません。
と考えても、同じ考え方の大手チェーン店には資本力も集客力もかなわないでしょう。
大手チェーン店にはない魅力があり、お客さんが何度も来たくなるようなコンセプト作りをするのが大切です。
まず決めておきたい具体的な内容については、以下の4つとなります。
- どんなお店にしたいか
- ターゲットはどんな人か
- 何を提供するか
- 他のカフェにはない魅力は何か
などを決めていきます。
コンセプトがしっかりしていないと中途半端なカフェになってしまいます。
開業する前にコンセプトを考えるだけなら、いくらでも時間をかけられます。
焦らずに時間をかけて決めていきましょう。
メニューの種類
どんなメニューを提供するかによって、必要な厨房設備が変わってきます。
コーヒーやソフトドリンク、ケーキなどのデザートがカフェにあるメニューの基本です。
簡単な軽食ならすぐに提供できますが、本格的に料理やランチメニューなどを提供するなら、時間をかけてメニューを開発する必要もあります。
あまりにメニューを増やしすぎると材料費がかかりすぎてしまいます。
あとからでも追加できることを考えると、まずは基本的なメニューのみで始めるのがおすすめです。
店舗の外装・内装のイメージ
どんな店舗でカフェをしたいか、明確にイメージがあったほうが店舗を探しやすくなります。
現実から離れた、理想でもいいので、どんなカフェにしたいのか考えてみるのが大切です。
最終的に現実とのギャップは生まれますが、イメージを持たずに作ったカフェよりも理想に近くなるでしょう。
カフェを開業するなら立地も重要!その選び方とは?
店舗型カフェの開業を検討しているのであれば、必要資金の計算の際に家賃も考慮するため、どこに店を構えるのかも決定していくことでしょう。
では、カフェを開業するとすれば、どういった立地で始めるのがいいのでしょうか。
ここでは、その立地の選び方について紹介していきます。ぜひ実践してみてください。
誰をターゲットにするかで立地は変わる
前項でお伝えした通り、コンセプトを決める際には、ターゲットも決めていかなくてはなりません。
これは店舗型を選ぶ方は特にそうですが、このターゲット層がどういった人たちなのかによっても、カフェをどこで開業するのが望ましいのかは変わってくるでしょう。
たとえば、
- 若い子をターゲットとするなら、若い子が集まりそうな場所を
- ビジネスマンをターゲットにするなら、オフィス街が近くの場所を
- 主婦層をターゲットにするなら、住宅街や公園が近くの場所を
と、それぞれで選ぶべき立地は変わるのです。
また、自宅型のカフェを検討しているのであれば、その立地からターゲットやコンセプトを決定してみるといいでしょう。
移動型の場合では、どこを回るのかという点で考えてみると、コンセプトに合った立地を探しやすくなります。
立地の判断ポイントは3つ
カフェを開業するのであれば、集客ができるだけしやすい立地を選ぶことが成功のカギとなります。
では、集客のしやすい立地とはどういったものなのでしょうか。
それを判断するポイントは、次の3つとなります。
- 人通りが多い(もしくは近い)
- 近辺に在住している人や勤務している人が多い
- 駐車場が近くにある
人通りが多い(もしくは近い)
「1」の人通りが多いことは、誰もが予想することでしょう。ただ注意しなくはならないのが、交通量ではないということです。
いくら交通量があったとしても、車で過ぎ去られては何の意味もありません。
ただし、「3」の駐車場もある場合では、交通量も判断ポイントとなります。
近辺に在住している人や勤務している人が多い
近辺に在住している方や勤務している方が多いということは、リピーターになってくれる人が多いという意味でもあります。
また、オフィス街やビジネスホテルが近くにあっても、集客が望めるでしょう。
ターゲット層によって、ビジネス街や住宅街の、どちらの近くにするかを検討するようにしてください。
駐車場が近くにある
これは主に、地方や駅から離れた場所に店を構える場合にいえることですが、アクセス面で多少不利な場合では、駐車場を確保しておくことが重要となってきます。
そのため、店舗予定地のすぐ近くに、駐車場契約ができるところがあるのかも注目してみるといいでしょう。
とくに店内で飲食できるようなタイプでは、長時間にわたって駐車することも考えられます。このケースでは、さらに駐車場の重要性は高くなるでしょう。
立地決定にはリサーチも重要
集客をする上で、どういった立地であれば有利になるのかについて紹介してきましたが、しっかりと立地を選び抜くにはまだ足りません。
ここで注目するべきことは、近くに競合となる店舗の存在はあるのかという点です。もし存在するのであれば、競争が生まれてしまい、利用客の取り合いのような状態にもなるでしょう。
多少の競争は、お互いを高め合う上では必要なことですが、必要以上なものは気苦労にもなります。
可能な限り、競合が少ない立地を選び抜くようにしましょう。
またその土地の雰囲気と、コンセプトの雰囲気が合っているのかについても、案外重要なポイントとなります。
ぜひ意識してみてください。
資金を抑えたいなら!カフェのおすすめフランチャイズ5選
カフェを開業するのであれば、フランチャイズを活用するのもおすすめです。
フランチャイズを活用することにより、カフェを経営するためのノウハウを知ることができたり、フランチャイズによっては資金を抑えられるところもあります。
そこでここでは、カフェフランチャイズのおすすめを5つほど紹介していくので、ぜひ目を通してみましょう。
1:My Precious cafe葉山珈琲
1つ目に紹介するのは、「My Precious cafe葉山珈琲」となります。
葉山珈琲は、コーヒーチェーン店でありながらも、本物のコーヒーを提供する本格派カフェです。
それは毎年、一流ホテルに評価されているほどになります。
そんな葉山珈琲のフランチャイズの特徴は、他のフランチャイズに比べて自由度が高い点といえるでしょう。
オーナーの経験や意向を考慮し、オーナーの愛着の湧くカフェを目指すことが可能です。
もちろん、本格的なコーヒーや接客についての指導や売上管理システム、経理についてのサポートはしてくれるため、安心してカフェ経営に専念することができるでしょう。
2:太郎茶屋鎌倉
2つ目に紹介するのは、「太郎茶屋鎌倉」となります。
太郎茶屋鎌倉は、鎌倉わらびもちを看板メニューとした和風カフェです。
全国に40以上の店舗があります。太郎茶屋鎌倉も、先ほど紹介したMy Precious cafe葉山珈琲同様で、自由度が高いフランチャイズです。
店舗ごとのオリジナルメニューや販売戦略を行うことができます。
経営に関するコンサルティングを行ってくれるので、カフェ経営に関して全く知識が無くても安心して開業することができるでしょう。
3:ドナテロウズ
3つ目に紹介するのは、「ドナテロウズ」となります。
ドナテロウズは、ジェラートをはじめとした、クレープやドリンクなどがメニューとして並ぶカフェです。
提供しているジェラートは、長期保存がきくため廃棄ロスを抑えることができ、効率的に販売をすることができます。
また、ジェラートというと、冬の売上が下がる点がネックになりますが、その分クレープも取り扱っていることでカバーすることができるのです。
開業前には14日間の研修があるため、未経験の方でも安心して開業することができるでしょう。
さらに開業後には、アルバイトの研修や店舗サポートも行ってくれます。
4:さかい珈琲
4つ目に紹介するのは、「さかい珈琲」となります。
さかい珈琲は、クラッシックモダンな居心地のいい空間でおいしいコーヒーとパンケーキを楽しめるカフェです。
そんなさかい珈琲のフランチャイズは、管理がしやすい点が特徴といえるでしょう。
これは、おいしい食事を提供するために、調理人を必要としない点やクレームもほぼ無いというところが大きな理由となります。
そのため、異業種からのチャレンジする方もカフェ経営に成功しやすくなっているのです。
長期的に安定して運営をしたい方、管理がしやすいフランチャイズなら、さかい珈琲は特におすすめ。
さかい珈琲についてさらに詳しく知りたい方は、公式ホームページを確認してみることをおすすめします。
5:nagomi-NATULURE(なごみナチュルア)
5つ目に紹介するのは、nagomi-NATULURE(なごみナチュルア)となります。
nagomi-NATULUREは、大手百貨店でも取り扱いのあるオーガニックハーブティーを楽しめるカフェです。
そんなnagomi-NATULUREのフランチャイズは、物件の紹介や販促物を支援してくれたり、研修などの開業サポートが充実しています。
また、開業後も運営のアドバイスなどのフォローをしてくれるので安心です。
多くのカフェはコーヒーや紅茶を売りにしたカフェとなりますが、nagomi-NATULUREの場合は、ハーブティーやお茶がメインとなるため、差別化が図れるでしょう。
健康志向な方は増えている現代では、注目のカフェフランチャイズとなりそうです。
資金を抑えて理想のカフェを開業しよう
カフェを開業するために必要な資金について解説してきました。
カフェの開業と聞くと、多額の資金が必要になるイメージがあります。
しかし、居抜き物件や中古品の利用で開業資金はいくらでも抑えられます。
またフランチャイズの利用もいい案となるでしょう。
また、カフェの種類によっても開業資金は変わってきます。
自分の理想とするカフェがどのようなものか整理するのも大切です。
カフェを開業したいと考えている人は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。