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将来的に起業して自分の会社を経営してみたいと思っても、なかなか行動に移すのは難しいでしょう。
また、サラリーマンから起業して独立しても9割が失敗してしまうデータもあります。
そこでおすすめなのが、サラリーマンをしながら副業をして、そこから起業する方法です。
この記事では、副業から起業するメリット・デメリットやうまくいく人の特徴などを解説していきます。
副業を始めたい人や起業に取り組んでみたい人は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。
サラリーマンをしながら起業はできる?
起業と聞くと、独立とセットのイメージがあるため、サラリーマンをしながらではできないように思われがちです。
しかし、サラリーマンをしながらでも仕事終わりや休日を利用することで起業はできます。
サラリーマンをしながらであっても起業すれば個人経営者となるため、経営者としての知識が必要になります。
まずは副業から始めるのがおすすめ
冒頭でもお伝えした通り、サラリーマンが起業すると、9割が失敗すると言われています。
その原因は、きちんとした事業計画がないことなどが挙げられます。
そこでおすすめなのが、サラリーマンを続けながら副業で始めることです。
本業でしっかりと収入源を確保しながら、副業から起業することで知識や経験を確実に積んでいけます。
起業したい事業の他に収入があるので、時間をかけて冷静に起業に取り組めるでしょう。
副業を始める前に必要な準備
ここからは副業を始める前に必要な準備について解説していきます。
考える前に行動することも大切と言われますが、最低限の準備をしておくのも大切です。
準備しておきたいのが、
- 副業が禁止されていないか確認する
- 必要な知識を身につけよう
- 副業する目的をはっきりさせよう
- 必要な資格を取得しておこう
の4つです。
どれも大切なことなので、1つずつ確認していきましょう。
1:副業が禁止されていないか確認する
最初に確認しておきたいのが、本業の就業規則で副業が禁止されていないか確認することです。
就業規則で禁止されているにもかかわらず、副業をしてしまうと最悪の場合には、懲戒解雇などの処置が取られることがあります。
ただ副業をすることは、公務員などの一部を除き、法律では禁止されているわけではありません。
働き方改革で副業を解禁する流れもあります。
就業規則で禁止されていても、事前に本業に支障がないことを説明して、副業を認めてもらえるケースもあります。
一番良くないのは、「バレなければいい!」と副業を続けてしまうことです。
トラブルになってからでは遅いので、事前に会社の就業規則を確認し、必要であれば説明して許可をもらいましょう。
2:必要な知識を身につけよう
いきなり副業に取り掛かる行動力も大切ですが、事業内容や経営などについては書籍やネット、セミナーなどでも学べます。
起業セミナー・起業塾を比較!おすすめ厳選17選を徹底紹介!焦って始めるのではなく、事前に必要な知識を身につけましょう。
実際にやってみないと分からない部分も多いので、まずは小さい規模の副業から始めてみるといいでしょう。
3:副業する目的をはっきりさせよう
会社では、会社側から目標が設定され、毎日の仕事も会社が用意してくれたものをこなしていきます。
しかし、副業では自分で全てを管理する必要があります。そこで最初に決めておきたいのが副業をする目的です。
本業をしながら副業をしていくのは、時間が少ないため、決して簡単なことではありません。
目的をはっきりさせることで、モチベーションを保つこともでき、何をするべきか見えてくるしょう。
以降は、その目的について3つほど例に挙げ、それぞれで得られるメリットを解説していきます。
自身が何を目的で副業したいのかを定める、ヒントとしてご活用ください。
起業して独立したい
副業から起業、そして独立することを目的にしてもいいでしょう。
自分で作り上げた仕組みで稼ぐのは、会社で仕事をするのとは異なる達成感ややりがいがあります。
取引先や顧客との距離も近く、感謝も直接伝わってきます。
やりたくない仕事に関しては、やらないという選択肢も生まれます。
上司から面倒な仕事を押し付けられることもありません。
もちろん、その分責任は全て自分で取る必要があります。
収入を増やしたい
多くの人が目指す目標が収入を増やすことでしょう。
収入が増えれば、生活レベルが上がりますし、趣味や老後の資金にも充てられます。
また、収入を増やすには自分のスキルをアップさせる必要があります。
収入を増やすことが、結果的にスキルアップにもつながっていきます。
好きなことを仕事にしたい
会社では、嫌な仕事ややりたくない仕事もしなくてはいけません。
ストレスも貯まりますし、やりたくないことでは、達成感ややりがいもありません。
自分の好きなことを仕事にすると、仮に収入が思うように増えなくても、仕事をすること自体が楽しくやりがいがあります。
モチベーション高く仕事もできるので、結果的に収入の増加にもつながりやすいです。
4:必要な資格を取得しておこう
やりたい副業で資格が必要になる場合は、本業をしながら資格を取得しましょう。
資格勉強は、資格によっては時間がかかり難しいものもありますが、本業に支障が出ないように焦らず時間をかけることが大切です。
また、取得した資格は、副業の他に転職にも役立ちます。
取得して無駄になることは少ないでしょう。
稼げる資格おすすめランキング26選!起業・副業・主婦・学生タイプ別に紹介!どんな仕事だと副業しやすい?
どんな仕事を副業にすればいいか迷う人も多いでしょう。
ここからは、どんな仕事だと副業しやすいか解説していきます。
自由なペースでできる仕事
副業とはいえ仕事を始めてしまうと、その仕事量に本業に支障が出たり、自分の時間を確保できないことも多いです。
ある程度自分のペースでできる仕事をおすすめします。
在宅でできるプログラマーやライターなどは仕事の調整もしやすいです。
自分の趣味や好きなことに関わる仕事
副業は、本業で収入が安定しているため、モチベーションを保つのが難しいです。
自分の趣味や好きなことに関わる仕事であれば、モチベーションを保つのも簡単ですし、知識も身につけやすくなります。
今している趣味や好きなこと、子供頃になりたかった職業などを考えてみると、何かヒントがあるでしょう。
ただし趣味や好きなことが仕事になることで、嫌いになってしまうケースや、プライベート全てが仕事になってしまい自分の時間がなくなるケースがあります。
副業から起業するメリット
副業から起業する主なメリットは、
- 副業で色々と試せる
- 経営経験を積める
- 起業前に人脈を作れる
- 開業資金を貯められる
- スキルアップにつながる
の5つがあります。
どれも大きなメリットなので、1つずつチェックしていきましょう。
1:副業で色々と試せる
いきなり会社を辞めて起業するのは、失敗する可能性も高く、非常にリスクが高いです。
副業として始めれば、万が一失敗しても本業の収入があり、生活に支障が出ることはほとんどないでしょう。
副業で自由に色々な方法を試せますし、失敗しても別の方法に切り替えたり、全く別の仕事を試すこともできます。
起業と聞くと不安になり、なかなか始められない人も多いですが、副業ならリスクも低く自由に試せるでしょう。
2:経営経験を積める
起業を成功させるには、サラリーマンにはほとんど必要のない、利益や資金繰りなどの感覚を身につけなければいけません。
副業とは言え、個人経営者には違いはありません。
もちろん、本格的に専業として始めるよりも規模は小さいですが、経営経験を積むことが可能です。
3:起業前に人脈を作れる
副業として事業を始めた時点で、休日を利用してセミナーや交流会に参加すれば、本格的に起業する前に人脈を作れます。
人脈作りは、タイミングや運に左右されることも多く、うまく作るのが難しいこともあります。
副業なら余裕を持って人脈を広げていけます。
同じように副業をしながら起業をした人と知り合えれば、具体的なアドバイスを貰えることもあるでしょう。
4:開業資金を貯められる
自己資金だけで独立するとなると、多額の資金が必要になってしまいます。
しかし、副業から起業すれば本業での収入があり、起業しながら独立のための資金もしっかりと貯められます。
別で収入源があることで生活のレベルを落としたり、借金をする必要がなくなります。
「失敗しても本業がある」と思えば、積極的に行動に移すこともできるでしょう。
5:スキルアップにつながる
事業を始めると忙しくなり、自分のスキルアップに使える時間はなかなか取れないのが現実です。
小さい規模の副業であれば、時間をかけて自分のスキルアップに時間を使えます。必要な資格などの取得する時間も確保しやすいでしょう。
副業から起業するデメリット
副業から起業する主なデメリットは、
- 本業が疎かになる可能性がある
- 副業に本気で取り組めないことがある
- 初期費用がかかる
- 上司や同僚から悪いイメージを持たれる
の4つがあります。
メリットも多いですが、デメリットもきちんと理解しておくのも大切です。
それでは、1つずつ詳しく解説していきます。
1:本業が疎かになる可能性がある
副業をしていると時間を取られてしまいますし、規模の大きさにもよりますが、本業が疎かになる可能性もあります。
副業をする上で大切なのが、本業を疎かにしないことです。
副業をメインにしてしまい、本業に支障が出れば、会社側から止められる可能性もあります。
本業と副業を両立すると、どうしても自分の趣味や家族との時間を減らすことになります。
どのように身体を休めるか、ストレスを解消するかも、事前に考えておく必要があるでしょう。
2:副業に本気で取り組めないことがある
副業で事業を始めるということは、本業が終わったあとや休日の時間を利用していくことになります。
本業で疲れた状態で取り組まなければいけない場面も出てくるでしょう。
そのときに、本気で副業に取り組めないことがあります。
副業をしなくても、本業で十分に収入があるわけですから、副業をする理由を見失ってしまうケースも多いのです。
前述した「副業をする目的」をはっきりさせて、定期的に振り返ることが大切になります。
3:初期費用がかかる
規模の小さい副業であってもほとんどの場合、初期費用はかかります。
職種によっては、大きな金額を使うこともあるので、事前に初期費用がいくらかかるのか計算しておきましょう。
初期費用が足りない場合は、いきなり始めるのではなく、時間をかけて初期費用を貯める時間を作るのも大切です。
4:上司や同僚から悪いイメージを持たれる
就業規則で禁止されていなくても、上司や同僚が副業に悪いイメージを持っていることがあります。
状況によっては、会社で仕事をやりにくくなることもあります。
副業を始める前に上司や同僚に相談して認めてもらいましょう。
また、自分が副業をしていることや副業での悩みに関して、相談したいときもあるかもしれませんが、会社では副業の話はしないほうがいいでしょう。
間接的に副業の話を聞いた人に誤解を与えるような形で伝わる可能性があります。
副業からの起業がうまくいくのはどんな人?
ここからは、副業からの起業がうまくいくポイントを解説していきます。
現時点で自分には起業が向いていないと考えているなら、事業を始める前に考え方や時間の使い方を学んでいきましょう。
時間を効率的に使える人
副業は、本業が終わったあとの時間と休日しか使える時間がありません。
やるべきことを決めて、時間を効率的に使っていく必要があります。
初めは効率的な時間の使い方ができないかもしれませんが、行動とその結果をきちんと分析していけば、効率的な時間の使い方が身についていくでしょう。
また、サラリーマンを辞めれば時間が増えて、起業がうまくいくという訳ではありません。
本業での収入がなくなることで、焦りにつながり、失敗してしまうケースも少なくないのです。
「時間がないからできない」は、言い訳にしかなりません。
使える時間に向き合い、効率的な時間の使い方をしていきましょう。
とにかく行動できる人
起業で成功している人の共通点に、行動が早い人が挙げられます。
行動の前に考える事も重要にはなりますが、考えているだけでは成功も失敗もありません。
仮に失敗であっても、すぐに修正し、次に活かすことが大切になります。
色々と考えて行動が遅れてしまうと、それだけビジネスチャンスを逃すことになります。
大きな契約では慎重に考えることも必要ですが、基本はすぐに行動したほうがいいでしょう。
諦めない人
最初に考えていた起業アイデアがうまくいくとは限りません。
多くの場合は、何度も失敗を繰り返しながら、さまざまな方法を試していくのが大切です。
最初から1回や2回の失敗で諦めずに、何度もチャレンジする気持ちを持って起業をしましょう。
既存のやり方に疑問を持てる人
起業に関する書籍やネットの情報が溢れているため、既存の方法で事業を進める人が増えています。
しかし、実際に起業がうまくいく人は、「なぜこのやり方になっているのか」と疑問を持って取り組める人です。
既存の方法が悪い訳ではありませんが、常に最適な方法に改善していくことも必要になります。
副業するなら税金面も理解しておこう
副業から起業するのなら、税金面についての知識もつけておく必要があります。
とくに、確定申告について知識を持っておくべきでしょう。
会社員の場合、普段税金周りは会社側で行ってくれることもあり、この点が適当となる方も中にはいます。
また「会社員なのに確定申告?」と疑問を浮かべる方もいるでしょう。
ここでは、その点も踏まえながら、確定申告を中心にサラッと解説をしていきます。
確定申告は個人事業主だけのものではない
確定申告といえば、「個人事業主が申告するもの」というイメージがありますが、実は会社員でも確定申告が必要な場合があります。
以下の3つのいずれかに該当する場合は、会社員であっても確定申告の対象となりますので、事前に確認していきましょう。
- 年間給与収入が年間2,000万円以上ある
- 給与収入源が1つある上で、年間20万円以上の副業収入がある
- 給与収入源が2つある上で、本業を除く収入額のトータルが年間20万円以上ある
また、事業所得でこの3つのうちのいずれかに当てはまる場合は、青色申告をすることをおすすめします。
青色申告で申告すると、最大で65万円の控除が可能なため、節税を期待できるためです。
「会社員でも確定申告が必要なケース3つ」以外の項目も確認しておきたい方は、国税庁の公式HP「給与所得者で確定申告が必要な人」を参照するようにしてください。
ただし青色申告は手間がかかる
とはいっても、青色申告はそれなりに手間がかかることも事実・・・。
念のためここでは、「青色申告ってなに?」という方のために、その面倒さを少し説明しておきますね!
そもそも「確定申告がわからない」という方は、以下の記事を参考に、今の段階から理解を進めておくことをおすすめします。
確定申告のやり方と基礎知識!初心者必見の損をしないためのコツとはまず確定申告の方法には、青色申告と白色申告があり、それぞれで帳簿を付けなければいけません。
申請方法や帳簿の付け方は、それぞれで大きく異なります。
白色申告
白色申告はカンタンな申告ですが、利益が出ている場合、控除額も低く赤字の繰り越しもできないためメリットが薄い申告ともいえます。
取引日付付きで入出金の記録を記載する必要があり、カンタンな会計帳簿の作成で申請が完了します。
決まった書式はなく、必要事項が記載されていれば自由に記載して問題ありません。
青色申告
一方で青色申告の場合、白色申告と異なり、事前申請を行う必要があります。
また控除額は大きく、白色申告を選択する意味がないほどのメリットも多くあるのです。
ただし事業開始から2カ月以内に、税務署に「青色申告承認申請書」と「青色事業専従者給与に関する届出書」を提出しなければ青色申告はできません。
実際に青色申告をする際は、白色申告でも必要な「確定申告書B」への記入に加え、「所得税青色申告決算書」という書類も記入しなくてはいけないのです。
青色申告では、この「所得税青色申告決算書」が面倒となります。
「所得税青色申告決算書」は、「貸借対照表」「損益計算書」への記入が必要となりますが、それらを作成するためには日々の取引記帳し転記しておく必要があります。
記帳するものとしては、多い方で8個ほど記入しなければなりません。
また形式がある程度決められており、簿記の知識も必須です。
ここまで説明してきてもわかるとおり、青色申告がどれほど手間なのかがお分かりいただけるかと思います。
ただこれは、あくまでも自分自身で確定申告書類を作成する場合。
これをラクにする方法もあります。それは、会計ソフトを活用することです。
確定申告ソフトを活用する
今では確定申告ソフトがあり、その内容はかなり進化しています。
中には、口座やクレジットカードと連携するだけで、自動仕訳してくれるものまで登場しているのです。
たとえば、「freee」や「MFクラウド確定申告」などがあるでしょう。
この点については、以下の記事で分かりやすく解説していますので、気になる方はサッと確認してみてくださいね!
【2021年最新版】確定申告ソフトのおすすめを比較!青色申告をラクにするソフトの選び方とは?もしも確定申告をしなかった場合
青色申告をしている場合、2度期日内に申告しない状況が続くと、青色申告の許可がなかったことになる可能性があります。
また、税金の納付が滞ると、延滞税が課税されることにも注意が必要でしょう。
副業の利益が出ているのにもかかわらず申告しなかった場合、延滞税より重大な加算税を払わなければいけません。
また、悪意のある脱税と判断されると、警察に捕まってしまうケースにまで発展してしまいます。
人生を豊かにするための副業でも、起訴されてしまったり、警察沙汰になってしまっては元も子もありません。
もしも確定申告が必要な方は、必ず確定申告を忘れずに行いましょう。
また、税金面については、以下の記事でも触れています。
この点についても、事前に理解しておくと良いかもしれません。
副業サラリーマンの節税対策!ペーパーカンパニー設立?個人事業主になる?メリットデメリットを解説副業から始めて起業につなげていこう
副業から起業すると、いきなり起業するよりも色々と試せますし、本業での収入もあるため余裕を持って事業に取り組めます。
経営経験も積め、起業前に人脈を作ることも可能です。
しかし、本業が疎かになることがあり、上司や同僚から悪いイメージを持たれることもあります。
そういった逆境が多々出てくることもあるでしょう。
その時こそ、強い気持ちで粘り強く続けていってください。
また、事前にうまくいく人の考え方を学んでいくことも大切でしょう。
副業といえど、立派なビジネスです。
本業と同じかそれ以上に熱意を注いで、形にしていきましょう!
起業に取り組んでみたい、副業を始めたい人は、ぜひ今回の記事を参考にしてくださいね!