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資金調達方法として近年注目を集めるファクタリング。
他の資金調達手段に比べてファクタリングは審査が甘いことで知られていますが、審査に通らず困っている方もいるのではないんでしょうか。
そんなとき、審査が甘いファクタリング会社やその傾向を知っていれば、審査待ちでも不安にならず、本業に集中可能です。
そこで今回は、審査が甘いファクタリングの特徴や審査に通るコツをご紹介します。
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審査が甘いファクタリングの7つの特徴
まずは、審査が甘いファクタリングの7つの特徴をご紹介します。
1:手数料が高い
特に手数料が高いファクタリングは、審査が甘い傾向にあります。
注目すべきは上限で、基本的に手数料は上限に近い数字が採用されるため、審査前は上限で見積もりましょう。
また、上限が設定されていない場合も、手数料は高めに見積もっておくのがベスト。
2:審査書類が少ない
審査の甘さは、必要書類の量でも判断できます。
審査に必須の書類としてあげられるのは、成因資料と呼ばれるもの。
成因資料は売掛先との取引を証明する書類で、ファクタリングの審査では売掛金の存在証明になります。
具体的には、下記の書類などが成因資料です。
- 請求書
- 発注書
- 納品書
注意点は、必要書類をホームページに記載していない会社の多さ。
そのため、問い合わせや申込みをしないと、必要書類を把握できないファクタリング会社もあるので注意しましょう。
3:納税証明書や決算書が提出書類に含まれない
審査が甘いかどうかを判断するには、必要書類の量だけでなく内容も重要です。
必要書類に納税証明書や決算書がなければ、審査は緩いといえなくても、厳しくはないでしょう。
理由は、ファクタリングにおいて重視されるのは売掛先企業の信用であり、利用者の情報は本来あまり審査されないからです。
特に納税証明書が必要でなければ、税金の滞納があってもファクタリングできる可能性はあります。
4:3社間ファクタリング
3社間ファクタリングは、ファクタリングを売掛先企業に通知するファクタリング方法。
3社間ファクタリングは売掛先がファクタリング会社への支払いを直々に認めるため、2社間ファクタリングに比べて審査が甘くなります。
取引先との今後の関係を考えると簡単にはおすすめできませんが、手数料も少なくなるので一石二鳥です。
5:継続取引の売掛債権でファクタリングする
売掛先企業や売掛債権の審査における重要なポイントとして、取引の継続性があります。
初めての取引先との売掛債権をファクタリングするのではなく、過去に取引の実績のある企業との売掛債権を持ち込むと、審査に通りやすくなるんです。
との予測をもとに審査するため、できれば継続取引の債権を売却しましょう。
6:入金スピードがアピールポイント
ファクタリング会社には少なくない、即日入金。
即日入金でなくても、入金スピードは審査の甘さに比例します。
理由は、単純に審査時間が短いので、適当な審査をしている可能性があるからです。
ただし、AIスコアリングなどのコンピューター審査の場合もあり、必ずしも「入金スピードが早い=審査が甘い」とはいえないので注意しましょう。
7:個人事業主が利用できる
最後に、個人事業主が利用できるかどうか。
個人事業主が利用できるファクタリング会社は、審査が甘い傾向にあります。
個人事業主は法人に比べて社会的責任が低く、売却額と手数料を支払わずに連絡も無視する「飛ばし」のリスクが高くなるからです。
審査が甘いファクタリング会社を探すなら、個人事業主が利用できるかどうかを確かめましょう。
審査が厳しいファクタリングの7つの特徴
続いて、審査が厳しいファクタリングの7つの特徴をご紹介します。
基本的には、「審査が甘いファクタリングの7つの特徴」の裏返しです。
1:手数料が安い
上限が低金利のファクタリングは、審査が厳しい傾向にあります。
手数料の高さとファクタリング会社からの信用の高さは、反比例の関係です。
そのため、手数料が低いファクタリング会社は確実に支払いを見込める債権しか買い取りません。
つまり、利用を考えているファクタリング会社の手数料が低ければ、審査は厳しい可能性があります。
2:審査書類が多い
提出する審査書類が多いファクタリング会社は、審査が厳しい傾向にあります。
理由は、確認項目が多いから。
ファクタリング会社は不要な書類を要求しません。
そのため、審査書類が多ければ、売掛先企業についても自社についても色々なことをチェックされていると考えてください。
3:納税証明書や決算書が提出書類に含まれる
審査が甘いかどうかを判断するには、必要書類の量だけでなく内容も重要です。
必要書類に納税証明書や決算書があれば、審査は厳しいといえるでしょう。
理由は、ファクタリングの審査で本来重視されないはずの利用者の情報を細かく審査されているからです。
特に納税証明書が必要なら、税金の滞納や未納があると、ファクタリングを拒否される可能性があるので注意しましょう。
4:2社間ファクタリング
2社間ファクタリングは、ファクタリングを売掛先企業に通知しないファクタリング方法。
2社間ファクタリングは利用者がファクタリング会社に料金を支払いますが、飛ばされるリスクを残すため、3社間ファクタリングに比べて審査が厳しくなります。
5:新規取引の売掛債権でファクタリングする
売掛先企業や売掛債権の審査における重要なポイントとして、取引の継続性があります。
初めての取引先との売掛債権をファクタリングすると、審査が厳しくなるんです。
世の中には、残念ながら売掛債権を偽装してファクタリングを使用とする企業もいます。
新規取引の売掛債権を持ち込むことで、疑われてしまう可能性は否めません。
どうしても新規取引の売掛債権でファクタリングしなければいけない場合は、できるだけ社会的信用の高い企業の売掛債権を利用しましょう。
6:入金までに時間がかかる
ファクタリング会社には、入金スピードを売りにしているところが少なくありません。
そのなかで時間をかけて審査をするファクタリング会社は、審査に厳しいといえるでしょう。
ただし、AIスコアリング審査などで細かくチェックする場合もあるので、必ずしも審査時間と審査の厳しさが比例するわけではありません。
7:個人事業主は利用できない
最後に、個人事業主が利用できるかどうか。
個人事業主が利用できないファクタリング会社は、審査が厳しい傾向にあります。
個人事業主は法人に比べて社会的責任が低いため、個人事業主の利用を避けたがるのが普通です。
しかし、個人事業主の顧客も増やさないと会社が回らないところは、個人事業主にも門戸を開くため、審査が甘くなります。
逆にいえば、個人事業主が利用できないファクタリング会社は個人事業主に門戸を開かなくても利益が出ているため、飛ばされるリスクを背負ってまで個人事業主にファクタリングさせる必要はありません。
以上から、個人事業主が利用できないファクタリング会社は審査が厳しいといえるでしょう。
ファクタリング会社の審査難易度ランキング
ここからは、ファクタリング会社の審査難易度ランキングをご紹介します。
審査が厳しい順で、後半になるほど審査が甘くなりがちです。
1:ワダツミ
最も審査が厳しいのは、「ワダツミ」。
日本のファクタリング会社では珍しく、3社間ファクタリング専門のファクタリング会社です。
手数料は上限が月3%と非常に低く、審査の厳しさが伺えます。
審査にも約3日かかりますが、利用可能額の上限である10億円を3日で調達できると考えれば、かなり早いです。
そのため、高額ファクタリングを検討している方におすすめ。
2:ビジネクスト
「ビジネクスト」は、アイフル株式会社の子会社と、ファクタリング会社としては大手のバックボーンがあります。
またファクタリング以外にも、ビジネスローンや不動産担保ローンも提供しており、その実績は累計15万口座と申し分ありません。
そんな「ビジネクスト」のファクタリング取引額の上限は1億円で、手数料月2%と非常に安いのがポイント。
即日現金化はできず審査も厳しいですが、大手企業など信用の高い売掛債権をファクタリングしたい方におすすめです。
3:三共サービス
「三共サービス」は、3社間ファクタリングなら1.5%、2社間ファクタリングなら5%からファクタリングできるお手軽さが人気。
審査は厳しいものの、三共サービスのコンサルティングを併用して資金繰りを改善する利用者も少なくありません。
2~3年前に開業したばかりの新参ファクタリング会社が珍しくないなか、2001年開業と
ファクタリング会社としてはかなり老舗の部類に入ります。
4:OLTA(オルタ)
「OLTA(オルタ)」はすべての手続きがオンライン上で完結するクラウドファクタリングサービスです。
2社間取引がメインで即日入金が可能なうえに、手数料は上限9%と安く、個人事業主も利用可能。
必要書類は若干多い印象ではありますが、手間のなさや手数料の低さを考えれば、大きな問題にはならないでしょう。
なにより、大手金融機関の後ろ盾を持つサービスで、安心して利用できます。
5:アルシエ
「アルシエ」はOLTAと対照的に、対面でのやりとりを重視するファクタリング会社です。
買取額は50万~1億円と幅広く、企業規模にかかわらず利用できます。
関西地方の特定の府県であれば、スタッフによる訪問買取も可能なので、関東まで足を運ぶ必要はありません。
6:MI Vision
「MI Vision」は、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングを選べるファクタリング会社です。
ファクタリング会社としては珍しく「プライバシーマーク」を取得していて、個人情報の取り扱いには長けています。
貴重な売掛債権を売買する相手として、MI Visionは相応しいといえるでしょう。
MI Visionには、中小企業診断士や社労士など、さまざまなスペシャリストが在籍しているため、その後の資金繰りに向けたアドバイスも受けられます。
7:ジャパンマネジメント
「ジャパンマネジメント」は、リピート率93%のファクタリング会社です。
即日審査可能で、最高5,000万円を資金調達できます。
独自の方法で審査するため、審査の厳しさについては何ともいえません。
しかし、手数料の上限が明記されていることからも、極端に高い手数料がかかることはないでしょう。
8:Best Factor
ファクタリング会社で常に人気ランキング上位につけるのが「Best Factor」。
30万~1億円の幅広い金額でファクタリングに対応し、手数料も上限20%とそこそこです。
手数料が業界最安水準かと聞かれたら違うと思いますが、即日入金や審査の柔軟性を考慮すれば十分許容範囲でしょう。
リピーターも多く、審査難易度と利便性のバランスが取れたファクタリング会社です。
9:誠和キャピタル
他社で断られた売掛債権を買い取ってくれたり、赤字決済や税金滞納、設立直後の企業でもファクタリングできたりと、審査ハードルの低さで知られる「誠和キャピタル」。
即日現金化可能で、場合によっては債権譲渡登記なしでファクタリングできます。
そのため、債権譲渡登記をしたくない方は誠和キャピタルの利用がおすすめ。
10:アンカーガーディアン
「アンカーガーディアン」は、審査に問題がなければ100%現金化できるファクタリング会社です。
即日現金化はもちろん、柔軟な対応が特徴。
債務超過の法人や個人事業主でも利用可能です。
福岡県と関西しか対応していないのが、唯一のデメリット。
対応地域に拠点がある方にはオススメのファクタリング会社といえます。
11:TRY(トライ)
「TRY(トライ)」は、午前中に相談すれば即日入金可能なスピード感が人気のファクタリング会社です。
審査はそこまで厳しくないものの、手数料が5%からなのも魅力的。
2018年創業の後発組ながら、ファクタリング経験豊富なスタッフが揃っているので、安心して利用できるのもポイントです。
12:メンターキャピタル
「メンターキャピタル」は、顧客の経営状況に応じて柔軟な対応をしてくれるファクタリング会社。
売掛債権の買取金額は、「30万円~1億円」と少額から大規模取引まで対応しており、万が一の心強い味方となるでしょう。
さらには、24時間365日いつでも利用可能なので、地方在住の方のニーズにも応え支持を着実に集めています。
新規事業の開業資金調達を目的としたファクタリングにも利用可能でき、利便性が高いのも魅力でしょう。
13:ウィット
500万円以下の小口ファクタリングを専門に扱うのが「ウィット」。
銀行融資だと500万円以下は断られてしまうことも少なくないなか、比較的取り扱い債権が少額な中小企業や個人事業主に人気です。
書類提出から最短2時間で現金化できるのもウィットのメリットで、電話やメールだけで審査から契約まで完結します。
またコンサルティング事業も展開しているため、資金難に苦しむ企業に対して、適した資金調達方法を提案してくれる環境も整っています。
ファクタリング利用後の資金についても、サポートを受けたいなら「ウィット」もおすすめです。
14:クイックマネジメント
「クイックマネジメント」は、売掛債権の金額に下限がないため、どんな小さな取引にも対応してくれる可能性があるファクタリング会社となります。
また当日15時までの契約なら、現金化までは最短30分とスピード感もあり、最大5,000万円まで対応できるなど柔軟性もあるのも強みでしょう。
ただ早く対応してほしい場合は、平均2日の入金といった記載が公式HP内で見受けられるので、別途で相談はした方が良さそうです。
柔軟な審査やスピードを求めるなら、「クイックマネジメント」も検討してみましょう。
16:アクセルファクター
「アクセルファクター」は、小規模企業や個人事業主をターゲットに設定しているため、他社に比べて審査は甘め。
上限300万円と、ウィット以上に小口専門です。
他社では「最短即日」という言い方をしますが、アクセルファクターでは「原則即日」の現金化に対応しています。
審査通過率は93%と非常に高く、即日現金化可能とあって人気のファクタリング会社です。
17:ビートレーディング
最も審査に甘いとされているのが、「ビートレーディング」です。
審査通過率は、驚異の98%。
買取額は30万円~3億円までと幅広く、資金繰り改善から設備投資まで幅広く対応可能です。
ファクタリング経験は15,000社以上と、実績も問題ありません。
手数料の上限が明記されていて計算もしやすいので、迷ったときはビートレーディングがおすすめ。
ファクタリング会社の審査難易度の比較表
債権額 | 2社間 | 3社間 | 早さ | 個人事業主 | ||||
下限 | 上限 | 可否 | 手数料 | 可否 | 手数料 | |||
ワダツミ | 5万円 | 10億円 | × | – | ○ | 1~3% | 3日 | × |
ビジネクスト | – | 1億円 | ○ | ~2% | × | – | – | × |
三共サービス | 50万円 | 3,000万円 | ○ | 5%~ | ○ | 1.5%~ | 翌日 | × |
OLTA | – | – | ○ | 2~9% | × | % | 即日 | ○ |
アルシエ | 50万円 | 1億円 | ○ | 2.5%~ | ○ | 1.5%~ | 即日 | × |
MI Vision | 130万円 | 7,000万円 | ○ | – | ○ | – | 即日 | × |
ジャパンマネジメント | 30万円 | 5,000万円 | ○ | 10~30% | ○ | 3~10% | 即日 | ○ |
Best Factor | 30万円 | 1億円 | ○ | 5%~ | × | – | 即日 | ○ |
誠和キャピタル | 30万円 | 5,000万円 | ○ | – | ○ | – | 即日 | ○ |
アンカーガーディアン | 30万円 | 5,000万円 | ○ | 10%~ | ○ | 3%~ | 即日 | ○ |
TRY | 100万円 | 5,000万円 | ○ | 5%~ | ○ | 5%~ | 即日 | ○ |
メンターキャピタル | 30万円 | 1億円 | ○ | 5~20% | × | – | 即日 | ○ |
ウィット | 30万円 | 500万円 | ○ | – | × | – | 即日 | ○ |
クイックマネジメント |
– | 5,000万円 | ○ | – | × | – | 即日 | ○ |
アクセルファクター | – | 300万円 | ○ | 2%~ | × | – | 即日 | ○ |
ビートレーディング | 30万円 | 3億円 | ○ | 10~20% | ○ | 5~9% | 即日 | ○ |
ファクタリングで審査落ち?審査で注目されるポイントは?
どんなに審査の甘いファクタリングに申込みをしたとしても、落ちる方は一定数存在するものです。
そういった方は、審査基準について今一度理解しておく必要があるでしょう。
ここでは、ファクタリング審査が不安な方のために、最低限押さえておくべき審査基準を6つ紹介しておきます。
では早速、ひとつ目から確認していきましょう。
1:売掛債権の金額が条件を満たしているか
多くのファクタリング会社では、売掛債権の買取金額に下限を設けているものです。
それは数百万といった場合もあれば、30万円などの少額である場合もあるでしょう。
しかし、この金額に届いていない取引の場合、買取が拒否されてしまう可能性もあるのです。
ただこれまで紹介してきた通り、ファクタリング会社の中には、この売掛債権の最低金額に対して下限を設けていないサービスも存在します。
もし売掛債権の額が小さく条件に満たないという場合は、下限なしのファクタリング会社を選択するか、後に紹介する「審査に通過するコツ」を参考にしてみましょう。
2:売掛先企業がどれほど信頼できるか
この記事の前半でもサラッと触れましたが、取引先企業(売掛先企業)の信用は、ファクタリングを行う上でよく注目される審査ポイントです。
むしろ、この点がメインの審査といっても過言ではないでしょう。
ファクタリング企業は審査を行う際、売掛先企業の経営状況を確認していきます。
これはIR資料であったり、東京商工リサーチであったり、法人の信用情報などをもとに判断していくのが一般的です。
ファクタリングでは、ノンリコース(売掛先が倒産しても利用者が負担しなくてもいい仕組み)が設定されていることが大半ですから、万が一倒産してしまえばファクタリング会社が損害を受けることになります。
これら損害を未然に防ぐためにも、ファクタリング会社はしっかりと売掛先企業の実態を調べるというわけです。
3:取引自体に信憑性があるか
前項と少し被りますが、信用について問われるのは、企業だけではなく取引自体についても同様です。
これは具体的に言えば、その取引が実在したという証明ができるのかということになります。
もし口頭だけのやり取りのみで契約が成立していた場合、他者からすれば契約書の存在しないその取引について、信用しきることは難しくなるでしょう。
もし契約書が存在しない取引だった場合は、メールやチャットなど、契約にかかわる証拠をかき集めておくことが大切です。
それに一貫性があれば、エビデンスとして認めてくれる可能性もグッと上がるでしょう。
4:売掛金の入金日は遠すぎないか
売掛債権の実態がないことは論外ですが、売掛債権の入金日が異常に遠いことも、また問題となります。
一般的な売掛債権では、債権の発生から大体「60日程度」が支払い期日となっているもの。
しかし売掛債権の中には、これがもっと長く設定されているものも存在するのです。
ファクタリング会社は、これに対し、あまり良い印象を抱きません。
というのも、売掛債権は締め日から60日以内に支払わない場合、下請法により遅延利息(年率14.6%)が上乗せされるもの。
そんな損をしてまで、遅れて支払うということは、
と疑いの目を向けられてしまう可能性があるのです。
これが何度も取引している売掛先企業なら良いですが、そうでない場合は審査に悪影響が出る可能性もあるため、なるべく入金日が近い売掛債権を提示するようにしましょう。
5:利用者の人物像はどうか
いくら審査で売掛先企業が重要視されるとはいっても、ファクタリング利用者自身の人物像に問題があれば、それもまた審査落ちの原因となります。
それはたとえば、ひとつしかない売掛債権を複数のファクタリング会社に譲渡する「売掛債権の多重譲渡」や、「踏倒し」した過去がそれにあたります。
また、ウソやだらしない印象がないかについても、審査では見られているのです。
それは、必要書類の提出時点から、はじまっていることもあるでしょう。
このような不誠実な対応をしていた人物を、ファクタリング会社も安易に受け入れることはしません。
万が一受け入れてしまえば、買取した売掛債権分の金額が振り込まれず、ファクタリング会社が損害を受けかねないためです。
審査は申込み段階から行われていると考え、誠実な対応を心掛けるようにしてください。
6:取引相手が「個人」ではないか
そもそも法人向けのファクタリングサービスは、「債権の回収相手が個人の場合」の取引を対象していません。
こうした形式になっているのも、法人に比べ個人では、債権の回収確率が低くなってしまうため。
もし回収できなければ、ファクタリング会社が丸々損をしてしまうことから、はじめからそうしたリスクの高い取引は避けるというわけです。
これらを踏まえると、取引相手が個人の場合は、別の資金調達方法を検討した方がいいでしょう。
ファクタリングで審査に落ちてしまった場合には、その理由についても把握しておくと、今後の行動もとりやすくなります。
以下の記事では、ファクタリングで審査落ちした理由やその対策についても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
ファクタリングの審査落ちの理由!審査が通らない場合にとるべき行動は?ファクタリングの審査に通過するためのコツ4つ
最後に、ファクタリングの審査に通過するためのコツを4つご紹介します。
ファクタリングの審査で大きなポイントになるのは、債権が実在するかどうかと、売掛先企業の信用です。
そのため、ビジネスローンに比べるとファクタリング利用者側で審査に受かるためにできることは、残念ながら多くありません。
しかし、以下の3つを徹底すれば、少しは審査に通過しやすくなるでしょう。
1:同時に複数のファクタリング会社に申し込まない
ファクタリングを利用するとき、同時に複数のファクタリング会社に申し込めません。
同じ債権を複数のファクタリング会社に売却するのは不可能
理由は単純で、同じ債権を複数のファクタリング会社に売却できないからです。
もし複数に申し込んで、あとからいくつか辞退するのも不可能ではないものの、今後ファクタリング会社を乗り換える場合は利用しにくくなります。
そのため、ひとつの債権につき申し込むファクタリング会社は1社に留めましょう。
2:審査書類をすぐ提出できるようにする
ファクタリング会社によって、必要な書類は異なります。
ほとんどのファクタリング会社は、ホームページに必要書類を明記しているので、申込時点で審査書類を提出できる状態にしましょう。
計画性のアピールができて審査スピードも上がって一石二鳥
すぐに書類を提出すれば、それだけ審査が終わるのが早くなり、早く現金を手にできます。
また、迅速に書類を提出すれば、計画性をアピール可能です。
3:事業主(代表者)個人の資金繰りもクリーンにする
ファクタリング会社によっては、代表取締役個人の資金繰りもチェックされます。
代表取締役個人の資金繰りが確認されるのは非常にレアケースですが、念には念を入れましょう。
大事なのは売掛先企業の信用とはいえ、自身の資金繰りも審査に響くと考えるべし
ファクタリングの審査で一番大事なのは、売掛先企業の信用です。
しかし、特に個人事業主なら、個人の金銭感覚がビジネスの金銭感覚に直結すると判断される可能性は否めません。
少なくとも住宅ローンなどを除く借金は清算してから、ファクタリングした方がいいでしょう。
4:売掛債権の金額が少額なら合算も検討する
ファクタリングの利用を検討している方の中には、売掛債権の金額が小さいために、ファクタリングの申込み条件に満たない方もいるでしょう。
しかし、もし現在複数の取引について売掛債権があるのなら、それらを合算することにより条件を満たすことができます。
この方法なら、ひとつの取引額が小さくとも下限を突破できる可能性があるため、間口も広げることができるでしょう。
他社の取引を合算することもできる
この売掛債権については、同じ会社の取引に限定されるわけではありません。
他社の売掛債権についても合算することができます。
この点については、ファクタリング会社の公式HPで実例として公開されていることもありますので、気になる方はサッとでも目を通してみるといいでしょう。
審査が甘いファクタリング会社には悪徳業者も潜んでいる
ここまでで審査が甘いファクタリング会社について解説してきましたが、審査が甘いことを必要以上に謳っているファクタリング会社には注意した方が良いかもしれません。
ファクタリング業界には、残念ながら悪徳業者も少なからず存在しているもの。
そういった悪徳業者に引っかかってしまうと、後に大きなトラブルになることすらあります。
ここでは、そんな悪徳なファクタリング業者の特徴について紹介していきますので、ご自身でファクタリング業者を探す際には、ぜひご利用前に一読ください。
ファクタリングを装ったヤミ金に注意
ファクタリング会社の中には、実は中身を空けてみたらヤミ金だったという例も少なからずあります。
実際に過去には、ファクタリング会社が摘発された事例もありました。
この場合では、本来売買契約であるはずのファクタリングにおいて、売掛債権を担保に資金を無許可で貸し付けていた事例となります。
もちろん、その際の手数料もかなりの高額だったそう。
以下は、当時の産経新聞からの抜粋ですので、気になる方は目を通してみましょう。
「ファクタリング」をうたった業者からの電話勧誘に応じてしまっていた。
正規の業者なら企業の債権を買い取って代金を回収するが、この業者は取引先への未収金(売掛債権)100万円を担保に30万円を同社に貸し付けた。同社は利息を含め40万円を返済したが、追加で借りた約77万円のうち約53万円が返せず、返済を迫られていた。
融資とすれば法定金利の10倍以上で、明らかに違法な高金利のため、前田司法書士は「無登録の貸金業に当たり、出資法に違反する高金利だ」と判断。
府警幹部は「金が用意できなければ利息分だけを払わせ、元金返済を先延ばしにする『ジャンプ』と呼ばれる手口を使うなど、ヤミ金そのもの」と指摘する。
※引用元:産経WEST
このように、貸金業にあたらないファクタリングを装うことで、高額な手数料を搾取する手口が後を絶たないのです。
これら事例に近しい口コミがないか、事前にしっかりとリサーチをすることが大切です。
異常に安い手数料には裏があることも
一般的に、2社間取引でのファクタリングの手数料は、10~30%の場合がほとんどです。
しかし、中には5%ほどの手数料を提示するファクタリング会社が存在します。
このように異常に安い手数料で、カモのなる人を探すのです。
一般的な作業コストなどから考えれば、5%ほどで2社間取引を行うことはできないので、こんなファクタリング会社を見つけたら注意が必要です。
あなたを誘う甘い罠かもしれません。
支払い遅れは「激しい取り立て」も
もし悪徳業者だった場合、はじめは紳士的な対応をするのですが、少しでも支払いに送れると激しい脅しのような態度へと変貌することもしばしば。
たとえば、2社間取引で契約をしていたとしても、取引先にファクタリングを利用したことを通知すると脅してきたり、その他関係する取引先や家族にまで執拗な連絡をするなど、精神的に追い込まれることさえあるようです。
他にも、契約時に保証人をたてた場合、保証人にも容赦ない支払いの取り立てが行われます。
信用のできるファクタリング会社であれば、保証人を立てる必要はないので、もしも契約時に保証人を立てなければいけない場合は、詐欺会社の可能性が高いため利用するのは避けた方が良いかもしれません。
しっかり準備してファクタリングで資金調達を実施しよう
今回は、審査が甘いファクタリング会社の特徴や審査に通るコツをご紹介しました。
ファクタリング会社の審査方法や審査難易度はさまざまで、なかには審査が甘くても安心して利用できる場合もあります。
自社にあった審査難易度のファクタリング会社を利用し、最短ルートで資金調達しましょう。